2026年2月8日(日) 東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD GP 2026~ -90kg世界最強決定トーナメント~』にて、K-1 WORLD GP女子フライ級タイトルマッチ3分3R延長1Rでソフィア・ツォラキドゥ(ギリシャ/PANTHERS SPORTS ACADEMY)の挑戦を受ける王者SAHO(闘神塾)のインタビューが主催者を通じて届いた。
SAHOは、24年3月にアントニア・プリフティを判定で下し第3代K-1 WORLD GP女子フライ級王者に。25年7月のララ・フェルナンデス戦でK-1 WORLD GP女子フライ級王座防衛に成功した。
この試合は一度組まれていたが、ソフィアの欠場により今大会へスライドされた。
K-1のベルトは簡単に取られへん
――仕切り直しとなったソフィア選手との試合ですが、あらためて彼女のことをどう分析していますか?
「普通に強いと思いますよ。だから、ほんまにナメとったらこっちも足をすくわれるなって感じなんで、全然油断もできひんし、久しぶりになんかめっちゃ強い選手なんで燃えますね」
――ソフィア選手は前Krush王者の池内選手との試合で、大きなインパクトを残しました。
「あんなに彼女がボコられると思っていなかったんで、驚きましたね。自分の中では池内選手と戦うと思っていたので、タイトルマッチを見ておこうと思っていたんですけど、まさかの結果になって。本戦で池内選手が負けてたなと思いました(試合は延長判定)」
――KO決着にはならなかったですが、ソフィア選手のパンチの強打は脅威です。
「一発はありますよね。でも、池内選手はそんなに強くないと思っていたので、それは相手が強く見られるやろうなとは思いました」
――池内選手をあまり評価していないんですか?
「そこまで強いとは、正直あまり思わないですね。だから今回の相手は、そんなに強くないだろうなと思ってたんですけど。でも、なんかプロデビュー戦の時にメロニーとやって勝って強いと友達から聞いていたので、マジでみたいな感じでした」
【写真】朝久裕貴とK-1 WORLD GP女子フライ級王者SAHOの対談を掲載!――ソフィア選手が勝利したメロニー・ヘウヘス選手は、第3代Krush女子フライ級王者で元K-1王者のKANA選手と1勝1敗だった強豪ですね。
「ソフィア選手はプロ3戦ですけど、アマチュア成績は100戦ぐらいあるんですよね?」
――そうみたいですね。
「元々階級が重いんじゃないですかね。肉体もそうですけどパワーがあるなと思いました」
――池内戦は、1Rの最初からフルパワーでパンチを放っていたのでスタミナが切れると思っていましたが、延長まで持ったことに驚きました。
「でもK-1の舞台になったら、それなりに体力が必要になるので、次は調整してくると思います。それも含めて、対策をしていきたいですね」
――ああいうパワー系の選手を相手に、対策できますか?
「パワーがある一方で、パンチとかの攻撃に関してはまあ見えるなって思っています。だから、それをまあまあ避けたりするんか、受けたりするのかは実際やってみんとわからんけど、いろんなパターン使おうかなと思ってますね」
――ヤバイという恐怖はない?
「ないですね。自分もガンガン行くタイプなので、噛み合うと思います。自分の中で噛み合うのは、そんなに脅威でもないので。一発があるから、それだけは気をつけないとあかんなって感じです」
――フィジカル負けもなさそうですね。
「接近戦の練習さえしとけば、身体負けせんようにしとかないとと思います。接近戦での距離をしっかり打ち合いできるように対策しつつ、避けたり、あえてブロックして攻撃するとか、一個あかんかった時に引き出しがなかったら多分焦ってしまうので、引き出しの数を増やしていこうかなと思っています」
――話は変わりますが、昨年11月にドバイで開催されたWAKOアマチュアキック世界大会に日本代表として出場しましたが、いかがでしたか?
「プロルールと全然違って、大変でした」
――脛パッド、ヘッドギア着用のK-1ルールで、ポイントが加算される方式でしたね。
「はい、正直あまりサポートの方も含めてルール自体を完全に把握していなくて、探り探りの試合でした」
――SAHO選手はポイントを奪うよりも倒しに行っている印象でした。
「ヒザ蹴りでダウンを奪った時に、これはもう倒した方が勝てるかなと思って行ってしまったんですけど、でもダウンは結局1ポイントしか取ってくれてなくて」
――戦績は3位入賞でしたが、倒しに行き過ぎるとなかなか勝てないのかなと思いました。
「途中から、ガツガツ攻めてもあんま意味ないっていうのが分かってきて。本当に当て逃げみたいな感じで戦う方が、勝てるかもしれないですね。あとは、攻撃してパーンって音を鳴らした方がポイント高いみたいな感じでしたし」
――今後は、アマチュアの戦い方を研究しないと勝てないかもしれないですね。
「ほんまにそうやと思います。前の試合でパンチのポイント取らへんかったのに次見たらパンチ取ったりとか、ジャッジによっての基準が全然違うから、そこも難しいですね」
――試合中は、ポイント差は分かるんですか?
「得点板は、リングから見えないです。セコンドが『今3対2で負けとるぞ』とか教えてくれる感じでした。それを聞いて、取りに行かなアカンわみたいな感じでやっていました」
――相手のレベルはいかがでしたか?
「ファイターとしては、全然強くなかったですね。私が戦ったのは全員プロ選手だったみたいですけど、全然プロルールやったら勝っとるなっていうくらいの感覚でした」
――他に苦労した点は?
「1試合ずつ4日間毎日行うので、そのたびに計量があります。それがキツかったですね。56kgで試合をしていましたが、毎日1kgぐらい水抜きしていました。試合が遅い時は夜10時を回って、そこからジムへ行ったりサウナで体重を落として、次の日は朝7時から始まるスケジュールでした」
――たまにアマチュア競技に見られる過密スケジュールですね。
「プロの試合やったら1日だけでいいじゃないですか。それを何日もするっていうのがちょっときつかったですね」
――そんな過酷な状況の中でプラスになったことは?
「精神的に、また強くさせてくれたみたいな感じですね。しんどい環境の中でも、やりきることができたので。瞬時に切り替えることや対応力は、養うことができたと思います」
――WAKOはIOCから認可されているため、アマチュアキックボクシングが将来的にはオリンピック競技になる可能性もあります。再挑戦しますか?
「ポイントの取り方がよく分かっていなかったとはいえ、3位に終わったのは悔しいしK-1王者として情けないとは思います。再挑戦するかどうかは分からないですけど、また参加するならば中途半端な気持ちではなく、準備をしっかりとしてからやりたいですね。でも今は、今回のタイトルマッチに集中しています」
――SAHO選手は、今回で2回目のタイトル防衛戦になります。
「ソフィア選手はKrushのチャンピオンですけど、K-1のベルトは簡単に取られへんっていうのをしっかりと相手にわからせてあげたいですね。あとは今大会は他にもタイトルマッチや、世界トーナメントもあって豪華なカードが揃っています。その中でもインパクトを残せるような試合を見せたいです。相手は打ち合いをしてくるタイプなので、間違いなく面白い試合になると思いますので、楽しみにしていてください」