記者たちからの質問に答える斎藤(C)RIZIN FF
2025年12月31日『Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り』(さいたまスーパーアリーナ)のフェザー級(5分3R)で実施予定だった「斎藤裕(パラエストラ小岩)vs.YA-MAN(TARGET SHIBUYA)」が、YA-MANの負傷欠場により、「試合中止」となった。
26日(金)に行われた記者会見で、YA-MANは練習中に左眼窩底骨折を負い、全治4カ月から6カ月と診断され、大晦日大会を欠場することが発表された。会見には斎藤が出席し、記者たちからの質問に答えた。以下、会見での質疑応答の全コメント。

──YA-MAN選手の怪我を聞いたときは、どこでどんな状況でしたか。
「先週末だったと思うんですけれど自宅にいましたね。本当は最後もう一回沖縄に行ってやろうかなと思ったんですけれど、ボクシング競技の方で堤(駿斗)選手が1週間前に眼窩底骨折というのを聞いて、いろいろな練習を早めに切り上げて備えていたところでした」
──ここまでYA-MAN選手との試合に向けて作ってきました。試合が無くなるのか、ぎりぎりでほかの選手と戦うかなど、どんなことを考えましたか。
「怪我の状況を聞いた時は、例えば今回31日に試合をしなくてもYA-MAN選手とは3~4カ月後の話ではないのかなと感じたんですけれど、目の前が揺れるような感じはありました。動揺は凄くして。その日は外には出られなかったですね。一人で家にいて」
――怪我の治り次第では2026年早々にでもやりたい気持ちもありますか?
「今回の試合に行くにも各所にもろもろ調整してというのがあったので、来年一発目は3月なんですか? 相手も含めて一回話し合ってというところですね」
「自分でも想像していなかった結末になってしまったんですけれども、この時期で試合がなくなるというのは自分自身もそうですし、ファンの方たち、期待してくれている人たちに自分の想いは伝える必要があるのかなって感じていました。先ほど流れたYA-MAN選手の映像を見ても、彼もいろいろな想いを抱えてやってきたと思うし、上手く自分でも伝えられている自信はないんですけれども、自分の気持ちとか想いが少しでも皆さんに伝わったらいいなって感じですね」
――榊原さんを始めとするRIZINの皆さんへの想いはどう受け止めている?
「自分の今回の試合に挑む気持ちとか今の心境を受け止めてくださったことに感謝しています。自分はこの5年間、ずっとRIZINと一緒に歩んできたというか、苦しい時もいい時も一緒にやってきたという自負はあるので、自分もこのままでは終わりたくないというのがありますので、ファイターとしてはよりいい試合で返していくべきって気持ちは強く持っています」
「YA-MAN選手とはこのタイミングでいい時に出会ったなと思ったんですけれど、どうしても彼の回復を待つような形になるといろいろ遅れるところもあると思うので、僕の中では一旦白紙と言うか。今回の大晦日の試合結果でフェザー級の選手たちがいい試合をする人も出てくると思いますし、現状ではすぐはないかなって気持ちではあります」
――10周年の舞台で斎藤選手が伝えたかったものは?
「試合をしてその姿を見てもらえればいろいろと感じてもらえることはあると思うんですけれども、自分が若い時は20代で選手は辞めるんじゃないかって思っていた中で、もしかしたら20代より30代の方が頑張っているんじゃないかっていうのも今38なんですけれど振り返ると思って。頑張り続けてやり続けて、ここまで本当にたくさんの人に応援してもらえるようになって人生がいい方向に進んできていると思う中で、今が一番頑張っている、そういうものをトータルで見せられるかなっていうのがあったので、それだけに試合が出来ないのは残念だなって気持ちがありますね」

――榊原さんからも「これがキャリア最後かもしれない」との話があったが、この試合にはそういうつもりで臨むつもりだった?
「キャリアと言うか年齢が年齢なので、ベテランと言われてもおかしくない年齢ですし、何年先を見据えてという感じではないと自分では思っています。3年見据えるのあれば、今はこういう判断が出来るとか前はそういうときがあったと思うんですけれども、1試合の重みと言うか価値はいろいろな数字とかものでは測れなくなっているところがあって。だから今回試合をやるっていうのも、目に見えない以上にいろいろなものがあるというか。自分の想いもそうですけれど、最悪これが最後になっても…という気持ちは試合を決める時から持っていましたね」
――これから斎藤選手の試合を見る時は、これが最後になるかもしれないという気持ちで見ることになる?
「本当に何試合できるか分からないんですけれど、試合前からこれが最後ですって言うのは違うと思っていて。格闘技ってどっちが勝つか分からない試合で、懸けている想いを持っている2人がやるから面白くなるっていうのがあって。これが最後って最初から言うのは、僕の中ではお客さんに失礼かなって思うところはあります。自分の持っている気持ちとしてはどうなってもいいという気持ちでやらないといけないので、今回も相当な覚悟を持っていたというところです」
――ファンに向けてプランを何か考えている?
「僕の年内の予定はすべて白紙になっているので、何をやるのかってところまで行けてないんですけれど、地方から時間とお金をかけて来てくれる方たちもたくさんいますし、僕が無理に言えることではないですがチケットを買って会場に来てくれるファンの方たちはそのまま10周年というRIZINの素晴らしい、現地で観た方は絶対に納得して帰ってもらえると思うので、そこは僕は出ないんですけれども素直に見て欲しいなと思いますし、これからいろいろ話していく中で当日に何かやることになるのであれば、それはそれでまた楽しみにしていただければ」

榊原「せっかく斎藤選手の試合を楽しみに会場にお越しいただく方も多数いらっしゃると思うので、何かしらの形で斎藤選手とコミュニケーションをとっていただけたりとか、
ファンの人たちも斎藤選手に声をかけたい人もいらっしゃると思うので、当日始まる前とか休憩時間とか、イベントの時間内でも当然挨拶してもらうことも含めて、まずは心の整理も整えていただいて、この会見も起こしてしまったアクシデントに折り合いをつけるステップだと思うので、やれることを話し合って少しでも積み上げられたらと思います」
――ファイトキャンプ中は若手育成選手も含めて『麺ZIN』を任せていました。次の試合までの間に『麺ZIN』の店頭に立つことはありそうですか?
「1月23日に1周年を迎えるので、それに向けてちゃんとやりたいよねって話はしようと思うので、まずは1周年。その後も店としていろいろ動きは出していきたいなと。もしかしたら2店舗目になるかもしれないですし、店頭に立つこともそうだし自分に出来ることをやっていくということですね」





