約7年ぶりにキックボクシングに戻ってきた山田。再び頂点を目指す
2019年11月8日(金)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.107』の第2試合で、“浪花のJKファイター”MOE(若獅子会館=17歳)と対戦する元J-GIRLSアトム級王者、元WBO女子世界ミニフライ級王者・山田真子(KINGS=25歳)のインタビューが主催者を通じて届いた。
山田は姉の紗暉と共に幼き頃から格闘技に打ち込み、空手、テコンドー、キックボクシングなどのアマチュア大会で活躍。2010年5月にJ-GIRLSでプロデビューすると、同年12月にLittle Tigerを破りJ-GIRLSアトム級王座に就いた。
2012年3月にはプロボクサーに転向し、2014年2月には韓国でWBO女子世界ミニフライ級王座を奪取。2014年5月、所属ジムとのトラブルから現役を引退。キックボクシング6勝無敗2分、ボクシング7勝(2KO)無敗とパーフェクトレコードを残す。
その後、2014年12月にキックボクシングの試合、2018年11月には元OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美と事実上無差別級のボクシングルールで対戦し、6回判定勝ちを収めている。今回がキックボクシングに本格復帰戦。
■またこの世界で頂点に立ちたいと思った
――キックボクシングでの王座獲得、そしてプロボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者を経て、今大会が復帰戦となります。仕上がりや感覚の戻りはいかがですか?
「仕上がりは結構いいです。K-1ジム福岡でK-Jeeさんとも練習させてもらって、試合勘や試合感覚は自分が思っていた以上に戻っていると思うし、技術面でも以前より成長できているんじゃないかと思います」
――K-1 JAPAN GROUPへの参戦を決めた理由についても改めて教えてください。
「復帰に関してはキックボクシングが好きで、またプロとしてやりたい、この世界で頂点に立ちたいと思ったからですね。それを周りに話していたら今回のオファーをいただいて、試合まで1カ月ちょっとで期間的には短いかなと思ったんですけど、チャンスだと思ったので、即答で『出ます。お願いします』と言いました」
「強いと思います。キックからボクシングへ行って、そこからまたキックなので、パンチの技術ももちろん上がっていると思うんですけど、試合経験もボクシングで積ませてもらっているので、そこでも成長しているんじゃないかと思います」
――ボクシングとキックではよく距離感の違いが言われますが、その調整は難しくなかったですか?
「全然違いますね。キックからボクシングへ転向した時が全く違ったので、それをまたキックへ戻すということで、そこは自分も不安に思っていたところではあります。でもみなさんに指導してもらって、思っている以上によくなっていると思います。K-Jeeさんにしごいてもらってメンタル面も強くなりました(笑)」
――対戦カード発表会見では再びデビュー戦の気持ちで戦うと会見で話していましたが、仕上がりについては自信ありと。
「そうですね、自信あります」
――対戦相手のMOE選手について改めて印象を教えてください。
「あまり何回も映像を見ていなくて、周りの指導をしてくださる人たちが見て対策を練ったり、その指示通り動くという感じです。普段から対戦相手の試合はあんまり見ないようにしています。いろいろ考えてしまうので。でも対策はバッチリです」
――KRUSHでは10月の後楽園大会で女子アトム級王者の高梨knuckle美穂がベルト防衛しました。山田選手もその戦いの輪に入っていくことになると思います。
「高梨選手の試合も見たのですが、高梨選手はパンチがあるので、どのくらい威力があるのかな? と思いました。でも私もパンチには自信があるので、今回いい試合をして、次(タイトルマッチ)がいつか分かりませんが、いつか高梨選手ともやらせてもらえればいいなって思います。そこも含めて、自分がこれからどういう風に活躍していけるのかなと考えるとワクワクします」
――そのためにも今回のKRUSHデビュー戦が重要になってきますね。
「はい。今回の試合はほんとに自分自身デビュー戦の心構えで練習もしてきたので、バシっと勝ちたいです」
――ずばりKOでKRUSHデビュー戦を飾りますか?
「KOが理想ですが、そこまでKOは狙い過ぎず、見ている人たちに面白いと思ってもらえる試合をしたいですね。なおかつ自分も久々の試合なので楽しみながらやりたいです」