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2026年3月7日(土)東京・有明アリーナで『RIZIN.52』が開催される。メインイベントでは秋元強真が元Bellatorバンタム級王者のパッチー・ミックスとフェザー級で対戦する他、バンタム級では鹿志村仁之介と所英男の寝業師対決が決定。会見後、本誌が両者に個別インタビューした。
鹿志村は前戦である2025年11月の『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』で、アマチュア12戦&プロ3戦無敗の安井飛馬と対戦し判定勝ち。結果は3-0のフルマークも、安井のパンチをもらう場面もあり、反省点の多い試合だったという。
「(打撃に対する恐怖心も)ちょっと大きかったし、組みついた時の相手の力強さも感じたのでタックルに行きづらかった」という鹿志村だが、試合後はそうした課題を克服する練習に取り組んでいる。
キャリア10勝(5敗)のうち安井戦以外の9勝は一本でフィニッシュという卓越した極めの強さを持つ鹿志村だが、3月7日の『RIZIN.52』で対戦するのは同じく極めの強さで知られる寝業師・所英男。キャリア70戦、36勝(33敗)中21本と、試合数で4倍以上、一本勝利の数も鹿志村の倍以上というベテランだ。24年7月の前戦ではヒロヤを1R TKOに下している。
柔術をベースとする鹿志村に対し、所はUWFに憧れ、ノンストップの回転体の寝技を持つ。鹿志村は所の寝技について「ディフェンスも上手だと思う。ポジション取りも上手い。さらに下からの腕十字とか三角絞め、足関節だとか一発を持ち併せている選手なので、そう考えると僕もちょっと似たような部分がある」と、所のテクニックを認めつつ、似ている点もあるという。
カード発表会見でも「所選手みたいな寝技で極めるようなスタイルにずっと憧れてて。そういうものを目指してやってきた」と語っていた鹿志村。
柔術と柔道がベースで「ずっと寝技しかしてきていなかった」といい、「所さんや青木真也選手、北岡悟選手、川尻達也選手とか、そういうグラップリングで仕留めるMMAをずっと見て育ってきたし、そういう人たちの試合を見てMMAの恐怖心を無くしていた」と語る。
「ああいう寝技ベースの人たちの試合に勇気づけられて『よし俺もこういう風にやってみよう』と今までやってきているので(スタイルが)似ちゃうのは当たり前だと思うんですよね。だからこそ“似た者同士”にしかできないような試合をしたいので、今回は柔術で勝負しに行きたいと思っています」と憧れの存在と寝技での真っ向勝負を予告した。
しっかりと有利なポジションをキープして、一歩ずつ極めに近づく柔術的寝技と、ポジションにこだわらずどこからでも一瞬でサブミッションを取りに行くUWF的な寝技。そのぶつかり合いはどのような展開になるのか。
鹿志村は「ダイナミックに行っても勝てない相手だと思うんですよね。緻密に細かい柔術をしないと勝てないなと思ってます」と、しっかり抑え込んで時間をかける寝技を理想としつつ、一本を諦める気持ちも無いという。
「最後まで抑えきるってことは多分ない。抑えていたら逃げてくるからその隙に極める。ただ『1Rで極める』とは言わないです。どこで極めてもいいから極める。15分間かけて一本を取る。その気持ちで試合をしないといけないと思っているので緊張感は高いです」とこれまでと同じく最後はフィニッシュで終えると宣言した。
2001年生まれ24歳の鹿志村と1977年生まれ48歳の所。鹿志村の父親は47歳で所の大ファンだという。親子共に憧れの存在である所を超え、寝業師の世代交代を果たせるか。






