2026年5月16日(土)タイ・ルンピニースタジアムにて『ONE Fight Night 43: Tang vs. Gasanov』(U-NEXT配信)が開催されている。
ONE Fight Night 43: Tang vs. Gasanov 速報
▼第9試合 ONEフェザー級(-70.3kg)MMA世界タイトルマッチ 5分5Rタン・カイ(中国/Sunkin International Fight Club/王者)19勝4敗シャミル・ガサノフ(ロシア/Peresvet Fight Team/Tiger Muay Thai/挑戦者)16勝1敗
タン・カイは中国初の男子MMA世界チャンピオンで、MMA19勝4敗、ONE8勝1敗。スポーツ大学在学中にレスリングを始め、2016年にプロMMAデビュー。19勝中15のKO・TKOをマークしている。
2025年1月の前戦で体重超過のアクバル・アブドゥラエフと対戦。ONE世界フェザー級(※70.3kg)選手権試合から156.75ポンドのキャッチウェイトで戦い、5R、パウンドでTKO負け。その後、アブドゥラエフは13勝無敗でONEを離脱している。1年4カ月ぶりの再起戦。30歳。
MMA16勝1敗のガサノフはオ・ホテク、アーロン・カニャルテ、ハリル・アミール、マーティン・ニューイェンを判定で下すと、25年8月の前戦で以前ニーバーで敗れているゲイリー・トノンにも判定勝ちでリベンジ、5連勝中。30歳。
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▼第8試合 ONEバンタム級(-65.8kg)キックボクシング 3分3Rペッタノン・ペットファーガス(タイ/Superbon Training Camp/元ONEバンタム級キックボクシング世界王者)ベン・ウーリス(英国)
ペッタノンは359勝57敗1分という驚異的な勝利をあげている40歳のベテランムエタイ選手。2012年にWMC世界-66kg級王座、2015年にIPCC世界ムエタイ67kg級王座に就き、2017年Enfusion -67kgトーナメント優勝、2018年武林風World Cup -67kg優勝、2019年武林風ワールドカップ -67kg準優勝などの実績を持つ。2020年9月にONEデビュー。2022年11月にONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元皓貴に挑戦して判定2-1で王座を奪取。
しかし、試合後に禁止薬物の陽性反応が出たためタイトルは剥奪、1年間の出場停止処分を受けて2024年6月に復帰。2025年7月には与座優貴と対戦したが完敗を喫した。今回はそれ以来の再起戦となる。
ウーリスはテクニカルなファイターで、ONE初登場となった2026年3月のジョン・リネカー戦では、リネカーの強打をバックステップでかわし、右カーフキックで1R1分57秒でKO勝ち。今回がONE2戦目となる。
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▼第7試合 ONEバンタム級(-65.8kg)グラップリングジエゴ・ヘイス(ブラジル/Melqui Galvao/ONEフライ級サブミッション・グラップリング世界王者)高橋“SUBMISSION”雄己(和術慧舟會HEARTS)
高橋雄己は、2025年の『Eddie Bravo Invitational 24: The Bantamweights』で優勝し、EBIバンタム級世界王者に。英国のサブオンリー大会Polarisの欧州独占契約選手でもある。今回はONE初参戦。
(C)EBI
ジエゴ・ヘイスは、ONEフライ級(-61.2kg)サブミッショングラップリング世界王者。2022年にADCC南米予選を制し、本戦66kg級で初優勝。2024年大会も連覇。IBJJF世界選手権では2022年と2023年に銅メダル、ブラジル選手権では金メダルを獲得。パン選手権やヨーロピアンでも表彰台に上がっている。
2024年にWNOフェザー級王者に、ONEと契約し、2025年3月に135.5ポンド契約で石黒翔也をキムラロックに、25年12月にONEフライ級サブミッショングラップリング世界王座決定戦で米倉大貴に判定勝ち、ベルトを巻いた。
童顔ながら爆発的なスピードと極めの精度で“ベイビーシャーク”と呼ばれる強豪ジエゴ・ヘイスと対戦する高橋は、本誌に下記のコメントを寄せている。
高橋雄己「勝ちになる状況を表出させた人間が勝つ」「日本で試合する機会も」
(C)EBI
「もともと今年の上半期は試合する予定が無かったのですが、145lbでONEでベイビーシャークとやらないかと連絡をもらったためにスケジュールを調整して実現に至った形です。
正真正銘の世界最強とオファーがあるならば、何がなんでもやらなければ格闘技で生きてる人間としては嘘つきだろうと。お世辞にも分が良い勝負とは言えませんが、勝ち筋は用意してあります。今は詳しくは言えませんが……勝った後のインタビューで述べさせて下さい。
ただ、今の時点で一つ言える事は、試合とは強い方=格闘技とフィジカルのクオリティが高い方が勝つのではなく、決められた時間内、決められたルールで勝ちになる状況を表出させた人間が勝つものです。そして俺はそれがめちゃくちゃ得意だし、歴史は試合で勝った人間を強いと評するものです。だから俺はEBI王者なんです。
ベイビーシャークはとんでもないグラップリングのクオリティにゲームメイク力を兼ね備えた怪物です。ADCCというハイレベル且つ複雑なルールで、世界2連覇を成し遂げるのも頷けます。
対して俺の強みは自分のスキルへの客観視の正確さと他己分析……つまり試合の展開を正確に予測する能力です。加えて試合の時の集中力とメンタルが安定している。これは相手が誰だろうと現実的な勝ち筋を見つけて実行出来るという事を意味します。
なのでベイビーシャークの瞬発力やグラップリング能力のヤバさが、俺の想定通りなら勝てます。ただ、俺の他己分析は経験則を元にしたところが強くあって、あんなスピードのパスは受けた事ないので(笑)、想定すら超えてくるものなら負けます。という感じですかね(笑)。
(C)Polaris
最後に今回のオファーについて。今回のオファーはPolarisのプロモーターがONEのグラップリングVPであるTom Deblassを紹介してくれた形で実現に至ったものであり、複数試合契約のあるPolarisとONEはスケジュールのコンフリクトがないよう自分への今後のオファーを進めてくれるとの事です。
今後はONEとPolarisに並行して出ていく形になると思います。MMAをやめてから下積み時代のほとんどをアメリカのマイナーリーグで戦って来たので久しいですが、もしかしたら今後また日本の皆様の前で試合をする機会もあるかも知れません」
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▼第6試合 ONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ 3分3Rアスラムジョン・オルチコフ(ウズベキスタン/Sport club Shakhriyor/TC Muaythai)ジョーダン・エストゥピニャン(コロンビア)
オルチコフは2023年7月から『ONE Friday Fights』に参戦し、タイ人選手を相手に8連勝(4KO)で本戦契約を獲得。2025年10月に本戦デビューを迎え、ゴントーラニーに判定勝ち。23戦無敗(12KO)のレコードを誇る。
エストゥピニャンは2025年1月の『ONE 170』に初参戦し、フレディー・ハガティーから右ストレート、右フックで2度のダウンを奪って勝利した。3月の2戦目もアリ・サルドエフに判定勝ち。9月に陽勇と初のキックボクシングルールで対戦したがTKO負け。プロ10戦目で初黒星を喫した。優れた身体能力からトリッキーに繰り出す攻撃が持ち味。ジョハン・エストゥピニャンとは双子の兄弟。
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▼第5試合 ONEストロー級(-56.7kg)MMA 5分3R猿田洋祐(和術慧舟会/元ONEストロー級MMA世界王者)21勝13敗3分ファビオ・ヘンリケ(ブラジル/DS Team/Team Gigante)14勝2敗 猿田は、元ONE同級王者。2019年1月にジョシュア・パシオに判定勝ちで王座奪取も3カ月後の再戦で敗れ王座陥落。その後、北方大地、内藤のび太との日本人対決に勝利するも、パシオとのラバーマッチでTKO負け。2022年4月にグスタボ・バラートに、2024年2月にマンスール・マラチエフに判定負け。
24年8月に山北渓人にスプリット判定で敗れ、4連敗を喫した。1年9カ月ぶり復帰戦となる。38歳。
ブラジルのエンリケは、14勝2敗でONE2戦目。ストロー級を越えたアグレッシブな打撃&テイクダウン&サブミッションで14勝中4つのKO・TKOと7つの一本勝ちを誇る。
リアネイキドチョーク、ギロチンチョークを得意とし9連勝をマークも、GLADIATORでオトコンバヤルをTKOに下している強豪イ・スンチョルに26年3月のONEで判定負けを喫した。34歳。
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▼第4試合 ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ 3分3Rフェリペ・ロボ(ブラジル/Revolution Muay Thai Phuket)ノンタチャイ・ジットムアンノン(タイ/Jitmuangnon Gym)
ロボは2020年9月からONEに参戦すると、2022年3月には挑戦者の欠場を受けて急遽当時の王者であるノンオーの挑戦者に抜擢されたがKO負け。2024年2月にONEバンタム級ムエタイ世界王者ジョナサン・ハガティーに挑戦し、多彩なボクシング技術でハガティーを苦しめ、右アッパーで先制のダウンを奪うも3Rに逆転TKO負けを喫した。2024年8月にナビル・アナンにも判定で敗れたが、2025年2月にセーマペッチとの再戦でTKO勝ち。9月にクラップダムに判定負けしてONE戦績を4勝4敗とした。
ノンタチャイは『Road to ONE: Thailand シーズン2』で優勝し、2024年7月から『ONE Friday Fights』に出場。ドミトリー・コフトゥンらに3連勝を飾ったが、4戦目でアブドゥラ・ダヤカエフにKO負け。その後は再び2連勝している。
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▼第3試合 ONEバンタム級(-65.8kg)MMA 5分3Rエコ・ロニ・サプトラ(インドネシア/Evolve MMA)リト・アディワン(フィリピン/Soma Fight Club)
サプトラは、MMA7勝5敗。インドネシアの国内レスリングチャンピオンに何度も輝いたエコ・ロニ・サプトラは、ボルネオ島東岸にある港町サマリンダで、極貧の中育った。市場の魚売りだった父は、ボクシングのコーチでもあったので、サプトラは若干5歳で、ボクシングを始めた。
両親の勧めで、レスリングに転向。国内選手権を次々制し、東南アジア競技大会でも銀メダル、銅メダルに輝いた。2018年には、シンガポール「Evolve MMA」に加入。アマチュアGAMMAを経て、2019年4月にONEでプロデビュー。1敗後、7連勝をマークも現在4連敗中。ダニー・キンガッド、フー・ヨン、サンジャル・ザキロフ、ギルバート・ナカタニに敗れている。
リト・アディワンは、若くしてボクシングを始めると、柔術、ムエタイ、ウーシュー散打など、さまざまな競技に挑戦し、地域大会で実績を重ねた後、ウーシューでフィリピン国内選手権を2度制覇。2012年にプロMMAデビュー。初期キャリアでは8戦中6勝をフィニッシュで飾り、その実力を評価されてリッチ・フランクリンが率いた「ONEウォリアーシリーズ」に参戦。同シリーズで3連勝を収め、2019年にONE Championship本戦契約を勝ち取る。
エイドリアン・マティス、ジェレミー・ミアド、ダニエル・ウィリアムスを相手に3連勝も、25年2月に山北渓人に判定負け。25年11月の前戦でマウロ・マストロマリーニを1R TKOに下し、再起を飾った。
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▼第2試合 ONEフェザー級(-70.3kg)キックボクシング 3分3Rルオ・チャオ(中国/Shengli Fight Club)デニス・ソウザ・ジュニア(ブラジル)
チャオは武林風やクンルンファイトで活躍。2025年にはISKA K-1インターコンチネンタル王者になっている。中国で開催されている『ONE Hero Series』で4連勝を飾り、今回が待望の本戦デビュー。戦績は42勝(19KO)11敗1分け。
ソウザは南米のWGPで15連勝中。その中にはKNOCK OUTに来日したマルコス・リオス、K-1に来日したトーマス・アギーレに勝利した試合も含まれる。そのアギーレ戦ではWGPスーパーライト級王座を奪取した。戦績は16勝(6KO)1敗。ONE初出場。
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▼第1試合 ONEアトム級(-52.3kg)ムエタイ 3分3Rヨハンナ・パーソン(スウェーデン/Gefle Fight Center/Sitjaopho Muaythai)マルティナ・ドミニク(ポーランド/Legion Glogow)
パーソンは23歳で本格的にムエタイを始め、2年でスウェーデンのムエタイ代表チームに加わり、2021年12月にはバンコクで開催されたムエタイ世界選手権に国の代表として出場。プロ転向後はWMCノルディック王座、WMCヨーロピアン王座、そしてISKA世界ストロー級ムエタイ王座も獲得。2025年4月には、スコットランドでWBCムエタイ世界スーパーフライ級王座を奪取した。2025年7月、ONE初参戦にしてONE女子アトム級ムエタイ世界王者のアリシア・ヘレン・ロドリゲスに挑戦したが、3RでKO負けを喫している。
ドミニクは2024年2月の『ONE Fight Night』からONEに参戦すると、2戦目でエカテリーナ・ヴァンダリーヴァに敗れるもワンダーガール、ユー・ヨウ・プイ、シンシア・フローレスに勝利。2025年12月、ペッディージャーに挑んだが1RでTKO負けを喫した。