キックボクシング
インタビュー

【RISE】妹はスピード系、姉はパワー系“宮崎姉妹”が揃って勝利を目指す

2019/11/07 11:11
2019年11月8日(金)東京・新宿FACEにてRISE初となる女子だけの大会『RISE GIRLS POWER』が開催される。同大会の第2試合ミニフライ級3分3Rで2018年全日本女子大会-52kg級優勝AKARI(TARGET)と対戦する、2019年全日本女子大会-52kg級優勝・宮崎若菜(TRY HARD GYM)と、第1試合でBigbangアマチュア-45kg&NJKFアマチュア-46kg王者・松谷綺(=まつたに・きら/VALLELY KICKBOXING TEAM)と対戦する2019年KAMINARIMON全日本女子-47kg級優勝・宮崎小雪(TRY HARD GYM)のインタビューが、主催者を通じて届いた。  宮崎姉妹の姉・若菜は10月に福岡で開催された『RISE WEST ZERO』でプロデビューし、平岡を相手に善戦した樋田智子から判定勝ちを収めている。妹・小雪は16歳で今年8月のKAMINARIMON全日本女子トーナメントで優勝を果たし、今大会がプロデビュー戦となる。(聞き手・布施鋼治) ■プロ練習優先の生活を送っています(若菜) ──キックボクシングのスタートはお姉さんの若菜選手の方が先? 若菜 キックは同じタイミングで始めました。それまではずっとフルコンタクト空手をやっていました。小2からのキャリアだから、人生の半分は格闘技ですね。小雪 私は小3から空手をやっていました。 ──空手からキックに転向したきっかけは? 若菜 もともと「二人で全日本選手権優勝」という目標を掲げてやっていました。その目標を達成することができたので、「次はキックで」という意見で一致しました。キックを始めたのは2018年の夏。私は18歳でした。小雪 私は16歳の時でしたね。若菜 TRY HARD GYMを選んだ理由は自宅から通えるところにあったことと、トレーナーのノップさん(ノッパデッソーン)が優秀だと聞いていたからです。 ──同姓の先輩には平岡琴選手がいます。 若菜 一番一緒にいる時間が長く、選手としても人としても尊敬する部分がある方です。練習量もずば抜けて多いし、私たちにはない考えを持っている方なので話を聞くだけでも勉強になります。それに平岡さんもフルコン出身。私たちが壁にぶち当たった時の答えを教えてくれます。小雪 やっぱり最初は怖かったですから。若菜 練習中もいい時は褒め、悪い時にはしっかりとしたアドバイスをくれる。本当若菜&小雪(声を揃えて)一緒です。小中高全部一緒!若菜 2歳差なので、私が高3の時、小雪は高1でした。 ──姉妹仲は良さそうですね。 若菜 周りからはそういわれるけど…。小雪 家では些細なことでよく喧嘩します。若菜 部屋の真ん中に仕切りがあるけど、ほぼオープンなので部屋ではいつも一緒。お互い練習のことでアドバイスすることも多いけど、「今日のマス(スパー)は強かった」みたいな一言でケンカが始まります(微笑)。小雪 私は弱くやっているつもりなんですけど…。若菜 キックのアマチュアデビューは二人とも2018年10月のKAMINARIMONでした。私は負けてしまったけど、それから妹は無敗なんですよ。小雪 アマチュアでは10戦10勝(3KO)です。空手時代からボディ攻撃が得意だったわけではないけど、KOはボディを効かせてのTKOが多かったですね。若菜 無敗というのはカッコいいじゃないですか。見ていて、ちょっと悔しかったですね。妹には負けられない。 ──練習はいつも一緒? 小雪 私は昼間学校があるので、平日は夜ジムに行くことが多いけど、土曜日は一緒に練習しています。若菜 昼間はプロ練に参加したかったので、大学には行っていません。プロ練優先の生活を送っています。 ■デビュー戦で勝つか負けるかで今後が大きく変わってくると思うので白星で飾りたい(小雪) ──キックのどこに魅力を?小雪 空手をやっている時には、二人とも年齢も経験も上の方で教える立場だったんです。若菜 TRY HARDに入り立ての頃には「空手と似た部分が多いかな?」と思ったけど、意外とそうではないところもあって、いろいろ発見が多いです。教えてもらった時に「できた」という達成感があります。 ──ファイトスタイルは一緒? 若菜 違います。妹はスピード系。小雪 姉はパワー系。若菜 筋肉の付き方も違うと思います。自分ではパワーがある方だと思っていないけど、ジムの先輩たちに「パワーがすごいよ」といわれることが多いので、「そうなのかな」と思うようになりました。 ──プロデビューは若菜選手が一足早いと聞きました。 若菜 ハイ。今年10月6日のRISE WESTでデビューしました(VS樋田智子。3-0の判定勝ち)。最初は不安の方が大きかったけど、「不安を自信に変えるほど練習をこなすしかない」と開き直ったら、直前には全て自信に変わっていました。3Rにボディを効かせることができたので、それが勝敗を分けたと思います。 ──2戦目は“神村エリカ二世”AKARI選手との対戦です。 若菜 AKARI選手は手足が長いのでやりづらそうですよね。それにビジュアルもいいので、RISE側も推したい選手の一人なのかなと。でも年下なので負けられないです。パワーや技術面では私の方が上だと思います。 ──小雪選手の方は今回がプロデビュー戦。NJKFフライ級王者松谷桐の妹・松谷綺との一戦になります。 小雪 松谷選手は前蹴りとローキックが厄介。でも、私も蹴りが得意なので蹴りだったら、負けない自信があります。デビュー戦で勝つか負けるかで今後が大きく変わってくると思うので、しっかり白星で飾りたいです。
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