2026年4月29日(水・祝)東京・有明アリーナで開催される『ONE SAMURAI』(U-NEXT配信)にて「ONE女子アトム級(※52.2kg)MMA」で、三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)と澤田千優(IDEA ASAKUSA)が同級のコンテンダー争いともいえる日本人対決に臨む。その意気込みを26日、個別インタビューで両者に聞いた。
▼ONE女子アトム級(※52.2kg)MMA 5分3R三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)澤田千優(IDEA ASAKUSA)
2024年1月の日本大会で平田樹との日本人対決を制した三浦彩佳は、その後もマカレナ・アラゴン、リトゥ・フォガット、ジュリアナ・オタロア相手に3連続1R一本勝ち。ストロー級で戦った23年11月のメン・ボー戦から5連勝中。必殺のあやかロックを持つ柔道ベース。
対する澤田は、レスリングベース。ONE2連勝から2025年1月のメン・ボー戦で判定負けでキャリア初黒星も、その後、マカレナ・アラゴンに一本勝ちで再起すると、平田樹、ナタリー・サルチェードを相手にともに判定勝ち。三浦との対戦をアピールしていた。
ともにアトム級王者デニス・ザンボアンガへの挑戦権を得るために、負けられない試合となる。
三浦彩佳「『タイトルマッチだよ』って言われていたので(澤田戦になり)びっくりしたけど、強さで証明したい」
──試合を控えたコンディションは?
「絶好調です」
──特に今回、注力してきた練習はありますか?
「いつも全体的にいろんなことを一生懸命やっているので、そんなに変えずにやってきました」
──レスリング対策は?
「まあ、やってきましたけど、うん。あの、そうですね。多少はっていう感じです、そんなにいつもと変わらずに淡々と練習してきた感じです」
──対レスラーということを特にそこまで意識してるわけではない?
「まあ、そうですね。(澤田は)トータル的にできる選手なのでいつも通りでやってきました」
──あらためてファイターとしての澤田選手の印象はいかがですか。
「特にない感じで……もともと私がストロー級で試合してたので(澤田と)試合するっていうのも思ってなかったんで……、そんなに印象はないていうのが正直なところです」
──例えば試合映像とかを見て感じたことは?
「試合映像はONEの中で、“私の後に入ってきたんだ”っていう感じで、そんなに接点もなかったんで、本当に印象がない感じです」──澤田選手の映像自体は結構、見たりしたんですか?
「ある程度は最初見ましたけど、そんなになんか気にしすぎても、という感じなので、もう本当にいつも通り追い込みをしてきた感じです。多少見ますけど、見て何か変わるかって言ったら、どうなんだろうっていう風になるので。そんなに執着しないかなっていう感じです。上手くできるタイプでもないので(笑)」
──日本人の女子選手同士が戦うことでも注目が集まりますが、その点を意識することは?
「ONEという舞台で戦ってるので、見ていただけるのはすごくありがたいっていう風に思っていて、ただ自分ではそんなに“海外の選手だから、日本の選手だから”っていうの関係なく、もういちONEの選手っていう感じで捉えて今回は追い込みました」
──下から追い上げてくる選手との戦いに関してはどう思ってますか?
「気づいたら結構長く格闘技やってるんで、なんか、下からというような印象はないですし、私がもともと格闘技できない、どん臭いタイプなので、常に追っかけてる感じなので、下から追われいてるような感じはないです。自分がもう下から上にどんどん行ってるイメージなので、まだそれは変わらず、全部がいつも通りっていう感じですね」
──オファーを受けた時に王者ではなくて“なんだよ”という気持ちはなかった?
「オファーを受けた時は、うーん、そうですね……前に『(次は)タイトルマッチ』と言われていたので、タイトルマッチじゃなかったことにちょっとびっくりですけど、しっかりやって、次言いたいことを言ってという感じでやっていきたいと思ってます」
──そう言われていて「やっぱりここ日本大会でタイトルマッチだろう」っていう、がっかりした思いがあったと?
「そうですね。なんか、結構周りの方にも、実際リング(上)で『タイトルマッチだよ』って言っていただいてたので、もう強さで証明したいと思ってます、それは」
──「タイトルマッチをどこまで待たせるんだ?」という思いも?
「皆さんがそう思って、なんか周りの方が思ってくれたりすればそれだけで大丈夫です。もう試合をこうやって組んでいただけることに感謝して、すべてに意味があると思って取り組んできました」
──では、今回をタイトルマッチへのステップアップに?
「そうですね。すべて(今回の試合に)集中しますけど、言いたいことは勝ってから──いつも通り言ってんだろうって思われちゃうかもしれないんですけど(笑)、そうしたいと思ってます」
──「強さを見せつける」っていうのは、フィニッシュして勝つと?
「ただ、ぐちゃぐちゃになってももう確実に私の方が強いだろうっていう試合をもう、今回はお見せできると思うので圧勝します。(判定でも?)判定でも圧勝します」
──先に澤田選手がインタビューに来たんですが、「アヤカロックを100パーセント封じる自信がある」と。その言葉を聞いていかがですか。
「毎回、私言ってるんですけど、アヤカロックだけじゃないので。試合を見ていただければ分かると思うんで、楽しみにしていてください」
──そこだけに頼ってるわけじゃないと。
「そうですね。結果で見たら頼ってる感じになってるかもしれないですけど、大丈夫です。いつも通りです」
──同じジムで若松選手が先にチャンピオンになって防衛戦に臨みますが、今回の大会に向けてどういう存在でしたか。
「今回は、永井奏多も含め、TRIBEから3人出るんですけど、同じファイトキャンプ期間で、やっぱり頑張ってる姿を見て“私もしっかりしよう”という気持ちで心強かったです。これだけ追い込んでる人がいて、同じような疲労感、同じような練習量やって“あっ、今これ(やっていること)が合っているんだ”じゃないけど、頑張ってる人がいて、私も頑張ろうっていうのと、あと自分もこれだけやってるっていう自信にもなりました」
──今回試合順が第10試合と結構上の方になったことは期待の表れかと。どう感じていますか。
「いやー、私、本当にこれずっと言ってるんですけど、『1(第1試合)か2(第2試合)かと思った』ってずっと言っていて、『永井君より早いんじゃないか』っていうのをずっと言ってたんですけど、でもしっかり、その試合順の意味も捉えて試合したいと思ってます」
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澤田千優「(アヤカロックは)正直、レベル差があるからかかる技かなって」
──試合を控えたコンディションは?
「コンディションはめちゃくちゃいいです」──今回、特に重要視してきた部分は?
「私のこれまでの課題である『いかに自分のレスリングをMMAとして繋げるか、打撃を上手く交えて使えるか』というのを、今回も含めて多く練習してきたかな、と思います」
──打撃の完成度にどのくらいの自信はありますか。
「そうですね……目指すところが『世界基準』『世界で戦えるレベルの選手』なので、まだまだかな、と思う部分はたくさんあるんですけど、着実に1戦1戦、伸びているなと感じるところはあるので、完成度で言うとまだ5割、6割に満たないと思うんですけど、前回よりは間違いなくいいパフォーマンスだったり、いい完成度ではあるかなと思っています」
──今回は対グラップラーというなかで打撃も見せていきたいと。
「そうですね。相手の得意な部分が寝技の部分だったり、スクランブルだと思うので、そこは大前提として対策だったり、そこを上回る練習はしてるんですけど、やっぱりそこで張っても得策ではないかなっていうのは、作戦としてあるので、やっぱり一つ違うところを見せたいなっていう部分で、打撃であったり、その繋ぎの部分であったりっていうのは特に意識して練習してきたかなっていうのはあります」
──あらためて三浦選手のファイターとしての印象を。
「やっぱり掴んだら放さないっていう部分 であったり、柔道ベースの選手っていうのはもう見てて分かるので、その掴んだら放さない柔道を使って、自分の得意技にカタにハメ込むのが得意な選手かなって思います」
──その得意技「アヤカロック」の対応策はいかがですか。
「正直なところ(相手との)レベル差があるからかかる技かなっていうのは思っていて、実際に男子選手でそれを得意技として使っている・対応している選手が今のところいなかったり、まあ、いるかもしれないんですけど、目立つところではいないっていうのは、やっぱりレベル差があったり、対策がちゃんとできていなかったりっていう部分で、三浦彩佳選手のフィジカルの部分で“かかる人にかかってるのかな”っていう印象はあるかなと。“何でかかるんだろう?”っていうのはちょっとトゲのある言い方で言うと思うかなっていうのは正直な部分であって、だからこそそれにかかったらすごく私自身恥ずかしい ことではあるし、そうはならないようにしっかり練習っていうよりかは、そうならない、そうなる前に対応していかなきゃいけないかなっていうのは、常々練習してきたかなと思います」
──「アヤカロック」は100パーセント、防げる?
「そうですね。その前の段階で対応しなきゃいけないんですけど、もうこう(腕を曲げて)なっちゃったら終わりです(笑)。こうなる前に剥がしてクリンチしてっていうことをしなきゃいけないかなと思ってます」
──もともと澤田選手の方から対戦アピールをされてたのは?
「三浦選手にアピールっていうよりかはやっぱりONEで戦っていく上では、関わっていかないとどうしてもいけない部分ではあるんで……三浦選手の対戦相手(ジヒン・ラズワン)がいなくなったとき、前々回の日本大会で(三浦戦の)お話があって1回、私はもう10日前ぐらいか──事実をお伝えするだけなんですけど──オファーがあったんで(「やる」と)答えたら、『やっぱり無し』と、相手がコンディションの部分であったりとかで断られてしまって、前回の日本大会、11月でも(デニス)ザンボアンガ選手がいなくなってしまったっていうところで、ONEの担当の方に、これは直接、SNSですぐ言う前にお断りを入れて、『対戦相手いなかったら、私、2週間だけどできます』っていう風に言ったら、『それをSNSでアピールしてくれ』と言われたので、ちょっと言ったんですけど、完無視されちゃったんで、あの勝手に私がギャーギャー騒いでる感は出てるんですけど(笑)、“そんなことはないぞ”っていうって感じです」
──澤田選手としては今回の試合をステップにタイトル挑戦に繋げたい?
「そうですね。それこそ見る人にはこれがタイトルでいいんじゃないかって思ってもらえてるのも、やっぱりそれは三浦選手の功績でもあると思うので、それは多分私は言ったら、下馬表の下の方なので、三浦選手のおかげでタイトル戦って言われてるかもしんないけど、やっぱりONEからすると、まだそこじゃないっていう評価だったと思うんで、この勝ちをしっかり『じゃあ、澤田が次タイトルだな』って思ってもらえるようなアピールをしなきゃいけないかなっていうのは思って、受け入れていきたいなと思います」
──今回の試合の自信のほどは?
「自信はやっぱり、全試合ある。これまでも負けた試合もあるけど、それも勝つ気満々で挑んでるので、今回も変わらず勝つ気満々で挑みたいなと思います」
──ところで、鼻ピアスしたのはいつぐらいですか?
「2年ぐらい前とかですね。なんかあんまり日本で試合する前は、なんか言われちゃうと嫌だなと思ってつけてなかったんですけど、たまにつけてます」
──ジムで愛犬とトレーニングしてる映像がすごく話題になってたと思うんですけど、あれはいつものことですか?
「何の気もなく、いつもジムに連れてきてるので、ウチの愛犬が退屈そうにしてるタイミングで 、ちょっと動画でも回しとこうかなみたいな感じです」
──結構、“あざと可愛い”感じが出ていたと思うんですけど(笑)。
「あっ、本当ですか。出ちゃってましたか(笑)」
──そういう方なんですか?
「あざとくはないかもしれないです。ちょっと口が悪いんで、あんまりSNSに書いたり言ったり、メディアに出たりとかあんまりしてないからバレてないだけで、多分すごく性格の悪いやつだとトレーナー陣には言われてます(笑)」
──見た目と違って結構、攻撃的な感じなんでしょうか。
「なんかでも、誰でも彼でもみたいな感じではないです。なんかちょっと嘘がつけないんで、あの、言っちゃう、言っちゃいます(笑)」
──今回試合順が第10試合と結構上の方になったことはどう感じていますか。
「見た時“マジか”って思いました。全然下の方だと思ってたので、すごい、それは女子のアトム級での評価であったりとか、そういうところを加味しての試合順なのかなっていうところもすごく思ってるので、責任感を持って、その試合順にふさわしい試合をして、女子格闘技の時代を変えるとか、世代を変えるとか、そういうおこがましいことは言えないんですけど、ちょっと見方が変わるような、見てる人もそうだし、やってる女子選手たちにもいい自信がつくじゃないですけど、ちょっと女子闘技の流れを変えれるような試合にしたいなと思います」
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ONE SAMURAI 1 全カード・試合順・見どころ
※選手名から試合見どころ
▼メインイベント(第15試合)ONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング暫定世界タイトルマッチ 3分5Rロッタン・ジットムアンノン(タイ)武尊(team VASILEUS)※インタビュー
両者は2025年3月のONE日本大会で対戦し、ロッタンが序盤のラッシュで1R1分20秒、KO勝ち。その後、武尊は11月のONE日本大会でデニス・ピューリックに2RでTKO勝ち。次の試合で引退することを表明し、ロッタンとの再戦をアピールしていた。ロッタンは前回の武尊戦以来、1年1カ月ぶりの試合。25年11月のノンオー戦の公式計量とハイドレーション検査をクリアしたが、その直後に体調不良を訴え、病院に緊急搬送。出場を辞退している。
▼第14試合 ONEフライ級(-61.2kg)MMA世界タイトルマッチ 5分5R ※両選手インタビュー若松佑弥(日本/TRIBE TOKYO MMA/王者)20勝6敗 アバズベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン/挑戦者)15勝2敗
▼第13試合 ONEアトム級(-52.2kg)ムエタイ世界タイトルマッチ 3分5R吉成名高(エイワスポーツジム/王者)※インタビューソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ/挑戦者)
▼第12試合 ONEバンタム級(-65.8kg)キックボクシング世界タイトルマッチ 3分5Rジョナサン・ハガティー(英国/Knowlesy Academy/Team Underground/王者)与座優貴(team VASILEUS/挑戦者)
▼第11試合 ONEフェザー級(-70.3kg)キックボクシング 3分3R海人(TEAM F.O.D)※インタビューマラット・グレゴリアン(アルメニア)
▼第10試合 ONE女子アトム級(※52.2kg)MMA 5分3R三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)澤田千優(IDEA ASAKUSA)
▼第9試合 ONEバンタム級(-65.8kg)キックボクシング3分3R秋元皓貴(EVOLVE MMA/POD)久井大夢(TEAM TAIMU)
▼第8試合 ONEフェザー級(-70.3kg)キックボクシング 3分3R和島大海(月心会チーム侍)リカルド・ブラボ(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
▼第7試合 ONE女子アトム級(※52.2kg)MMA 5分3R平田 樹(フリー)リトゥ・フォガット(インド)
▼第6試合 ONEフライ級(※61.2kg)5分3R和田竜光(フリー)26勝14敗2分伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)18勝4敗2分
▼第5試合 ONEストロー級(※56.7kg)MMA 5分3R山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)黒澤亮平(THE BLACKBELT JAPAN)
▼第4試合 ONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ 3分3R士門(エイワスポーツジム)ジョハン・ガザリ(マレーシア/米国)
▼第3試合 ONEアトム級(-52.2kg)キックボクシング 3分3R黒田斗真(FORWARD GYM)田丸 辰(team VASILEUS)
▼第2試合 ONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング 3分3R陽勇(=ひゆう/Team Mehdi Zatout/TEAM3K)内藤大樹(Bell Wood Fight Team)※インタビュー
▼第1試合 ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R永井奏多(TRIBE TOKYO MMA)9勝0敗1分神部篤哉(ABLAZE八王子)8勝1敗