MMA
インタビュー

【UFC】BMF王座戦・マックス・ホロウェイ「互いに“トップで戦い続けてきた」×チャールズ・オリベイラ「何もないところから来て、それでも光を掴んだ男だった──そんな風に覚えてもらえたら」

2026/03/08 10:03

チャールズ・ オリヴェイラ(ライト級3位)「今回のキャンプでデミアン。マイアと一緒にやれたのはすごく良かった」

──あなたはこれまでこのスポーツで王者になっていますが、BMFタイトルはこれまで獲得してきたベルトと比べても少し特別なものです。このBMFベルトをどう思っていますか?また、正規王座と比べてどのような位置づけでしょうか。

「もちろんれっきとしたタイトルだし、ベルトだよ。ブラジルに持ち帰るチャンスが今までなかったものだし、ブラジル人ファイターとして誰もやったことがないことなんだ。俺がよく話しているレガシーとか、記録とか、そういうものを残すって意味でも大きい」

──このベルトが最初に作られた時、あまり価値がないように言う人もいました。しかし今では、マックス・ホロウェイ(BMF王者/ライト級4位)がこのベルトの価値を高めたという声もあります。

「このベルトを手にしてきたファイターは、みんなそれぞれのやり方で価値を与えてきたと思う。誰もが自分の方法でその意味を作ってきた。そして今はマックスが、そのベルトにさらに大きな価値を与える戦い方を見つけたんだと思う」

──あなたにとって、どんなファイターがBMFにふさわしいと思いますか。

「ケージの中でやってきたこと全部だよ。激しい戦い、ボーナス、記録、そういうもの全部だ。それに加えて、そのファイターがどんな人間かも含めてだな。そういうものがあってこそ、BMFをかけて戦う資格がある」

──今回は、初めてあなたが家族全員をファイトウィークに連れてきたと聞きました。

「そうだよ。家族全員を連れてきたのは今回が初めてだ。両親も今までアメリカに来る機会がなかったし、ファイトウィークを体験したこともなかった。だから今回はここに来てもらいたかったんだ。そして試合で、俺が王者になる瞬間を見てもらいたい」

──あなたは周りのエネルギーを力に変えるタイプの選手ですよね。減量の時など、チームがあなたを支えている様子もよく見ます。家族をここに連れてくることは、あなたにとってどんな意味がありますか。

「その通りだよ。俺は周りの人から力をもらうタイプなんだ。俺を愛してくれる人、支えてくれる人たちからね。ずっと言ってるけど、こうしてみんながそばにいてくれることが本当に嬉しい。家族っていろいろあるけど、それでも俺の土台なんだ。幸せでいるための基盤なんだよ。家族がそばにいると幸せだし、幸せな時の俺は止められない。そして、試合で王者になるために、俺はここにいるんだよ」

──あちらに小さなお子さんたちがいるようですが、子どもたちにはBMFの意味をどう説明しますか。

「今はまだ小さいからな。でも娘は、父親の俺が何をしてるのか、どうやって生きてるのか、ここがどれだけ厳しい世界なのか、少しずつ分かってきてる。これは今の話というより、将来のレガシーの話なんだ。何年か後に、BMFのベルトをみせて『これがパパだ、これがパパがやってきたことなんだ』って言えるようになる。それがBMFってものだし、そうやって説明するよ」

──今回の試合は再戦になりますね。もしこの試合に勝てば、他にも再戦の可能性がある相手は多いと思います。マックス・ホロウェイ(ライト級4位)もそうですが、あなたたちはこの階級のトップ選手とほとんど戦ってきました。すでにこの階級を一周して、もう一度戦い直すような感覚はありますか。

「まず最初の試合のことは、もうそれで終わりだ。あの試合は彼が勝った。それだけだ。(※ホロウェイ戦=2015年8月『UFC Fight Night』で負傷によるTKO負け)俺たちは偉大なファイター同士で、レジェンド同士だ。そしてショーを見せる男たちだ。今回の試合でも最高のショーを見せる。それだけだ」

──リオでの大きな勝利のあと、気持ちが落ち着くまでどんな感じでしたか。テレビで見ていても、とてつもない瞬間だったように感じました。(※2025年10月『UFCファイトナイト・リオデジャネイロ』でマテウス・ガムロットに1本勝ち)

「本当に現実とは思えない瞬間だった。あれはその場にいないと分からないよ。あの空気は説明できない。でも父が昔から言ってたことがあるんだ。どんなことが起きても、次の日には現実に戻らないといけないってな。だから試合の日は思い切り楽しんだ。でも翌日には家に帰って、まるで何もなかったみたいに過ごした。そして月曜には練習に戻って、次の試合に向けて動き出してた。結局また同じことをやり直さなきゃいけないからな」

──もし今回の試合に勝った場合、アレックス・ペレイラ(ライトヘビー級王者)と共に、ブラジルでスタジアムイベントをやるタイミングだと思いますか。あなたと彼はこのスポーツ最大級のスターです。

「前から言ってるけど、ブラジルにはそれだけの価値がある。今こそやるべきタイミングだ。スタジアムでイベントをやるんだ。ブラジルのファンはそれに値するし、ブラジルの人たちはそれを受けるにふさわしい。スタジアムを満員にして、真ん中にオクタゴンを置く。そして俺たちは自分たちの仕事をする。つまりスタジアムを満員にするってことだ。必ず最高のイベントになるって、デイナ・ホワイトたちに伝えたい」

──2試合ほど前のインタビューで、ファンからのプレゼントは全部取っておくと話していましたよね。それを話してから、ファンから届くものはさらに増えましたか。

「そうだな。みんな本当にいろんなものを送ってくれるよ。しかもすごくクールな物ばかりで、俺もすごく気に入ってる。だから家の中に、それを置いておくためのスペースを新しく作ろうとしてるところなんだ。最初の頃はそんなに多くなかったけど、今はどれもすごく心を込めて作ってくれてるし、俺のことを考えてくれてるのが分かる。だから簡単に扱うことなんてできない。ちゃんと大事に保管してるよ」

──あなたはデミアン・マイアと一緒にトレーニングしていましたよね。お互いサブミッションで有名なファイターですが、2人の柔術家が一緒にトレーニングするのはどんな感じですか。

「本当に大きなことだよ。ただ一つ言っておきたいのは、これは柔術の試合じゃなくてMMAだってことだ。だから彼みたいな存在がいるのはすごく重要なんだ。俺たちは一緒に練習して、時間をかけて取り組んできた。お互いにこの競技に全力で向き合ってる。そういう中で、前向きな言葉をかけてくれて、引き上げてくれて、助けてくれる仲間がいるのは本当にいいことだよ。今回のキャンプで彼と一緒にやれたのはすごく良かった」

──あなたはファイターとして、いつもリスペクトを忘れない選手ですよね。もし将来引退した時、人々にどんな選手として記憶されたいですか。

「謙虚な男だったって思われたいね。いつも人に優しくしてきた人間だってこと。それから自分がどこから来て、今どこにいて、どこへ向かおうとしているのかを分かっている人間だったってことだ。他人を踏みつけて上に行こうとするような人間じゃない。スターになれば、子どもたちも含めてたくさんの人が自分を見ている。だから自分の行動を分かっている人間でありたい。何もないところから来て、それでも光を掴んだ男だった。そんなふうに覚えてもらえたら嬉しい」

──最近、ベルトを獲ったあとにフェザー級へ落とすことも考えていると話していました。なぜ145ポンドに下げたいと思ったのでしょうか。

「正直なところ、いろいろ話しながら出てきたアイデアの一つなんだ。まずはBMFを獲って、それからライト級のタイトルを獲る。それからフェザー級に戻るのもありかもしれないってな。でも今はまだ分からない。ちゃんと考える時間が必要だ。ただ、一歩ずつ進んでいく。もしかしたらそういう可能性もあるかもしれないってだけだ」

──フェザー級の話が出たので関連して聞きます。あなたは11年間フェザー級で戦っていないのに、いまだにフェザー級史上最多のサブミッション勝利記録を持っています。これは驚きですか。

「本当にありがたいことだよ。人生で起きてきたすべてのことに感謝してる。俺は歴史を作るためにここに来た。そしてその歴史は、まだまだ続いていくと思ってる」

──もし今回勝てば、UFCで25勝した2人目のファイターになります。もう一人はジム・ミラーですが、彼は30勝を目標にしていると言っています。あなたはそこまで到達できると思いますか。

「正直に言うと、俺がこの競技を楽しめている限り、続けるつもりだ。まだ戦いたいという気持ちがある限りな。1年に3?4試合やるかもしれないし、2試合かもしれない。でもその気持ちが続く限り、俺は戦い続ける。それに、この世界で守らなきゃいけない約束もあるからな」

──その約束とは何ですか。

「それはここで話すようなことじゃない。まずはやるべきことをやる。それから話すよ」

──あなたはこのあとライト級王座を獲りたいとも話していました。もしそうなった場合、コナー・マクレガーとの防衛戦の話題も出ています。どれくらい現実的だと思いますか。また、コナーと戦うならウェルター級になる可能性もあると思いますが、それについてはどう思いますか。

「正直に言うよ。コナーと戦うことがあるとすれば、それはお金のため。それだけだ」

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