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【KNOCK OUT】親子タッグで打倒ゴンナパーへ、久井大夢「ここがゴールじゃない、通過点」「自分が圧倒的に勝つところを見せたい」

2025/12/22 20:12
【KNOCK OUT】親子タッグで打倒ゴンナパーへ、久井大夢「ここがゴールじゃない、通過点」「自分が圧倒的に勝つところを見せたい」

ゴンナパーから王座を奪取することができるか(C)KNOCK OUT

 2025年12月30日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館『MAROOMS presents KNOCK OUT.60 ~K.O.CLIMAX 2025~』(U-NEXT配信)のKNOCK OUT-REDライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)に挑戦する久井大夢(TEAM TAIMU)。

 9月の古村匡平戦でのKO勝利でこの挑戦を掴んだ久井は、ゴンナパー攻略にもかなりの自信を見せる。その中身とは?

格闘技界を背負ってやっていく


──試合まで約半月というところになりましたが、今は練習の状況はどんな感じですか?

「追い込みはずっとやっていて、まだあと1週間ちょっとぐらいはやると思います」

──「追い込み」という段階に入ったのはいつぐらいからなんですか?

「追い込みというか、息が上がるような練習は常にやってる感じですね。だから具体的にいつ始めたみたいなのは、あまりないかもです。ただその中で、追い込みでいつもやっているセットの量とかが、試合が近づくにつれて増えるというのはありますけど」

──今はちょうど、疲労も溜まってきている頃ですか?

「そうですね。その分、順調に来ているということでもあるので」

──今の時期だから、特にこういうことを重点的にやっているとか、こういうことを一番気をつけてやっているというのはありますか?

「今は、対策練習とかをお父さんと詰めてやってる感じです。その後は、試合でそれを無意識に出るように反復練習するという感じですね」

──その対策の中で、改めてゴンナパー選手に対して一番気をつけないといけないところは?

「やっぱりあの圧力やったり、あの首相撲の中でのヒジとか。パワーも、パンチは一発があるので、そういうところが一番かなと思いますね」

──タイ人との対戦の中で、例えばロムイーサンとの連戦などもありましたが、ゴンナパー選手とタイプは違うとはいえ、タイ人に対して苦手意識みたいなものがあったりしますか?

「自分的にはそんなにないつもりなんですけど、結果として負けているので、何か本能的な部分であるのかなというのはありますね」

──ゴンナパー選手に対しても、ムエタイらしさというのはしっかり感じていますか?

「ないわけではないですけど、ポイントを取りにいくみたいなイメージではないですね。ロムイーサンはあんまり倒しにくるというイメージではなかったので」

──今回、自分としてはどういう試合にしたいですか?

「お父さんと練習で反復してやってきてることがあるので、そこを見せてしっかり圧倒的に勝ちたいなと思います」

──どういう部分で圧倒したいと思っていますか?

「試合を通して、スピード感だったり、瞬発力みたいなところですね」

──龍聖戦の時には「秘策がある」という話もされていました。今回も用意している?

「そうですね。毎試合、『これでいこう』みたいな技はいくつか用意しているので、今回もそのうちの一つが出せれば」

──「いくつか」というのは、メインの戦法とか想定する秘策みたいなものがあって、それがダメならこれ、それがダメならこれ…という感じですか?

「はい。それがハマらなかった時のパターンとかっていうのも、お父さんが全部考えてやってくれてるので、それを反復してやってます」

──ハマらなかった時の試合の中での切り替えって、久井選手としては得意な方ですか?

「どうですかね? 自分の試合中の勘だったり、試合を見てる中でのセコンド、お父さんからの視点だったりで変えたりしているので」


──今までの試合で、作戦がハマらなくて、自分の考えなりセコンドの指示なりで切り替えて勝てた試合はありますか?

「パッとは出てこないですけど…試合前から想定していたことではあるんですけど、2回目の龍聖戦とかは、どこかでサウスポーで構えてくるだろうというのがあって。実際の試合では1Rの最初からだったので、練習していたサウスポー対応に切り替えたといえば、切り替えたのかなと」

──昨年、1回目の龍聖戦は、最初に考えていたものがかなりハマって、その通りにやれた感じでしたよね。むしろ、そういうことの方が多い?

「そうですね。お父さんの分析力はだいたい当たってるなというのは、僕はいつも試合をしてて感じてますね」

──そこには大きな信頼感があるわけですね。

「はい、やっぱりその作戦がハマって勝ってるというパターンがほとんどやと思うので」

──そこに自分のひらめきをプラスする時もあると。

「お父さんからも、『試合中は自分のひらめきを大事にしろ』と言われています。『お前が見てる目線が合ってるから』と」

──お互いに信頼があるんですね。まだ正式発表はないですが、前回に続いて、代々木第二大会のメインになりそうです。そこはどうですか?

「試合順自体は、別に僕もメッチャ気にしてるというわけではないんですけど、やっぱりメインでやらせてもらえるなら、最高の勝ち方で勝ちたいなと思います」

──でも今回は珍しく、カード発表会見で「メインですか?」と山口代表に言ってましたよね。

「言いましたね。格闘技界を背負ってやっていくという試合を見せたいなと思っているので」

──これが今年最後の試合でもあり、来年につながる勝利にもする必要があると思います。来年は地元の大阪大会もある中、ここで勝ってチャンピオンになって、さらに弾みをつけようという気持ちも強いのでは?

「はい。ある意味、ここがゴールじゃない、通過点だなと自分は思っているので」

──久井選手が「ここがゴールだな」と思う時って、まだまだ来なさそうだし、下手するとずっと来ないかもしれないですよね。

「この感じだと、そうかもしれないですね。目標みたいなこともあんまり考えないので」

──目標を設定するというよりは、やっていくうちに、どんどん次のチャレンジができてくるという感じですよね。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

「ゴンナパー選手に自分が圧倒的に勝つところを見せたいと思っているので、ぜひ会場で応援してほしいです」

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