2019年11月1日(金)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』。大会後には、ファンを招いてのアフターパーティーが行われ、ぱんちゃん璃奈がMCを務め、山口元気プロデューサーが大会を総括した。
■山口元気プロデューサーコメント
「オープニングファイトではアマチュアの女子2人、50kgの女子中学生・大塚愛莉さんと現役女子高生の山上都乃さんが勝ち、山上さんは46kgの選手なのでぱんちゃんと同階級になります。本人は今後プロでやっていきたいということなので、トライアウトの一環として来年2月に向けてうち(クロスポイント吉祥寺)の川島えりさとの一戦を組んでいこうかなと思います。そして、大塚さんは負けなしのホープなのでこれから育てていければ、と思います。彼女らと対戦し負けた2人、チエミさん、望月冴香さんもいい選手だったので、そこはちゃんと育てていきたいと思います。
オープニングマッチ第3試合の古村光選手はプロで十分にやっている選手で、対戦相手の星野航大選手もデビュー戦でありながら光った試合でした。アマチュアREBELSでいい試合をしていたので彼を抜擢しました。
オープニングマッチ第4試合の花岡竜選手は噂に違わず、テクニックが凄すぎて相手の佐藤仁志選手は相手にならない状況でした。今後のフライ級では台風の目の存在になるのかなと思います。
第1試合の鈴木千裕選手は公約通り、2Rで倒しました。2月大会では-64kgでのトーナメントを計画していく中で鈴木がキーポイントになるのかなと思います。これからメンバーは精査するのですが、14日の記者会見で大会概要を発表したいと思います。
第2試合の宮元啓介選手と小笠原裕選手の2人は相性が良く、試合では楽しそうに戦っていた印象を受けました。
第3試合の重森陽太選手と翔・センチャイムエタイ選手はKNOCK OUT史上に残る激闘になり、翔選手の覚悟が凄く見えた試合でした。一歩間違えれば、翔選手がKO勝ちの場面もありました。あそこで火が付いたと思います。重森選手は美しい蹴りで説得力がありましたよね。ああいう選手はなかなかいないので、KNOCK OUTにどんどん出て欲しいと思います。 第4試合のT-98とプライチュンポン・ソーシーソムポンの一戦は、プライチュンポンのうまさがありましたが、そこを崩す力がT-98には必要になります。ただ、プライチュンポンは逃げすぎなのでいい試合が生まれません。
第5試合の壱とHIROYUKIはいい試合で、将来を担う才能二人がいい試合をしました。その中でも壱の気の強さが非常に見えて良かったなと。壱は今後、(小笠原)瑛作に挑戦状を出し、スーパーバンタム級での試合を希望しているので、これから面白い展開になるんじゃないかと思います。
第6試合の日菜太に関しては、昼にお母さんが倒れて救急車で運ばれたことで精彩を欠いたかなと思います。ラーシーシンに関してはウィラサクレック会長が売り出したいタイ人なので頑張っていました。日菜太とは今後どこに照準を定めるかをちゃんと話し合って決めたいと思います。
第7試合のサオエークと瑛作の試合は、正直なところ1Rにフィジカル差がかなりあったので瑛作が勝ったと思いましたが、瑛作はガードの真ん中が空くのでそこをヒジで狙われました。今後はそこを気を付けないといけないなと。スーパーバンタム級に関しては今後、8人のトーナメントを半年間かけて開催しようと思います。面白い出場選手が集まっているので、そこで今回57kg契約で試合をした宮元君は、階級を落としてもらえたらいいなと思います。来年は仕組みが変わるので、そこに向けていいきっかけの大会になったと思います。詳しくは14日の会見でお話したいと思います」11・1『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』の全試合写真とレポート