試合後、すべてを打ち明けた大久保
2026年2月8日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2026~ -90kg世界最強決定トーナメント~』。

第19試合で行われた、K-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)vs.大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)は当初タイトルマッチとして行われる予定だったが、前日の計量で大久保が体重超過。
そのためノンタイトル戦で、大久保は減点2からのスタート、金子が8オンス・大久保が10オンスのグローブハンデ、金子が勝った場合のみ公式記録となりそれ以外はノーコンテストというルールで行われた。

試合は大久保が減点2を挽回して本戦ドロー、延長戦の判定は10-9×3で大久保がとったが、無効試合となった。
試合後、大久保は「まずは昨日、体重オーバーということで。金子選手、そんな状況の中で試合を決めてくれてありがとうございます。試合は、勝ちではないんですけど。やってきたことは少し出せたのかなと思います。正直なところ、全部言い訳という形にはなってしまうんですけど、2月の初めの週の月曜日にインフルエンザに感染して、そこまで調整も体重もうまくいっていて。でも、そこからやっぱりうまく回復することが出来なくて。ずっと寝たきりで早く回復しようと思って。ただ、そんな中でやっぱり減量もあったので、なかなか食事をすることも出来なくて、思うように体を動かせなくて、計量オーバーという形になってしまいました。

あとちょっとのところで3回目の半身浴に行こうとする時に、全身が痙攣し始めて。近くに親がいて、救急車を呼ぶっていう選択肢になると試合がもしかしたらなくなっちゃうかもしれないし。いろんな人の思いだったり、僕がやってきたことっていうのも、全部台無しになっちゃうんじゃないかっていう思いもあったんですけど。それでも親の決断で救急車を呼んで、点滴も打たないと死んでしまうような状況だったので、打ってもらって。
計量会場には絶対なんとしてでも行こうっていう感じで、点滴も途中でやめて向かいました。でも、どんな形であっても言い訳になってしまうし、インフルエンザに感染したっていう状況の中で。すべて言い訳になってしまうので、本当に反省します」と、減量に失敗したのはインフルエンザの影響があったと告白。減量で免疫が下がっているところで感染してしまったのだろう。

そこで試合をやらないという選択肢はなかったのか、と聞かれると「昨日のSNSの反応とかで『もう出るな』『さっさと棄権しろ』とか『辞退しろ』っていう意見が多くて。それこそ本当にぶっ倒れて救急車で運ばれたっていうので、それはアンチとかじゃなくて、健康面的に危ないっていう意見もたくさんあったんですけど、出るっていうのはある意味チャンスをもらったというか。やっぱりファイターなので、試合を一番に楽しみにしてくれているファンの皆さん、もちろん心配する声があったり、出るなっていう選択肢もあったんですけど、そういうファンの皆さんの思いに背を向けていいのかっていう感じでした」と話す。

体調不良で試合をすることに心配はなかったのか、との問いには「頭も痛かったし、正直、昨日の夜は少し不安でしょうがなくて、眠れなくて、いろんなことを考えすぎてたんですけど。でもこんなところで負けちゃダメだなって。死んだら死んだでっていう覚悟で明日はやるって決めたなら、やらないといけないと思ったし。一回永坂(吏羅)さんとの試合の時に欠場っていう形になって、後悔しなかったのはゼロではなかったので、やってよかったなって思います。なんて言うことが正解かは分からないんですけど、悔いはありません」と、試合をしないで後悔するのは嫌だったとする。
「救急車で運ばれた時にいた先生がすごくいい人で、計量会場に行った後もまだ体調が完全回復してなかったんですけど、点滴を帰ってすぐに打ってもらって。そこで頭痛はあったんですけども、なんとか動けるようにはなって。ただ、やっぱり本調子ではなかったです」と、心配はあったが回復傾向にはあったとした。

金子との試合については「強かったです。ただ、 1年半前に負けて、勝ちという結果ではないんですけど追いついたなというか。本当に死ぬ気で努力してきて追い越せたなっていう感覚はあります」とし、「全てに対して警戒はしてましたけど、前回の試合も若干気持ち負けなところがあったので、今回は何としてでもまず気持ちで勝つということで、いいのをもらっても倒れないっていうのは意識していました」という。
今後に関して、階級を上げるのか、それともベストな状態ならまだ55kgで戦えるのか、との質問には「まだいろいろ気持ちの整理がついてなくて、すぐには決断できないんですけど…今は決断できません」と、今は決められないとした。ただ、金子選手ともう一回イーブンの状態で戦いたいという気持ちはあるか、との問いには「そうですね」と答えた。





