2026年5月1日(金)都内にて武尊(team VASILEUS)の「引退記者会見」が行われた。これまで獲得した7本のベルトが飾られ、武尊は途中、感極まって何度も涙を流しながら質問に答えた。
武尊は4月29日(水・祝)東京・有明アリーナにて開催された『ONE SAMURAI 1』(U-NEXT配信)のメインイベント(第15試合)にて、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)に5R2分22秒、TKO勝ち。ONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング暫定世界王者となって引退した。
質疑応答では、SNSでバズっている「めっちゃ笑いながらロッタンのパンチを受けている写真」について聞かれ、その時の心境を明かした。
ずっと苦しかったけどずっと楽しかった
【写真】SNSでバズった武尊が思い切り笑いながら殴られている写真 撮影/安村発(C)GONG KAKUTOGI――ロッタン選手に殴られながらも思いっきり笑ってる写真がSNSでバズってるんですけど、あの時はもう本当に殴られても楽しくてしょうがないって感じだったんですか?
「僕もそれ(SNSで)流れてきて見たんですけど、あんな顔して殴られてるんだなって(笑)。写真がちょっと気持ち悪かったですけど、凄い楽しかったと思います。最後は勝ちたい、もう判定でも何でもいいから勝って絶対勝って辞めたいっていう気持ちがめちゃくちゃ強かったんですけど、それ以上にもう殴り合いはいいって思えるぐらい、本当にやりきったって思えるぐらい最後まで殴り合って終わりたいなっていうのがあったので。
みんなに『勝ちに徹すればいいのになんでガード下げて殴らせて殴り合いしようとするの?』って言われてたんですけど、本当にもう後悔なくやりきりたかったので。僕がガードを固めてたらパンチを打ってこなかったので、多少もらってでも最後打ち合いしてくれ、殴り合いやってくれっていう気持ちで。だからあの顔してましたね」
――5Rを通して、一番苦しかった場面はどこだったでしょう?
「本当に1Rから必死で。どこが苦しかったって言ったら、多分1Rから5Rまでずっと苦しかったんですけど、ずっと楽しかったなっていう感覚ですね」
(C)ONE Championship――4Rにロッタン選手が前蹴りを連発してきて、左ボディも打ってきて、ボディを攻めてきたじゃないですか。あの場面はどうでした?
「いや、別に効いてはなかったですけど、前蹴りは凄い嫌でしたね。戦いづらいっていう嫌っていうより、近い距離で殴り合いさせてくれっていう(笑)。僕は最後、足を止めてでも殴り合いしたかったし、試合なのでそんな作戦はどうこう言えないですけど。そういう意味で前蹴りは嫌でした。効いたりとかはなかったです」
――あれだけの試合をして、よく最後にムーンサルトを綺麗に決めたなと思ったんですけど。
「大丈夫だったんですけど、5Rなので、4Rぐらいからちょっと酸欠気味になったし、試合が終わった後も嬉しさでちょっとパニックになって、呼吸がおかしくなっちゃって酸欠でした。ロープ登った瞬間に景色が歪んでいて。やばい、これ大丈夫かなと思って。一回ちょっとバランス崩しちゃったんですよ。ちょっと怖かったですけど、ちゃんと飛べてよかったです」
――現役時代は食べ物に気を使ってたじゃないですか。現役を終えて、食べてみたいものって何かありますか?
「そうですね、ラーメンとか食べたいですね。ラーメンはもうずっと食べてないし、マックとかも子供の頃から食べてなかったので、そういうのを食べてみたいです(笑)。豚骨ラーメンが子供の頃好きだったので、豚骨ラーメンです」
――いつどんな取材が来るか分からないから、体重もちゃんとキープして、顔を太らさないように気をつけないといけないって話をされていました。引退してその生活からは解放されると思うんですが、今それこそ暴飲暴食してもいいし、節制しなくてもいい生活になると思うんですが、ホッとしてますか?
「でも、その節制が僕はそんなに苦しいっていうか、嫌なことではなかったので、健康でいるのも嬉しいことだし、もうちょっと多分節制は緩くなると思うんですけど、引退して武尊太ったなとか、おっさんになったなって言われたくないので運動もちゃんとするし、食事もある程度は節制は続けようかなと思っています」