全てにおいて一番になりたいという白鳥
2026年3月28日(土)東京・両国国技館『RISE ELDORADO 2026』の追加対戦カード発表記者会見が、2月12日(木)都内にて行われた。
Super Fight!の-60kg契約3分3R延長1Rで、RISEスーパーライト級王者・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)vs.元ONEバンタム級キックボクシング世界王者カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ/ペッティンディーアカデミー)の対戦が決定した。

白鳥はキックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」で優勝。2021年6月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では皇治らを破って優勝。2023年は3月にK-1との対抗戦で佐々木大蔵に勝利。
2024年12月の「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」では1回戦でペットパノムルンに敗れた。2025年3月には麻火佑太郎と第5代スーパーライト級(-65kg)王座決定戦を争い、判定勝ちで2階級制覇を達成した。「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT」ではベスト16で笠原弘希に敗れた。戦績は32勝(13KO)12敗1分1無効試合。

【写真】ONEから離れ、現在はRWSを中心に活躍しているカピタン(右)(C)RWS
RWSの推薦を受けての初参戦となるカピタンは2019年にルンピニースタジアム認定スーパーウェルター級王座になった他、2016年にWPMF世界同級王座、2020年にTrue4Uスーパーライト級王座などを獲得。2020年9月からONEに参戦すると、ペッタノンを得意の右クロスで僅か6秒でKO。2021年1月にアラヴァディ・ラマザノフもローキック&右クロスで2RにTKOし、ONE王座を奪取した。9月にはメディ・ザトゥーを退けての初防衛にも成功したが、2022年3月の防衛戦で秋元皓貴に判定負け。
その後、ONEから離れると『RWS』を主戦場として、2023年9月にRWSスーパーライト級リーグ戦で優勝、TVマッチのPRYDE TVウェルター級王座にも就いた。日本でもその強さが知られているチャムアックトーン、センマニー、ヨードクンポンといった錚々たる一流ムエタイ戦士としのぎを削ってきた実力は日本人ファイターにとって間違いなく高い壁となるだろう。戦績は158勝46敗3分1無効試合。

伊藤隆RISE代表は「この試合で白鳥の65kgでの世界の立ち位置が証明される。最大のチャンスなので白鳥の底力を見せて欲しい」と期待をかけ、「LOVEの方でもキングを目指してほしい」と付け加えた(※白鳥はABEMAのオリジナル恋愛リアリティーショー『ラブパワーキングダム2』に出演中)。
会見ではカピタンから「今回日本でRISEの試合に出られることを本当に嬉しく思っています。日本のRISEという大きなプロモーションでの試合、それと初めての日本の試合を凄く楽しみにしています。対戦相手の白鳥選手はキックボクシングスタイルで攻撃が鋭くて速い選手ですね。結構いい選手だと思います。でも、そんなに心配するポイントはないですね。ちゃんと練習していけば勝てる自信があります。日本とタイのファンの皆さん、今回精一杯戦いたいと思いますので、応援とサポートをお願いします。絶対勝利をタイへ持って帰りたいと思います。エンターテーリングな試合をお届けします」とのコメントが読み上げられた。
会見に出席した白鳥は「去年11月に笠原選手に負けて、今後どうすればいいかなって迷っていた時期があったので、ちょっと女の子にモてようかなっていう感覚でラブパワーキングダムに出て。一旦そっちのチャンピオンを目指そうかなってなってたんですけれど、今回相手がカピタンっていう元ONEのチャンピオンということで、僕自身相当モチベーションも上がっています。ここ倒して、元ONEのチャンピオンということもあってONEにもアピール出来るのかなっていうのがあります。ここを倒したらその先が見えてくるのかなって。トーナメントがありますけれど、そこに負けない試合を見せていきたい」と、ONE参戦も見据えて臨みたいとした。
以下、会見での質疑応答。

――今の自分の65kg級での立ち位置はどう分析されてますか?
「世界トーナメントの結果のまんまだと思います。前回、笠原くんに勝っていれば因縁の相手にリベンジできる、原口選手と試合が決まってたのでやっと倒せる時が来たなっていう想いはあったんですけれど、そこでコケてしまったのが今のそのまんまの現状です。だから僕は負けたので、正直防衛戦をやろうかなと思ったんですよ。そういう話で進めてもらってはいたんですけれど、なかなか相手が上手く噛み合わずないということで。でも今回、それ以上にいい相手を用意してもらったので、まずはここできっちり勝つことかなっていう。そうしたらまた先が見えてくるのかなっていう想いです」
――いい勝ち方をしたら先ほどONEにもアピールしたいって話がありましたけれども、海外での試合も今年は視野に入れたいですか?
「入れたいです。僕らの階級ってGLORYに凄く強い選手が揃っていますし、ONEにも揃ってるじゃないですか。ONE Friday Fightsでもそうですけれど、RISEの選手も出て勝ったり負けたりはあると思うんですけれど、僕もつい先日30歳になったので、いい節目というか。僕も現役はもう30超えたらそんなに長くはないと思うので、やりたいことをやっていきたいなっていう想いがあります」
――30歳になった心境は?
「RISEに出始めたのが22歳なんですよ。もうそこから8年経ったのかなって思うと、なんか凄いあっという間だったなとか、濃かったなっていうのも考えます。でも気持ちの部分では正直変わらないんですよ。何歳になってもRISEに出始めの頃と何も変わらないです。数字だけ見ると30っていい節目というか、大人になったなってのも感じますし。だから格闘技人生でもそうですけれど ここからは自分の好きなように見せていきたいなっていううか。20代の頃とはまた違った姿を見せていきたいですね。30になりましたけれど、自分の考えでは出来るところまでやりたいなと思っているので、引退しようかなとかそういうのもないので、やれるところまでやりたいなっていう想いがあります。もっと大人な、カッコいい、格闘家としても凄く男らしく大人な試合を見せていきたいなって思います」、
――カピタンの試合映像をご覧になっていれば、ファイターとしての印象をお願いします。
「タフでアグレッシブで、前進してくるタイプかなっていうのはあります。パワーもあるだろうし、凄くタフな印象はありますね。でも、そういうスタイルとは絶対に噛み合うと思うので、絶対面白い試合になると思います」
――ペッチ(ペットパノムルン)と比べてどうでしょう?
「ペッチに関しては僕、やる前は凄く噛み合うと思っていたんですけれど、やってみたら全然どう戦えばいいか分からないぐらい迷わされた印象でした。カピタンはタイプがまた違うと思うので、比較は出来ないですけれど、強いことは間違いないので。まだ試合映像はそんなに見てないんです。ちょろっと見たぐらいなので、これからちゃんと見るって感じです」
――笠原選手との試合を終えて、どんなところを見つめ直せたっていうのはありますか?
「リアルに11月2日が試合だったんですけれど、11月はマジで一切動いてないんですよ。格闘技から離れるとかじゃなくて、マジでどうしようってなって。やめる・やめないじゃなくて、どうして行こうって思って凄く迷ってたんですよね。けれど、やっぱり動かないと身体が凄く気持ち悪いから、12月からちょっとずつ動いてたんですけれど。そういう時でどうすればいいのかなってなったので、ちょっと女の子にモてようかなって感じでしたね(笑)」
――ああいう番組に出ると、負けた時に『そんなことをやってるから負けるんだ』っていう批判が出てくると思うんですけれど。
「それは前回2~3年前に出た番組でも分かってますけれど…凄く大事な時期ではありますよね。3月28日なのでもう放送も結構終盤の段階なので、より注目度はある時期だと思うので。だからその分、やらなきゃなっていう気持ちにもなりますし、それ抜きにしてもONEの元チャンピンっていう凄くいい相手なので。今もRWSで活躍してる選手だし、本当に凄く大事だなって。毎回大事なんですけどね。そういう他の番組含めて本当に全て問われる試合だなって感じてるので、とにかくやるしかないなって」
――ラブパワーキングダムに出演して、自分の中で変わってきたものは何かありますか?
「まだ第1話が昨日配信されたばっかりだから何も言えないですけれど、格闘家じゃない人たちが周りにいる中でずっと過ごしてたので、価値観だったりとかもそうですし、人間的に成長というかより自信を持っていられるなっていう。人間力が増したのかなっていうのはあります。
ちなみにマルタでの撮影で、マルタに拘束されるって感じなんですけれど、1人(練習相手を)帯同させて向こうで練習してましたからね。その撮影するじゃないですか。1日中撮影していたんですけれど、合間を見て練習してました。そういうのも良かったなって。本当に暇な時間がなかったので、その期間ずっと凄い濃かったですね」
――向こうで練習をしていて周りのスタッフ、や出演者はどう見てたんですか?
「役者だったりとかモデルだったりとかのメンバーが多かったんですけれど、その中でも違うなっていう部分は見せたかったですね。格闘家ってカッコいいよっていう。そういうのは周りにも思ってもらえたと思うし、これから番組を通してそうやって思ってもらえることもあると思う。格闘家はカッコいいよっていうのを見せられたかなと思います」
――ラブパワーキングダムとRISEで何を目指しますか?
「やっぱり一番。何に対しても絶対に一番がいいので。僕は今RISEのチャンピオンでは ありますけれど、前回は負けたし、世界は獲れていないし、一番じゃないですよね。格闘技がもうほぼ人生みたいなもんなんですけれど、格闘技でもう1回世界で一番を得るためにも、次の相手は凄くいい相手だし、RISEもそうだしONEもそうだしGLORYもそうですけれど、やっぱり一番がいいですね。格闘技もそうだし男としても全部一番。女性から見ても一番、全部一番です」
――一番というのは?
「キングですよ。キングすよ。僕のキャッチフレーズがThe Princeじゃないですか。もうプリンスじゃなくていいです。THE KINGです」



