ロペス(フェザー級2位)「ヴォルカノフスキー戦で考え方が変わったんだ。人生で一番大事なのは今を楽しむことだって」
──一度タイトルに挑んで届かず、今回この再戦で2度目のチャンスを得ました。プレッシャーは増えましたか?
「プレッシャーっていうより、手術みたいな感覚だな。今は落ち着いてるし自信もある。アレクサンダー・ ヴォルカノフスキーと25分戦い抜いた経験もある(※ヴォルカノフスキー戦=2025年4月『UFC 314』で判定負け)。俺にとっては未知のことじゃない。だから今はすごく落ち着いてるし、自信もある」
──最初の試合を振り返って、負けた原因は何でしたか?
「俺のミスが多すぎた。あの試合は、フィニッシュしたくて仕方なかったんだ。デカい一発、デカいパンチだけを狙いすぎた。パワーがあるから終わらせられるって思って、そこしか見えなくなってた。だからゲームプランの大事な部分をいくつも忘れた。トレーニングキャンプでそこを直した。前の俺とは完全に違う」
──王座が欲しいのはもちろんですが、「自分を一度倒した相手を倒す」こと自体にも意味はありますか?
「そこは関係ない。俺が欲しいのはベルトだけだ。ベルトを持ってるのが誰であっても同じ。俺の目標はベルトを獲ること、それだけだ」
──あなたはファンに愛されているファイターですが、ヴォルカノフスキーの地元であるシドニーだと、いつもと違うかもしれません。ブーイングされる状況は気になりますか?
「別に気にならない。俺は11年前に家を出てるし、家族もみんな遠いところにいる。だからこういうのは慣れてる。ここはオーストラリアだし、みんなヴォルカノフスキーを応援するのは当然だろう。俺はそれを分かってるし、俺は俺の仕事をしに来ただけだ」
──負けた時に一番学べる、とよく言われます。最初のヴォルカノフスキー戦は、ファイターとして最大の学びでしたか?
「学びは本当に多かったよ。あの試合で考え方が変わったんだ。人生で一番大事なのは今を楽しむことだって。俺は一番危険な場所、ケージの中にいる瞬間が好きなんだよ。前はタイトルがかかってて、ちょっとプレッシャーもあった。でも今はもう普通だ。変な重圧はない」
──最初の試合の結果は別として、今回の自信はどうですか? 5R戦った経験は、今回に向けて何か鍵になっていますか?
「今の方が自信はある。前はフィニッシュを狙いすぎて、それは俺のミスだったと思う。もしあいつが前に出て圧をかけてくるなら、それは逆にあいつのミスになる。互いに前に出てぶつかりあう展開は、俺が得意とするところだからね。とにかくこの試合が楽しみだ。俺も自信があるし、向こうも自信があるだろ」
──この試合に勝つための、具体的な勝ち筋は見えていますか?
「もちろん。フィニッシュを狙うよ。試合の中で、効率よく変えるべきところを変えられれば勝てると思ってる。ヴォルカノフスキーは前と同じゲームプランで来ると思うけど、俺はそれも想定して準備してきた」
──アーノルド・アレン(フェザー級7位)対ジェアン・シウヴァ(フェザー級6位)の試合をどう見ましたか? 判定は妥当だと思いましたか? そして将来ジェアンと戦うことも想像できますか?(※2026年1月『UFC 324』でジェアン・シウヴァが判定勝ち)
「妥当だと思う。2、3Rを取ったんじゃないかな。まあ普通の判定だよ。俺は今この試合に集中してる。みんなが誰とやれって言っても、まず俺は目の前の試合をやるだけだ」
──将来的に、ヤイール・ロドリゲス(フェザー級3位)との試合にも興味はありますか?
「俺はこの階級の誰とでもやる。俺の目標はベルトを獲ることだ。ベルトを獲ったら、みんな俺と戦いたがる。3位でも、誰でも、オファーがあれば受ける。俺はそこにこだわりはない」
──あなたはファンに人気がありますが、今回のタイトル挑戦について批判もありました。そういう声への反応は?
「ここ2二カ月、毎日その話を聞かされてるよ。でも、そういう連中が俺に給料を払ってくれてるわけでもないからね。だから俺は彼らに答える必要がない。結局、誰にチャンスを与えても文句を言うんだ。モフサル・イヴロイエフ(フェザー級1位)に与えたら『1年戦ってない』『フィニッシュがない』って言うだろ。レローン・マーフィー(フェザー級4位)なら『最近のフィニッシュはUFCデビューだった相手だけ』って言う。ファンは何をやっても満足しない。判定でも不満を言うし、いつもそうだ。これは俺の決定じゃない。俺はここに戦いに、ベルトを取りに来ているんだ。
もし『もう1勝必要だ』って言われたら、もう1試合やってからでもベルトを獲りに行く。タイトルマッチのオファーが来たら受ける。それが普通だろ。誰だってベルトのために戦う。『ベルトなんていらない』なんて言うやつはいない。そんなのはバカげてる」
──前のUFCイベントを、オーストラリアのバーで現地の人たちと一緒に見ていましたよね。あれはどういう経験でしたか?
「最高だったよ。去年オーストラリアに来た時も、5試合くらい見た。雰囲気がすごいんだよ。会場の熱気が異常だ。俺はああいうのが好きだし、みんなもその瞬間を楽しんでる。正直、オーストラリアで戦うなんて想像してなかった。でも1年後にこうして戻ってきて、ベルトを懸けて地元の王者と戦う。だから会場の熱は間違いなくヤバいはずだ」
──あなたはこれまでランキング上位と何人も戦ってきました。もし今回勝って王者になったら、最初の防衛戦はどんな相手になると思いますか? たとえばモフサル・イヴロイエフ(フェザー級1位)との再戦、あるいはレローン・マーフィー(フェザー級4位)みたいな新しい相手とか。
「俺の目標はベルトを獲ることだって言ってきた。俺がベルトを獲ったら、誰とでも戦える位置にいる。もちろんモフサルとは再戦したい。前に負けてるからね(※イヴロイエフ戦=2023年5月『UFC 288』で判定負け)。レローン・マーフィーもこの階級で勢いがある。もし試合に勝ったら、その次はUFCが最高の相手を用意してくれるよ」
──アルマン・ツァルキャン(ライト級2位)が、将来的にフェザー級に落として戦いたいと言っていました。もし本当に落としてきたら、あなたはその試合に興味がありますか?
「俺は彼のことをよく知らない。でもライト級でタイトル挑戦すらできてないのに、どうやってフェザー級でタイトルマッチを狙うんだって話はあるよな。でも、リスペクトはあるよ。すごいアスリートだし、危険な男だと思う。もしこの階級に来るなら、ここには彼にとっていい試合がいくらでもあると思う」
──UFCがフィニッシュに対して25,000ドルを出すようになったと聞きました。これはヴォルカノフスキーをフィニッシュするモチベーションになりますか?
「なるよ。25,000でも100,000でも、モチベーションになる。今はボーナスの仕組みが変わったんだろ? でもみんな知ってる通り、俺はいつもフィニッシュを狙ってる。ボーナスが取れるなら最高だ」




