9勝のうち6KOと攻撃力がある近藤(C)K-1
2026年2月28日(土)東京・後楽園ホール『Krush.187』にて、Krushスーパー・ライト級次期挑戦者決定戦3分3R延長1Rを塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と争う、近藤拳成(TEAM3K)のインタビューが主催者を通じて届いた。
近藤は2016年4月にKrushでプロデビュー。同年のK-1甲子園-65kgで優勝。2020年7月に佐々木大蔵の持つKrushスーパー・ライト級王座に挑戦も判定負け。2023年3月に斉藤雄太をKO、2024年10月に元K-1ライト級王者の林健太をKO、2025年2月にはK-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメントで準優勝したヴィクトル・アキモフもKOして3連続KO勝利。しかし、5月の佐々木との再戦で延長戦の末に敗れた。戦績は9勝(6KO)6敗1分。
メッチャしんどい試合になるのは覚悟

──昨年5月以来の佐々木大蔵戦以来、9カ月ぶりの試合になります。佐々木戦は大変な試合でしたが、これだけ空いたのはどういう理由だったんですか?
「もともとは年内に復帰したくて、マッチメイクのタイミングで2月になったって感じです。でもそのためにずっと磨いてきてたので、そういう意味ではこのタイミングで塚本と決まってよかったなと思っています」
──ケガとかではなく?
「そうですね。一昨年の10月が林健太戦、去年の2月がヴィクトル・アキモフ戦、そして5月に佐々木戦だったので、少し休もうかなと思ってはいたんです。それがちょっと長くなっちゃいましたけど」
──しかし佐々木戦の前は連続KO勝利でしたが、それが途絶えたのは残念ではありましたね。
「はい。でも佐々木選手と戦えて、どうやったら乗り越えられるかというか、自分の足りないところが明確に分かって、シンプルにもっと強くなるしかないなと思えたので、底上げができたなと思います」
──この期間の練習の中で、一番意識したのはどういうところでしたか?
「自分の強い場面だけじゃなくて、スタミナが切れるところだったりとか、相手に効かされた時とか、そういうピンチの時でもいいパフォーマンスを発揮できるメンタルというか、気持ちと体を作ってこれたと思います。しかも今回対戦する塚本選手は打たれ強いし、スタミナもあるし、長身でやりにくいので、その塚本選手をボコボコにしたら、けっこう周りにもいいアピールになるかなと思って、そういう面でもモチベーションは高いです」
──その塚本選手に対して、一番警戒するのはどういう部分ですか?
「打たれ強さですね。たぶん、こっちが『これは倒れるだろう』と思って打ったパンチでも倒れないと思うので。僕の攻撃力が爆発するか、塚本選手が耐えて耐えて競ってくるかになると思うので、メッチャしんどい試合になるのは覚悟してます」
──確かに大変な試合になりそうですよね。
「攻撃力が特に高いわけじゃないんですけど、塚本選手はデカくて攻撃が伸びてくるところが強いポイントだと思うので。しかも打たれ強くてスタミナがあるっていう、やりづらい選手なので、ここをスパッと勝てば一流の仲間入りというか。逆にそうやって勝たないと、こんなとこで苦戦してられないので」
──では理想としては、泥仕合で競り合いになってもどうにかしのぎ切る…というよりも、ズバッと勝ちたいと。
「はい、ズバッと勝ちたいです。もし相手の土俵になっても戦える準備はしてきました」
──今回の試合は次期挑戦者決定戦ですが、復帰戦がそうなったということに関してはどうですか?
「僕は昔からKrushを見てて、挑戦者決定トーナメントとか挑戦者決定戦とかにメッチャ憧れてたんですよ。カッコいいなと思ってて。だからそういうのに出られるっていうのが、うれしかったです。昔、ありましたよね?」
──ありましたね。
「そういうのを見てずっと育ってきたので、『もう自分もプロなんやな』って改めて自覚したというか、『見せる側なんやな』って思いました」
──いやいや、そんなにキャリアが長いのに(笑)。勝ったら次が約束されている試合ですが、改めて王座に関して、今はどういう思いがありますか?
「Krushのチャンピオンには昔から憧れていて、絶対巻きたかったベルトなので、もう今は毎日、楽しくて仕方ないです。ワクワクしてます」
──そのためにも、ここを乗り越えて辿り着かないと。
「はい。しかも魁(弟の近藤魁成)が塚本選手に負けてるので、そのリベンジっていうのが一番僕の中ではデカいです。やっぱり『兄弟分』とかじゃなくて実の弟で、血がつながってて2歳からずっと一緒にやってるので。そんな弟を目の前で倒されて、ムカつかんわけないというか。燃えたぎるもんがメッチャあるんで。それをちょっと晴らしたいと思います」
──ずっと3兄弟で活動されていて選手活動の上ではそれぞれに波があるじゃないですか。常にみんな調子いいというわけにはいかないと思いますし。そういう時はどんな感じなんですか?
「魁があんまり調子良くないんやろなっていう時は、無意識になんですけど、近藤兄弟の名前を落とすわけにいかんので、自分がその分絶対に結果出さないとって思いますね。プレッシャーじゃなくて、自分がそうなりたいので。みんなそれをけっこう悪い意味で捉えて『しんどいね』とか言われるんですけど、全然そんなことなくて。昔、僕が調子悪くて全然結果を出せなかった時も、ずっと魁が近藤兄弟の名前を背負って頑張ってきてくれたんですよね。今度は僕がチャンピオンになるチャンスが目の前に来て、先にバッと出れるチャンスが来たので、ここは先に兄として、魁が負けた塚本選手を魁の前で倒して、『やっぱ強いんだぞ』ってところを見せたいです」
──いいですね。
「たぶん、僕がガツンと勝てば、また魁も調子が上がってきて、また僕らの時代を作れるんじゃないかなと思うので。今はそれが一番の目標というか、志ですね。『兄弟で世界一』っていうのが」
──そのお二人を支えているのが、お兄さんの大成さんだとおもうんですが、改めて拳成選手にとっては、どういう存在ですか?
「いや…どういう存在というか…言葉で表すのは難しいですね。『大切』とか言ったら簡単に聞こえるし…」
──その反応で、拳成選手の思いがすごく伝わりますよ。
「僕が去年5月に佐々木大蔵選手に負けて、その3週間後に、大成の引退試合があったんですよ。現役時代はあんまり打ち合ったりとかするタイプじゃなかったんですけど、その引退試合はメチャクチャ打ち合ってて、メッチャすごい試合やったんですよ。あれで僕も、メッチャ勇気をもらいました。お兄ちゃんがあんな試合するんやったら、現役の自分らがへこたれてる場合じゃないなというか、もっと気合入れて全力で生きていかなアカンなって思わされました」
──そういうところでも、しっかり背中を見せてくれてるんですね。本当に今回は、燃える要素しかないですね。
「そうなんです。だからもう、メッチャうれしいです。塚本選手とできるのもうれしいし、この先勝てばKrushのタイトルがあるというのもうれしいですし。稲垣柊選手とは、僕がケガしちゃって一回対戦が流れちゃって、ずっとやりたかった選手なので、楽しみです」
──では最後に、改めてこの試合に向けての“決意”をいただけますか?
「まずはここをしっかり勝って、5月もしっかり勝って、K-1 GROUPの65kgを盛り上げられるような選手になっていきたいと思うので、今から注目しておいてください。お願いします」





