キックボクシング
レポート

【ビッグバン】体重超過の寺山遼冴がダウン奪って減点挽回、駿太から判定勝ち。HIROYUKIは蘭丸を完封、K-1から参戦の海凪がRISEの颯太朗に勝つ

2026/05/18 01:05
ビッグバン・統一への道 其の552026年5月17日(日)東京・後楽園ホール ▼第13試合 トリプルメインイベント第3試合 57.5kg契約 3分3R Bigbangキックルール×駿太(谷山ジム/43勝13KO26敗5分)判定0-2 ※28-28、26-28×2〇寺山遼冴(ARK FIGHT GYM/13勝3KO4敗4分)※寺山は規定体重を1.1kgオーバーのため、減点2でスタート。寺山は8オンス、駿太は6オンスのグローブハンデで実施。 駿太はBigbangを主戦場にMAキック、WMAF世界タイトルなど数々のベルトを獲得してきたベテランで、ヒジ打ち有りルールに拘りを持つ。昨年8月は前田浩喜からTKO勝ちを奪い、今年3月は松山和弘とドローに。戦績は74戦43勝(13KO)26敗5分の43歳のベテランだ。 寺山は、RISEで活躍する22歳の新鋭。25年12月の『RISE194』では指田烈に判定勝利し、今年3月20日の『ONE Friday Fights 147』のバンタム級キックボクシングではナレク・ハチキヤン(アルメニア)から2Rに左ストレートで失神KO勝ちを奪ったばかりだ。戦績は21戦13勝(3KO)4敗4分とし、今回まさかの駿太との異次元対決が実現した。 1R、駿太はミドルキックで寺山に攻撃。寺山はカーフキックから素早い右、左のパンチで試合を組み立てていく。駿太は左のパンチをもらい、何回かバランスを崩しそうになる。駿太はカウンターのヒジ打ちを放つもヒットせず。 2R、ここから駿太は接近しての首相撲狙い。寺山は左のパンチを出すも、クリーンヒットしない。駿太は首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを狙う。この攻撃で駿太が巻き返す。寺山は左のパンチをヒットも、首相撲に持ち込まれた。 3R、寺山は素早いパンチで組み立てる。駿太は距離を詰めてヒザ蹴りを狙うも、寺山のパンチが入りダウン。立ち上がった駿太は、接近しての首相撲へ。寺山は右から左ストレートで追い込んでいく。試合は判定となり、ダウンを奪った寺山が減点を挽回して2-0で勝利した。 [nextpage] ▼第12試合 トリプルメインイベント第2試合 スーパーバンタム級 3分3R Bigbangルール〇HIROYUKI(RIKIX/43勝23KO16敗4分)判定3-0 ※30-27×3×蘭丸(team AKATSUKI/8勝4KO9敗1分) HIROYUKIは第2代Bigbangバンタム級王者(現王者)で、新日本キックで活躍しONEやRISEなど他団体のリングでも積極的に戦い、高いKO率を誇っている。前回は4月にNJKFで遠山翔太をKOしたばかりだ。 一方の蘭丸は、BigbangやKrushで経験を積み、好戦績を残している。才能がありつつもなかなか壁を破ることが出来ない印象だが、必殺技の蘭丸ボンバーでアッと言わせたいところだ。 1R、HIROYUKIはカーフキック、三日月蹴りをヒットしてリズムに乗る。蘭丸は蹴りを出しつつも、近い距離で右のパンチを放ち、打ち合って来いとアピール。HIROYUKIは何発か被弾する場面もあったが、ジャブから攻撃を組み立てて反撃した。 2R、HIROYUKIは近い距離でカーフキック、ボディ打ち、右ストレートを顔面にヒットして追い込む。だが蘭丸も負けずに打ち返し、バチバチの展開に。HIROYUKIはさらにギアを上げて、一気に畳みかける。蘭丸はカーフキックを返していった。 3R、ここでもHIROYUKIはカーフキック、三日月蹴り、ボディ打ちと攻撃が止まらない。蘭丸は被弾しつつも右のパンチを振る。これをかわしたHIROYUKIは、再び上下に蹴りを散らせ、止めをさしにいく。最後まで耐えた蘭丸は、パンチを返す意地を見せた。判定は3-0でHIROYUKIが勝利した。 [nextpage] ▼第11試合 トリプルメインイベント第1試合 フライ級 3分3R Bigbangルール×ブラックシーサー颯太朗(TEAM TEPPEN/4勝3敗)判定0-3 ※28-30×2、28-29〇海凪(=みなぎ/RAUSU GYM/6勝1KO4敗) 颯太朗はRISEを主戦場に戦い、昨年9月のビッグバンフライ級初代王座決定トーナメント準決勝では元太郎から勝利。12月の決勝戦ではトラッシュトークで因縁のあった空龍を破り、初代王者に輝いている。 海凪はK-1甲子園2023 東日本予選-55kgで優勝経験があり、24年6月にKrushで元太郎からKO勝ち。11月に石郷慶人を判定で撃破した新鋭。25年10月は上遠野寧吾にKO負けも、26年3月のKrushで空龍を下し再起している。 1R、颯太朗は右カーフキックをヒット。海凪はサークリングで回り込んでの右フックを返して優位に立つ場面も。だが颯太朗はカーフキック、ボディ打ちで反撃。海凪はチャンスでパンチをまとめるシーンもあった。 2R、颯太朗はカーフキックも海凪がパンチをカウンターでヒットする。颯太朗はボディ打ち、海凪がボディ打ちを返す。ここは海凪のパンチが当たる場面が目立つ。颯太朗はボディ打ちで活路を見出したいも、海凪は負けずにボディを打ち返した。 3R、颯太朗は被弾しつつも、ボディ打ち。海凪はボディワークでパンチをかわす。颯太朗は追いかけてパンチを放つも、クリーンヒットはしない。逆に海凪の右が顔面に入り、颯太朗の動きが止まる場面もあった。判定は、3-0で海凪が勝利した。 勝利した海凪は「チャンピオンに3-0で勝っているんで、年内タイトル挑戦をお願いします。みんなに助けてもらって、こうしてリングに立てています。いつもありがとうございます。また、応援をよろしくお願いします」とコメントした。 [nextpage] ▼第10試合 セミファイナル ウェルター級 3分3R Bigbangルール〇山際和希(谷山ジム/43勝14KO25敗6分)判定3-0 ※30-28、30-29×2×哲志(K-1ジム五反田チームキングス/7勝4KO4敗) 山際は15年にBigbangウェルター級王座を獲得。20年8月の第7代Krushウェルター級王座決定トーナメントで優勝した。ビッグバンの常連選手で、今年3月の“KONG”光生戦ではパワフルなKONGのパンチをテクニックで翻弄し完封勝利を収め、ベテラン健在をアピールしたばかりだ。  哲志は、Bigbangウェルター級の中でも1、2を争う実力を持ち、タイトルマッチ挑戦に最も近い選手。カーフキックの殺傷能力も高く、いかに山際を崩せるかが勝負のポイントになりそうだ。  1R、哲志はカーフキックを連発。山際はカーフキックをかわすも、動いた瞬間に哲志がカーフキックをヒット。さらに哲志は左を伸ばしてのカーフキック、三日月蹴りと多彩な攻撃を見せた。山際はパンチからミドルキックで応戦した。  2R、山際は接近しての首相撲からヒザ蹴り。哲志はカーフキックも連続で蹴れない。山際はパンチから入ってのヒザ蹴りと変化をつける。距離を潰して哲志のカーフキックを蹴らせない。だが哲志はパンチ、三日月蹴りと崩しにかかった。  3R、山際はパンチから入っての組んでのヒザ蹴り。さらに山際はミドルキックをヒットする。哲志はカーフキックも、なかなか蹴れない印象も。山際は距離を詰めてのパンチからのミドルキック。哲志は最後まで攻めるも判定へ。3-0で山際が判定勝ちを収めた。 [nextpage] ▼第9試合 63.5kg契約 3分3R Bigbangルール〇林 京平(湘南格闘クラブ/21勝8KO19敗2分)TKO 1R 1分53秒 ※3ノックダウン×北井智大(チームドラゴン/26勝10KO22敗2分) 林は、第3代Bigbangライト級王者。攻撃力が強く、倒すか倒されるかのヒリヒリした試合をするのが特長だ。今回は約1年ぶりのビッグバン参戦となる。 一方の北井は、前田憲作会長率いる名門チームドラゴン所属のエース的な存在。剛腕でKO数も多く、激闘にも強い所が持ち味。キャリアは50戦に達し、ビッグバンのタイトルも獲得したいことだろう。 1R、林はカーフキックを3連発。すると北井は右のパンチをかぶせる。ここで林も打ち合いに。北井のパンチがヒットする場面もあったが、林が右のパンチでダウンを奪う。立ち上がった北井に、林はパンチを連打して二度目のダウンを奪う。再び立ち上がった北井に対して、林はパンチをまとめてTKO勝ちをものにした。 林は「1年ぶりの試合でした。強いところを見せられたでしょうか? 昨年、奥平選手に1Rで負けてしまったので、挑戦を受けてほしいです。父親が心臓の病気で会場に来れなかったので、勝ててよかったです。今後は強い選手とやっていきたいのでよろしくお願いします」とアピールした。 [nextpage] ▼第8試合 エキシビションマッチ 3分1R Bigbangルール―髙岩 拓(TRY HARD GYM/5勝4KO2敗)勝敗なし―城戸康裕(谷山ジム) 当初、この試合は大江昇成が髙岩と対戦する予定だったが、練習中の怪我で欠場に。後楽園JAMBULLの選抜戦だったため、髙岩がビッグバン代表として選ばれることとなった。大江の代理として急遽、城戸康裕がエキシビションマッチの相手を務めた。 エキシビションマッチは、城戸が「8日前オファー」と胸に書いて登場。髙岩は内廻し蹴り、右ハイキック、カーフキックを次々と繰り出していく。城戸もカーフキック、バックブローを返す場面があった。 髙岩は「この試合のために減量をしてきたので、悔しかったです。でも、それは大江選手も同じだったと思います。9月は大江選手の分も背負い、ビッグバン代表として戦ってきます」とコメントした。 城戸は「朝まで大阪にいて飲んできて、そのまま会場へ来ました。いやー、髙岩選手は、まあまあ強めに攻撃してきて! 聞いてないよ! もっとギャラアップしてもらわないと」といつものジョークを飛ばして会場を盛り上げた。 [nextpage]<その他の試合結果> ▼第7試合 スーパーライト級 3分3R Bigbangルール〇TAKU(TARGET/9勝6KO3敗)TKO 3R 1分53秒 ※パンチ連打→レフェリーストップ×寛樹(谷山ジム/1勝1KO3敗2分) ▼第6試合 ウェルター級 3分3R Bigbangルール△“KONG”光生(K-1ジム蒲田チームアスラ/9勝6KO5敗)ドロー 判定0-0 ※28-28×3△竹内皇貴(チームドラゴン/16勝6KO13敗) ▼第5試合 スーパーバンタム級 3分3R Bigbangルール〇塚田 翔(TEAM EDEN/3勝2KO1敗)KO 1R 2分34秒 ※左ボディブロー×グリコ(ポゴナクラブジム/1勝1KO1敗) ▼第4試合 40kg契約 2分3R Bigbangルール〇Crazy SHARK(YSSジム/2勝3敗1分)判定3-0 ※30-28×2、30-27×石岡真理絵(FIGHT TRIBE/6敗) ▼第3試合 フライ級 3分3R Bigbangルール△秦悠歩人(インスパイヤードモーション/3勝)ドロー 判定1-1 ※30-29、29-30、29-29△落合靖将(モテるジム/1敗) ▼第2試合 スーパーフェザー級 3分3R Bigbangルール〇近藤祐一(デポルターレジム/2勝1敗)KO 2R 1分54秒 ※左ハイキック×杉山海瑠(HEAT/2勝1KO) ▼第1試合 60kg契約 3分3R Bigbangルール〇相島珀斗(team OJ/2勝2敗)判定3-0 ※30-28、30-29、30-27×岡田響也(真樹ジムAICHI/1敗1分) ▼オープニングファイト 62.5kg契約〇井上銀太(谷山ジム/2敗)TKO 1R 2分29秒 ※パンチ連打→レフェリーストップ×柊柊(=ひいらぎ・しゅう/ポゴナクラブジム/デビュー)
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