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2019年11月10日(日)ブルーライブ広島にて「令和元年台風19号災害チャリティー プロフェッショナル修斗公式戦広島大会『闘裸男25』が開催される。
セミファイナルでは広島出身でガンバレ☆プロレスなどでも活躍する古豪・岡田剛史が、マスタ-ジャパン福岡所属で9月の「Road to ONE:CENTURY」で勝利した野瀬翔平と対戦する。両者の直前インタビューが主催者より届いた。
▼セミファイナル 第7試合 フェザー級 5分2R
岡田剛史(広島/TKエスペランサ)
野瀬翔平(福岡/マスタ-ジャパン福岡)
岡田剛史「広島でプロ修斗興行がせっかくあるのに、ここで熱く反応しないのはプロとしてダメなんじゃないのか」
――2018年7月1日の山口大会以来、1年4カ月ぶりとなる修斗での試合です。試合が決まった経緯とその時の気持ちを聞かせて下さい。
「マネージャーに全てお任せしてるんで(笑)、マネージャーに試合しろと言われたからやるだけです」
――それだけ?(笑)
「それだけ(笑)。それ以外ないです」
――ここ数年は修斗や柔術のレフェリーとして、またプロレスラーとしての活躍が多いですが、MMAへの区切りは考えていますか?
「僕の役割的なものは分っているつもりなので。僕はMMAでこの選手とやりたいとかここでやりたいとかは無いんです。いつMMAのキャリアが終わってもいいと思っているんですよ。当然MMAは好きだし面白いんですけど、趣を置いているところが僕はプロレスなので。そこが最終目標だったので」
――MMA選手は辞めてもレフェリーなどで関わって行くというスタンスは変わりませんか?
「そうですね、今よりもっと動きやすくなるんじゃないかなと思いますね。選手の育成だったり、プランは自分の中であります」
――長きに渡り選手として広島修斗を牽引して来たわけですが、現状の中国地方と広島の状況をどのように見ていますか?
「中国地方というより広島修斗に関して言えば、熱を感じませんね。全体で取り組んで上げて行こうとか無いですね。他の地方では熱を感じるんですけど。福山は別ですけど、みんなが同じ方向を向いていないと言うか。広島でプロ修斗の興行があるというありがたさが分っていないですよね。昔やっていた僕と同世代の選手達は分っているけど。プロ修斗興行がせっかくあるのに、ここで熱く反応しないのはプロとしてダメなんじゃないのかなと思いますね。ホントもったいないですね」
――そして今回の対戦相手は修斗のホープ的な存在である野瀬選手です。どのような印象を持っていますか?
「組技もしっかり強いし、寝技も動きがあって打撃も思い切りがいいですね。無敗というところも含めて凄く凄くいい選手ですね。まだまだ若いし注目の選手です。ホントにいい選手です。噛み合うんじゃないかなと思いますよ、スクランブルでもよく動くから。そこは一つ自分でも楽しみではあります」
――では最後に来場するファンに意気込みと、大会のアピールをお願いします。
「普段プロレスやってますけど、こうして僕が試合をすることによって、お客さんが修斗の面白さを分ってくれたらいいですね。修斗も面白さを伝えて行くことが僕の役割だと思います。修斗は凄くシビアな競技なので、その魅力を、試合を通じてお客さんに伝えて行けたらと思います。ハートを掴むような試合をします!」
野瀬翔平「全局面で僕が圧倒して勝ちたい。でも一発の極めは警戒しています」
――2019年6月の福岡大会では一水浩二選手に1Rでリアネイキドチョークで一本勝ち、続いて9月の修斗パンクラス対抗戦となった「Road to ONE:CENTURY」では判定3-0で高城光弘選手に圧勝。今年をここまで振り返ってみてご自身ではどのように感じていますか?
「6月の福岡大会では僕の中でもいい勝ち方が出来たと思います。ONEの時は反省点の多い試合でした。振り返ると自信と反省が半々です。特にONEでは、自分の思っていた動きが出来なかったのもあります。バタついた感じの動きになってしまいました。空回りしていましたね」
――地元の方が動きは良くなるとか感じていますか?
「場所は関係ないと自分では思っているのですが、遠方からわざわざ応援に来てもらっているとか思うと、気合いが空回りしてしまう部分があるのかも知れません。メンタルの弱い部分ですね」
――そして広島大会の相手はグラップラーの岡田選手です。ここまでキャリアのある選手で、タイプ的にも珍しいトリッキーな動きの相手は戦ったことが無いと思いますが?
「もう大先輩です。戦績とかも全然違うし。でも、この試合は僕が勝たないといけないと思っています。打撃でも寝技でも臆することなく自分の動きをすれば勝てると信じています。でも特に一発の極めは警戒しています」
――来年以降戦ってみたい相手はいますか?
「正直、僕のこの戦績でこいつとやらせろとか無いです(笑)。頂いた試合を確実に勝って行くことが今の僕に出来ることです」
――地方在住の若手選手として今の九州の状況をどのように見ていますか?
「試合のチャンスは関東に比べると少ないと思います。でも九州だから関東の選手には敵わないとかは絶対に無いと思います。いい指導をしてくれる先生がいて、自分でも努力すれば九州からも強い選手が出てくると思っています。現に僕の道場にいる選手はアマもプロもモチベーションが高くて、凄く盛り上がっていると感じています」
―――最後に来場するファンに野瀬選手から意気込みと大会のアピールをお願いします。
「広島大会ではベテラン選手が相手ですが、全局面で僕が圧倒して勝ちたいと思います! ぜひ『闘裸男25』にご来場ください!」