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【K-1】全試合1R KOでトーナメントを制したアハテルバーグ「今回使った三日月蹴りは2日前に見たシュルトの動画から学んだ」「MMAに集中しようと考えていた時にK-1からオファーが来た」

2026/02/08 22:02
【K-1】全試合1R KOでトーナメントを制したアハテルバーグ「今回使った三日月蹴りは2日前に見たシュルトの動画から学んだ」「MMAに集中しようと考えていた時にK-1からオファーが来た」

全試合1RでのKOでトーナメントを制覇したアハテルバーグ

 2026年2月8日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2026~ -90kg世界最強決定トーナメント~』


 同大会で行われた「-90kg世界最強決定トーナメント」は、初来日のルーカス・アハテルバーグ(ドイツ/Team CSK/Sparta Aachen)が1回戦でマハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂)を1R51秒でKO、準決勝でボクダン・ストイカ(ルーマニア/Stoica Brothers Fight Academy)を1R1分50秒でKO、そして決勝戦でニキータ・コズロフ(ロシア/ARCHANGEL MICHAEL FIGHT CLUB)を1R2分19秒でKOする圧倒的な強さで優勝。

 アハテルバーグは、身長200cmのFair FCライトヘビー級(-91kg)王者で16戦して15勝(6KO) 1敗の好戦績を残している強豪。EnfusionやSENSHIで活躍し、MMAの試合も経験している(25年5月=勝利)。K-1参戦が発表されてから評価が高く、“なぜリザーバーなのか?”という疑問の声もある中、K-Jeeの負傷欠場で待望の繰り上げ出場での優勝となった。


 試合後のインタビューでは「まず身体の状態に関してですが、パンチはあまりもらっていないので、特に頭のダメージはないですが、足がやはり痛いです。ほぼ1Rで終わったので、そこまでダメージはない状況です。トーナメントを優勝したことに対しては、やはり夢のような感覚だと思っております。コーチに小さい頃からK-1 WORLD GPのDVDを150回以上は見せられてきました。そのトーナメントに私自身が参加して、しかも優勝することが出来たというのはいまだに信じられません」と、ほぼノーダメージに近い状態で優勝できたことを喜ぶ。


 1回戦のサッタリ戦については「サッタリ選手の研究をコーチとしていて、パンチを打った後にガードが下がることが事前に弱点として分かっていました。そこはずっと狙っていました。ただ、あんなことが1R初めに起こるとは思っていませんでした」と、狙ってはいたが51秒でKO出来るとは思っていなかったとする。


 準決勝のストイカ戦については「彼は凄く有名な選手で、私も元々知っていましたし、かなりキャリアを持っている選手でした。強いことも知っていました。彼に対しては、かねてからずっと練習してきた三日月蹴りをボディに刺すことが功を奏したと思います」とした。


 そして決勝のコズロフ戦は「実は試合をする前からずっと知っていた選手でした。というのも、BeyondKickBoxingのランキングで、彼は私の上をずっとうろついていた選手でした。なのでずっと知っている選手ではありました。実際に戦ってみて物凄く強いですし、タフだったと思います。ただ、彼の直前の2試合を見て、ボディが効いているのと、身体自体もかなり疲労しているところは分かっていたので、そこをしっかりと仕留めるように動きました」と、コズロフのダメージを把握していたと明かした。

 優勝したことでK-1クルーザー級王者ティアン・ターザンとの対戦も期待されるところだが、「実は彼とは何回か練習を共にしている選手で、お互いに知っています。彼がいい選手だということも知っています。試合に関してはどうなるか分かりません。試合が組まれるのであればやりますし、それを待つだけだと思います」と、試合が組まれればやるとする。


 リング上のマイクで話した「ここ数年は本当に厳しい日々だった。大きな怪我もした。そして多くの人々が僕を信じなくなり、信じ続けるのをやめた」とはどういうことか、との質問には「実は2年前にヒザの大怪我をして、そこから2年間は戦うことが出来ず、ランキングからも外された時がありました。それに加えて、ドイツではキックボクシングがそこまで有名じゃなくて、誰も私のことを知らないですし、サポートもしてくれませんでした。

 今回もドイツの誰もがこのK-1のトーナメントに参戦することの意味を理解していないっていう状況でした。自分はトレーニングしながら仕事もしていて、1日2回トレーニングした後に仕事をしたりとか、週末ずっと仕事をしていたりとか、そういった生活をずっと続けていました。今はやっと世界トーナメントで優勝することが出来たので、ファイターとしてそれに値するような生活を今後送りたいです」と、この2年間厳しい状況にあったと告白。


 K-1を昔から見ていたということで、好きな選手はいたかとの質問にはマゴメド・マゴメドフの名をあげた。マゴメドフはK-1世界トーナメントには出場できなかったが、K-1のクロアチア大会やスカンジナビアトーナメントで優勝している選手。

「コーチとしても参加してくれましたし、すごくインスパイアされた選手でした。セミー・シュルトだったり、アーネスト・ホースト、ピーター・アーツといったレジェンドをもちろん忘れてはいけない名前だと思いますが、やはりマゴメド・マゴメドフコーチが僕をインスパイアしてくれました」

 この90kgがベストな体重なのか、との問いには「減量はかなりつらいので、これより軽い階級は絶対ないです。むしろもう一階級上でやる方がもっと良いパフォーマンスが出るのでないかと思っています。日本の食べ物は美味しいので、到着してから自分のことを満足させてきました。 焼き鳥は最高です」と、もう一階級上が自分のベストだとする。


 解説の魔裟斗や佐藤嘉洋が「まるでセーム(セミ―)・シュルトだ」と言っていたが、シュルトを意識したことはあるかと聞かれると「セミー・シュルトはとてもインスパイアされた選手で、ファイトスタイルも真似している選手です。私の異名が“ハイ・タワー”という名前なんですけれど、それのオリジナルはセミー・シュルトでした。で、今回使った三日月蹴りも2日前に見たシュルトの動画から学んでやりました」ということを明かした。

 今後もキックボクシングとMMAを並行してやっていくつもりか、との質問には「実はこの試合のオファーを受けるまでは、もうキックボクシングで戦わずにMMAに集中することを考えていました。ですが、やはりK-1のオファーというのは特別なもので、トーナメントは私のキャリアのためでもあるし、そのために絶対参加するべきだと思ったので参加しました。今後のキャリアについてはコーチと話すべきかなと思っています」と、実はMMAに専念するつもりだったという。

 今回の優勝でK-1に専念するのか、それともMMAに転向するのか。注目される。

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