DEEP☆KICK ZERO 282026年4月5日(日)大阪・176BOX
▼メインイベント DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R×龍太郎(VALIENTE)判定0-2 ※28-30、29-29、28-29◯林ジャッカル裕人(心将塾)※龍太郎に「重大な肘による攻撃」「バッティング」で減点1。林がトーナメント決勝に進出。
メインで組まれた龍太郎と林の一戦はジャッカルより身長が10㎝も低い龍太郎が接近してからの相撲の寄りのようなプッシュで攻略。セコンドからの「どんどん突っ込んでいけ」というアドバイス通り、左ストレート、右ボディッフックで再三ジャッカルをロープやコーナーの際まで詰め窮地に追い込む。
一方、ジャッカルの方は離れて闘いたい素振りを見せていたが、龍太郎の圧に押され、なかなか自分の距離をとれない。しかし2ラウンドになると、試合の流れが変わる。龍太郎はバックハンドの軌道でヒジを入れてしまい、イエローカード(警告)を受けてしまう。その直後、下から入るのでどうしても頭が当たりやすい展開だったが、案の定バッティングをしてしまい、レフェリーから痛恨のレッドカード(減点1)を出されてしまった。
2Rが終わった時点のオープンスコアは20-19、19-20、20-20と三者三様のイーブンだったが、このスコアにはDEEP☆KICKの規定で減点1が含まれていない。つまり現実的にはジャッカルがリードする形で迎えた3R、あとがない龍太郎は体勢を低くして懐に入っていき、ジャッカルに再びコーナーを背負わせる場面も。ボディへの連打も有効に映った。
しかし、試合の流れを引っ繰り返すまでには至らず、ジャッジは2-0でジャッカルの勝利を支持した。辛くも勝利を得たジャッカルがいるリングにセミファイナルで佐々木昊生を破った泰生がリングイン。両者はチャンピオンベルトを賭け、6月7日の「DEEP☆KICK 78」で激突するが、それぞれ抱負を述べた。
「正直、メインイベントらしい試合ではなかったと思う。でも、セミファイナルで泰生選手が熱い試合を見せてくれた。これから2カ月、しっかり仕上げてもっときれいに掃除できるように頑張りたい」(ジャッカル)
「内容はダメダメだったけど、この勢いでボコボコにします。応援よろしくお願いします」(泰生)
なぜジャッカルが「もっときれいに掃除を」と述べているかといえば、トーナメントで優勝してチャンピオンとなりファイトマネーが上がれば、所属する心将塾用の全自動掃除機を購入しようとしているからだ。
もともと日々ジムでの掃除を欠かさない″必殺掃除人″として知られているが、そんな日々の行いが吉と出るか。それとも、準決勝で優勝候補の佐々木を破った泰生が決勝でもマグマが溢れ出てきそうな熱い試合をプロデュースするのか。
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▼セミファイナル DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R×佐々木昊生(B.F.A-SEED)延長0-3 ※8-10×2、9-9(マスト判定-青)◯泰生(NJKF誠輪ジム)※本戦の判定は28-27、28-28、27-28。泰生がトーナメント決勝に進出。
デビュー以来5戦全勝(2KO)。すでにRISEやKNOCK OUTのリングにも上がっている期待の佐々木がDEEP☆KICKに初参戦。これまでの実績でいきなり-51㎏王座決定トーナメント準決勝出場という抜擢を受けた。
対する泰生は過去のプロ戦績が2勝2敗。年齢こそ佐々木と同じ(16歳)ながら、識者から「佐々木有利」という声が多かったのは仕方あるまい。いや、他の出場メンバーと比較しても、この三重在住の高校生は「ぶっちぎりの優勝候補」といっても良かった。
案の定、1R開始早々、佐々木は日本拳法仕込みの伸びのある右ストレートで泰生を追い込んでいく。1R終盤、泰生は右目の視界が定まらないのか、何度もまばたきをしていた。
佐々木のKOは時間の問題と思われた刹那、泰生は起死回生の右をクリーンヒットさせ先制のダウンを奪う。セコンドからの「とり返せ」というゲキを背に佐々木はバックハンドを見せるなど必死に反撃を試みる。
そうした矢先、泰生は対戦相手を投げてしまい、その前に行っていたストップ後の攻撃と合わせ痛恨のレッドカード(減点1)。リングサイドの観客からは思わず「勝っているのに、もったいない」という呟きが漏れるほど痛恨の反則に映った。
2R終了時のオープンスコアは三者とも19-18で泰生を支持した。もう後がない佐々木は左も駆使して泰生に襲いかかる。負けじと泰生もやり返すが、佐々木が明らかに優勢のラウンドだった。気になるジャッジのスコアは28-27、27-28、28-28と三者三様のイーブン。通常DEEP☆KICKでは延長戦を設けていないが、この一戦は王座決定トーナメント準決勝のため優越をつけるため延長戦に突入した。
そうすると、3Rの勢いのまま佐々木が攻勢に出る。前蹴りやワンツーの連打が有効だ。しかしながら終盤ローブローを打ってしまい、泰生は正座して回復を待つ。
この一撃で今度は佐々木が延長Rでの組み付き注意2と合わせレッドカードを受けてしまい減点1。このロストポイントが響き、延長戦は3-0で泰生がモノにした。
戦前の試合予想からすると、大金星だ。優勝候補は意外にも初戦で姿を消した。
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▼第4試合 DEEP☆KICK-60kg契約 3分3R ×野村亮之(NJKF TOP GUN GYM)判定0-3 ※28-29×2、28-29◯吉田大樹(華王州)
ともにキャリアは浅いが、38歳vs.36歳(もうすぐ37歳)というアラフォー対決が実現した。試合前、和服姿の妙齢の女性から野村に花束が贈られると、場内から歓声が飛ぶ。両者ともDEEP☆KICK初参戦ながら、吉田の方は「何かを始めるのに年齢なんか関係ない」と宣言していた。
序盤こそお互い慎重な動きが目立っていたが、有言実行とばかりに吉田はチャンスと見るや、左ストレートや右ローキックで襲いかかる。対する野村も左ストレートを軸に攻撃に出るが、如何せん手数が少なすぎる。
判定は3-0で吉田。DEEP☆KICK初参戦にしてうれしい初勝利を飾った。
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▼第3試合 DEEP☆KICK-60kg契約 3分3R△小堀厳基(月心会チーム侍)ドロー 判定1-1 ※30-29、29-29、29-30△小路督也(BLOW GYM)
かつて-55㎏で活躍した小堀は昨年11月久々に-60㎏と階級を上げ復帰。惜しくもドローに終わったが、今回も-60㎏で芦屋大学日本拳法部出身の小路と対戦した。小堀のセコンドには5歳から一緒に練習しているという第4代K-1 WORLD GPフェザー級王者・椿原龍矢(月心会チーム侍)が就く。
しかしながら、椿原以上に目立っていたのは小堀を応援する多くの女性ファンだった。小堀は赤コーナーだったが、そこに一番近い壁には立ちながら彼を応援する異性の姿が目立っていたのだ。黄色い声援を受けながら小堀は軽快な動きを見せる。2ラウンド終了時点のオープンスコアはふたりが20-20で、ひとりが20-19で小堀を支持していた。
あとがない小路は3R終盤連打で反撃する。昨年11月には敗北を喫しているだけに何とも再起を計りたいところだったのだ。ジャッジは三者三様のドロー。お互い不完全燃焼感が残る一戦になってしまった。次戦こそ勝利を飾りたい。
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▼第2試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R〇吉田亮汰朗(BKジム)KO 3R 2分17秒 ×清志(KTF)
ともに復帰戦となった一戦だ。吉田は11カ月ぶり、清志は1年半ぶりのリングイン。吉田はセコンドに就いた同門の中村寛(BKジム)のゲキを胸に左のミドル、カーフキック、ヒザ蹴りで積極的に攻め込む。反撃を狙った清志がハイキックを打ってきても、腕でしっかりとガードする。
続く2Rになると、完全に吉田のペース。ラウンド終盤に見せた右ストレートで勝利をたぐり寄せる。
そして3R、吉田はパンチの連打でスタンディングダウンを奪う。清志はファイティングポーズをとれず、試合をストップされた。吉田はうれしいDEEP☆KICK2勝目をあげた。
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▼第1試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R〇林功太郎(山口道場)TKO 2R 2分32秒 ※レフェリーストップ×中野星耶(華王州)
第1試合で18歳vs.22歳というフレッシュな対決が組まれた。ここまで林功太郎(山口道場)はDEEP☆KICKでデビューして2戦全勝と並みに乗りかけたが、その後2連敗。今回は再起戦となる。対する中野はいまだ初勝利を挙げていないが、タフが売り物のキックボクサーだ。
1Rから林はワンツーからテンカオといったコンビネーションを駆使して中野を崩しにかかる。もっともフルコンタクト空手出身の中野は想像以上にタフ。バンデージを巻かずにグローブを装着するのは、それだけ己の拳の強さを信じているからだろう。
しかしながら、いくらタフでもずっとボディにヒザ蹴りを食らっていたら限界がある。案の定、2R終盤、テンカオでスタンディングダウンを奪われる。明らかにボディが効いている。このチャンスを林が逃すはずがない。すかさず左のテンカオで追撃し、中野に引導を渡した。
(文・布施鋼治/写真・石本文子)
〈オープニングイベント〉NEXT☆LEVEL提供試合
▼OP第3試合 TOP☆RUN Girls-45Kg王座決定戦 1分30秒3R延長1R◯黒岩理沙(ROYAL KINGS)判定3-0 ※30-28×3×筒井莉愛(teamFIST)※黒岩理沙がTOP☆RUN Girls-45Kg第2代王者に。
▼OP第2試合 TOP☆RUN関西一般-55kgタイトルマッチ 1分30秒3R◯志水唱乃介(魁塾 中川道場/王者)判定3-0 ※30-29×2、30-28×佐々木佑稲(及川道場/挑戦者)※志水唱乃介が初防衛に成功。
▼OP第1試合 TOP☆RUN関西一般-60kg王座決定戦 1分30秒3R延長1R×石井翔真(山口道場)判定0-3 ※27-30×3◯山中如楽(及川道場)※山中如楽がTOP☆RUN関西一般-60kg第18代王者に。