2026年2月8日(日)東京・後楽園ホール『NJKF×CHALLENGER 12』の対戦カード発表記者会見が、12月15日(月)埼玉県内にて行われた。
WBCムエタイ日本統一バンタム級タイトルマッチ3分5Rで、星拓海(IDEALGYM)vs.挑戦者HIROYUKI(RIKIX)が決定。
星は2022年3月にKROSS×OVERでプロデビューし、シュートボクシング、RISE、スックワンキントーンなどに出場。2024年11月に桂英慈を破りスックワンキントーン認定バンタム級王座に就いた。2025年2月にはRISEで上村雄音に勝利している。2025年6月、嵐をKOしてWBCムエタイ日本統一バンタム級王座を獲得して今回が初防衛戦。
HIROYUKIは目の良さと身体能力の高さを活かし、打たせずに打つ試合が持ち味。時折、派手な蹴り技も見せる。新日本キックボクシング協会の第6代日本フライ級王者&第12代日本バンタム級王者。RIKIX移籍後は様々な団体に参戦して活躍。11月の『Bigbang』で板橋武留を98秒でハイキックKOし、Bigbangバンタム級王座に就くと、12月12日の『ONE Friday Fights』でペッダム・シテラワンに初回KO勝ちと波に乗っている。
星は会見で「防戦戦が決まって凄い強敵ですが、自分の強さをしっかり見せて勝ちます。HIROYUKI選手は直近だと5試合連続KOで勢いある選手で、キャリアが凄い選手なので若さと勢いでしっかり勝ちたいと思います」との意気込み。
「連続KOでノっている選手なのでその選手をKOしたら一番盛り上がると思うので、自分もKOを狙っていきたいと思います」と、HIROYUKIの連続KOを自分がKO勝ちしてストップするとした。
「試合の経験値とかは向こうの方が多いと思いますが、自分はスピードとテクニックに自信を持っていて全然通用すると思っています。自分が今回は挑戦者だと思っているので、絶対に勝ちます」と、HIROYUKIの持ち味でもあるスピードとテクニックも上回ると強気。
そして「WBC日本を2回防衛したら世界に挑戦させてくれると聞いたので、世界を見据えて勝ちたいと思います」と、WBCムエタイ世界王座を目指したいとする。
武田幸三プロデューサーは「嵐を完封してKOしたので、HIROYUKIくんとは日本バンタム級トップの戦いなので、その戦いの結果いかんで世界は見えてくる。約束してあげたいです。今回の戦いがその先につながる全てだと思っています」とした。
53kg契約のスーパーファイトでは、NJKFフライ級王者・西田光汰(西田キックボクシングジム)とWMC日本スーパーフライ級王者・佐藤九里虎(FAITH)の王者対決が決定。
西田は2021年12月デビュー。4連勝したが2023年6月の5戦目で谷津晴之に初黒星を喫した。6戦目にはKO負けを喫するも、その後は3連勝で2024年9月に谷津とのリベンジマッチ&タイトルマッチに漕ぎつけ、公式記録は判定1-1でドローとなったが、王座決定戦のため延長戦が行われ判定3-0でNJKFフライ級王者となった。2025年2月、S-1世界フライ級王者・優心と対戦し、右ストレートでダウンを奪って判定勝ち。王者対決を制したが、2025年6月に明夢に判定負けを喫した。
佐藤は元WPMF世界ウェルター級・加藤督朗の愛弟子で、WMC日本のバンタム級とスーパーフライ級の二階級を制覇。2025年6月にはビッグブーンに勝利を収めたが、11月のKPKBで和美に判定負け。
西田は「防衛戦から初めての他団体王者との対決ですし、53kgでやるのも初めてで初めて尽くしですが体重とか関係ないと思っているので倒しに行きたいと思います」、佐藤は「初参戦で凄く楽しみです。初参戦なのに王者とやらせていただけることで光栄です。当日はしっかり盛り上げて勝ちます」と、それぞれ意気込み。
対戦相手について、西田は「佐藤選手はガンガン前に来る選手で、自分と似たようなタイプだと思います。ただ隙も穴も多い選手なのでそこを突いていければ必ず勝てると思うのでやるだけです」、佐藤は「映像を軽く見てガンガン来る相手なので当日は僕が打ち勝つ」と評する。
王者対決であることに、西田が「他団体王者とやらせてもらえるのが嬉しい。NJKFフライ級ベルトの価値を高められる一戦だと思うので必ず勝ちます」と言えば、佐藤は「王者とかは意識してないけれど、初参戦ということもあるのでしっかり王者を倒して佐藤九里虎をNJKFのお客さんにファンになってもらえるようにやりたいと思っています」とした。
そして、NJKFライト級ランキング戦として、同級2位・岩橋伸太郎(エスジム)vs.龍旺 (=りお/Bombo Freely) も決定。
岩橋は2022年5月にTAKUYAに判定勝ちでNJKFライト級王座に就いたが、11月の初防衛戦で羅向に敗れて王座を失った。粘り強いファイトで相手を泥試合に引きずり込む。
龍旺は中学生でキックボクシングを始めてアマチュアで経験を積み、2021年6月にプロデビュー。アグレッシブなファイトスタイルとキレのある蹴りを武器にするサウスポー。NJKFのホープとして期待されていたが、2024年6月の久井大夢戦で計量オーバー。責任を取って引退したが、今回復帰戦を迎えることとなった。
会見に出席した龍旺は一度引退して約1年ぶりの復帰戦に「前回の試合で計量失敗するという格闘家として一番してはいけないことをしてしまって申しありませんでした。復帰戦を組んでいただけて嬉しく思います。格闘家なのでそこはしっかり結果で返していきたいと思います」と挨拶。
対戦する岩橋の印象については「岩橋選手は何回も試合を見たことがあって、蹴り、パンチ、ヒジ全てを使ってくるタフで打たれ強い印象ですが、しっかり倒したいと思っています」と評した。
「1年練習していなくて戻ってから一気にギアを上げて練習を再開しているので、今までよりもいい仕上がりが見せられると思います」と、引退前よりもいい状態が作れそうだと自信を見せる。「ずっとパンチに自信あるスタイルなんですけれど、そこにより磨きをかけてもっとキレのあるパンチを見せられるんじゃないかと思っています」と、進化を見せたいとした。