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3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[K-1 WORLD GPウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・城戸康裕と対戦する王者・久保優太。
カード決定会見では互いに「試合の順番が遅くなるのは嫌。プレッシャーがかかるじゃないですか」(久保)、「俺もそう。シャワーを急がなきゃいけない感じね。あまりメインはやりたくない。煽りVがブレてくるんで、暗くなったぐらいのちょっと後ろの時間がいい」(城戸)と、試合巧者同士の戦いに期待をかけられることにおよび腰だったが、いざ試合が近づくと、久保は「『ベルトを守るんだ!』というマインドに切り替わっています」と意気込みをみせた。
「やっぱり僕はベルトはかなり重いものだと思うんですよ。ベルトがある・ない、現役王者か元王者かで周りの目も違う」と、虎の子であるベルトへのこだわりを語る久保が、城戸戦のテーマに掲げたのは……。
──ここまで紆余曲折があり、最終的に城戸選手との防衛戦が決まりました。今はどんな心境ですか?
「正直、最初はモチベーション的に難しい試合でした。11月のK-1さいたま大会でジョーダン・ピケオーに挑戦表明された瞬間『ピケオーとやってみたい』と思ってしまって……。でもいざ城戸戦が発表されてからは『ベルトを守るんだ!』というマインドに切り替わっています」
──対戦相手としての城戸選手にはどんな印象を持っていますか?
「やっぱりやりにくい選手というか、手足が長くて距離を取ってというタイプなので。お互いのファイトスタイル的に、面白い試合にはなるのかな……(笑)。だからメインは勘弁してくれと。試合順が後ろの方に行くと観客の方たちを冷めさせてしまうので」
──そこを面白くしてやろうという気持ちは?
「昔だったらそういう気持ちも出たかもしれないですけど、今は肉体的にも下降線を辿っているので、なかなか厳しいなと(笑)。そう自己分析してます」
──久保選手にとっては1年ぶりの試合ですが、コンディション的な不安はないですか?
「多少不安はありますね。まあ僕は普段から試合前しか練習しないような感じなんですけど。ただ自分の予想以上に『あれ? 動けていない……』となるようだったらダメなので、そこをいかに3月までに作り込んでいけるかがポイントです。ありがたいことに、最近はTVのバラエティ番組なんかにも出させてもらったりしてるんですけど、その中で練習時間を確保して試合に臨むというのは自分自身でも初めての経験です。今の状況でどう自分を作り上げていくかというのは非常に楽しみというか。久保優太の新しい扉が開けて、3月10日にどういうパフォーマンスができるかも、自分で楽しみです」
──同じ日にウェルター級では野杁正明vsジョーダン・ピケオーも行われますが、意識はしていますか?
「どうなんですかね? 今はあんまり気にならなくなっちゃいました(笑)。やっぱり試合が決まると、目の前の城戸戦のことしか頭にないので、その意味では気にならないかなと。僕も残りの格闘技人生で、ウェルター級のベルトを守り続けるのか、スーパー・ウェルター級に挑戦するのか。そこで迷っている部分もあるので、残りの格闘技ライフをどう過ごすかはまだ考えてないんですけど、まずは3月最低でも勝利して、次のプランを考えたいと思います」
──そういうところも全部踏まえて、今回の城戸戦の一番のテーマはなんでしょう?
「“最低でも勝ち”です。判定でもいいので勝ちます」
――勝ち負けへのこだわりは変わらないですか?
「やっぱり僕はベルトはかなり重いものだと思うんですよ。ベルトがある・ない、現役王者か元王者かで周りの目も違いますからね。僕は今31歳で、チャンピオンでいられるのはありがたいというか、周りからも『31歳になってもチャンピオンなんだ! すごい!』と言ってもらえるので(笑)。メインやお客さんが期待するような試合をするポジションは若い選手たちに任せて、僕は脇役でいいので(笑)、しっかりK-1ベルトを守れるように戦います」