2026年4月29日(水・祝)東京・有明アリーナにて『ONE SAMURAI 1』(U-NEXT配信)が開催された。
メインイベント(第15試合)のONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング暫定世界タイトルマッチ3分5Rは、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)から武尊(team VASILEUS)が合計4度のダウンを奪い、5R2分22秒でTKO勝ち。引退試合でこれ以上はないという有終の美を飾った。
試合後のリング上、武尊は勝利者インタビューを受けた後に「ひと言いいですか」とマイクを持った。「最後に一言だけ、僕が今日まで…」と喋ったところで、マイクの音声が途切れてしまった。これは、22:00を過ぎたため規定により会場の音響設備が使えなくなったことが理由。
武尊は、笑顔で武尊コールを聞いた後、「マイク使えないので地声で喋らせてください」と、会場の四方を見ながら訴えるように語り始めた。
「僕、格闘技の才能が元々なくて運動神経も全然よくないし、そんな僕でも世界チャンピオンになれました。世界一になれました。だから夢を持っている人、絶対に諦めないでください。そして、全然天才でもないし、技術もスピードもパワーももっと強い人、もっと凄い人、たくさんいるけれど、こんな僕に格闘技界を引っ張らせてくれて本当にありがとうございます。
僕以外にも、最高のファイターはまだまだ日本にも世界にもたくさんいます。もっと格闘技界注目してもらって好きな選手を見つけて、これからみんなで格闘技界を盛り上げましょう。格闘技にはそれだけの力があります。だからこんなんで、ここでストップしちゃダメなんですよ、格闘技界。
これからの格闘技界、次の引っ張ってくれる選手が出てくるまで、今日来ているお客さん、ファンの人たちみんなで格闘技界を盛り上げてください。そうしたら絶対、次の盛り上げて引っ張れる選手が出てきます。それまでみんなで一緒に盛り上げてください。よろしくお願いします。
本当に今日まで、今日まで格闘家としてリングに立たせてくれて、戦わせてくれて、支えてくれて、そのおかげでここまで来れました。本当にありがとうございました。今日、僕はこれでリングを降ります。今日このベルトを獲れたのは、僕が今日まで格闘家として続けられたのは、今日来てくれるお客さんだったり応援してくれる人、ファンの人たちのおかげです。
この暫定王座戦というのは凄く貴重な試合で、こんな大切な試合を引退する選手に組んでくれて批判もあったし、いろいろ言われましたけれど、僕は本当にこのベルトを獲れたのは今日来てくれたお客さん、応援してくれたみんなのおかげだと思っています。凄く勝手ですけれど、次の格闘家、次の格闘技界を引っ張る選手が出てくると思うので、僕の階級だけじゃないですけれど、その選手に託したいと思うので。そしてこのベルトはみんなのおかげで獲れたベルトなので、このベルトは今日はみんなにプレゼントさせてください。
大丈夫! 次の選手、絶対に出てくるから。それまでみんなよろしく! ありがとうございました」
3分4秒にわたってメッセージを発信した武尊は、リングに跪くとベルトとグローブをリングに置き、深々とお礼してリングを降りた。