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【RISE】那須川龍心vs.長谷川海翔の初対決実現かとネットがざわつく中、上村雄音と星憂雅が下剋上宣言「このカードでよかったと思わせるような試合を必ずしたい」(星)「そう簡単には行かせんぞ」(上村)

2025/12/11 20:12
 2026年第一弾大会となる1月28日(日)東京・後楽園ホール『RISE 195』の対戦カード発表記者会見が、12月11日(木)都内にて行われた。  スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1Rで、同級1位・那須川龍心(TEAM TEPPEN)vs.第6代DEEP☆KICK -53kg王者・上村雄音(BK GYM)、同級3位・長谷川海翔(誠剛館)vs.同級4位・星憂雅(IDEAL GYM)の2試合が組まれた。  那須川はアマチュア大会で数々の優勝を経て、2022年4月のRISEでプロデビュー。2戦目で6月の『THE MATCH 2022』でK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星を喫したが、フライ級に階級を下げると3連勝。2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れるも、その後は6連勝。2024年6月には塚本へのリベンジを果たした。また、2023年大晦日の『RIZIN』でMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンにパウンドでTKO勝ち。  2024年11月、数島大陸を初回KOで破り、RISEフライ級王座を奪取。2025年3月にクマンドーイをも2RでKOし、6月にはハマダ・アズマニに圧勝してISKA K-1ルール世界ストロー級(-51.5)王座に就き階級を上げることを宣言。8月にスーパーフライ級で1位の政所仁を破り、10月には『GOAT』でチャラームダムを1RでKOした。13連勝と破竹の快進撃中。戦績は15勝(7KO)2敗。  上村は2023年6月、当時のDEEP☆KICK-53kg王者だった長谷川海翔に挑戦したがKO負け。2024年3月には『RIZIN LANDMARK 9 in KOBE』で野田蒼にTKO勝ちし、9月にKING剛を破り第6代DEEP☆KICK -53kg王者となった。その試合後に「RISEに行って活躍したい」とアピールし、2025年2月にRISE参戦を果たしたが星拓海に判定負け。8月のEVOLで旬ノ介に判定勝ちし、今回のチャンスをつかんだ。戦績は8勝(3KO)3敗1無効試合。  長谷川は2021年のプロデビュー以降、破竹の勢いでKO勝利を連発し2022年よりRISEに参戦。昨年11月に開催された「RISE NEW WARRIORSスーパーフライ級トーナメント」に出場し、準決勝のHIROYUKI戦にて飛びヒザ蹴りでKO勝利する番狂わせを起こした。続く決勝戦では政所仁にダウンを奪われプロ初黒星。2024年2月にサンチャイ・TEPPENGYMにKO勝利を収めたが、6月に花岡竜に判定負け。バンタム級に階級を上げると京谷祐希にTKO勝ち、横山大翔に判定勝ちし、8月にはSBで片山魁とのホープ対決を制した。14勝(12KO)2敗1無効試合。  星は極真空手出身で、13勝(6KO)1敗2分の戦績を持つ。唯一の黒星は2021年10月に松本天志に付けられたもの。初代KROSS×OVER KICK -53kg王者で、2024年8月と11月にRISEで連勝するなど、現在13連勝中。  伊藤隆RISE代表は「那須川龍心は政所仁にダウンをとって判定勝ちした中で、本人はバンタム級で一からやり直したいという気持ちが伝わってきて。本当だったらそのままタイトルマッチでもいいんじゃないかなと思いながら、本人の意向を汲んで組みなおしました。上村はEVOL大阪で活躍したため起用しました。長谷川は久々の参戦で他団体でもKO勝ちしたので、龍心に並ぶ勢いのある選手だと思っています。星も技巧派で技術を争う試合になるんじゃないかと思っています。この2試合は今後の挑戦者になるような試合になったらいいなと思っています」と、スーパーフライ級の次期王座挑戦者を狙う4人の戦いだと説明。  星は「この会見があるって発表がXで出て、そこから長谷川選手と龍心選手の試合(との予想)にみんな注目していて、勝手に出てきて気まずいけれど、ガッカリさせないように。この4選手はタイトル戦線に絡んでくると思うので、今回ばっちり勝ってこのカードでよかったと思わせるような試合を必ずしたいと思います」との意気込み。  対する長谷川は「2026年一発目のRISEの試合で挑戦者決定トーナメントを組んでくださってありがとうございます(※トーナメントではない)。星選手がどう来ようと自分の100%を出し切って倒しに行こうと思います」と、KO勝ちで2026年を始めるとする。  上村は「お前誰やねんと思っている人が多いと思いますが、無名のダークホースが格闘技界を勝ち上がっていく方が絶対に面白いので結果と内容を見てください」と言い放つ。  対する那須川は「新年一発目のRISEってことで自分がしっかり盛り上げて、他の選手と見ているところだったり格の差だったりをしっかり見せつけて圧倒的に勝とうと思うので応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] 質疑応答 ――対戦相手の印象を。 星「長谷川選手は試合をずっと見ていましたし、KO率も高くて攻撃力もあって勢いのあるいい選手だって印象です」 長谷川「星選手の印象は10連勝以上していて、波に乗っている選手って印象です」 上村「もちろん強いのは分かっているし、技術もあって全部出来ている選手だと思っているんですけれど、今日対峙してめっちゃ可愛い顔しているなと思いました」 那須川「パンチが得意な選手なんだろうなと。踏み込みが速い選手だと思います。あと顔が怖いなと思います」 ――上村選手はオファーをもらった時にどう思った? 上村「嬉しさと驚きが半分半分。ランキングには入ってないですし、出来ることはめちゃめちゃ嬉しいですけれど、選んでもらったことに対してビックリした印象です」 ――試合を受けたからには勝つ自信があるということ。その自身の根拠は? 上村「自分は格闘家なので自分が一番強いと思ってやっていますし、王者になるまではやめたくないですし、そこしか見てない。自分自身を信じ切っているからこそ、即答で試合しますって感じです」 ――那須川選手の方からバンタム級で一からやりたいと言ったということだが、その理由を。 那須川「一からやりたいというよりかは、花岡選手とタイミングが合わなかっただけで。そうしたら一から上がって来いよって言われたので、じゃあやってやるよって。そういう感じですね。言われたからやるっていう。文句を言われないようにしっかり全部勝たないといけないというのがあります」 ――どれくらいのタイミングでタイトルマッチまで辿り着きたい? 那須川「この4人が並べられたってことは、勝った方がやるってことになると思うので、これ含めて2試合くらいじゃないですかね。それをやってタイトルになると思っています」 ――長谷川選手はコメントの中でトーナメントと言っていたが、自分はそのつもりで行くということ? 長谷川「勘違いしていました(笑)。でも、ここ勝ったら花岡選手に挑戦できると思っています」 ――3選手は那須川選手のことをどう見ている? 星「知名度、実力ともに那須川選手が抜けていると思うが、並べられた以上はそんな大差は無いのかなとも思いますし、来年一発目で長谷川選手と組んでもらって自分の中でデカい試合だと思っているので、ここをなんとしても勝って超えて、次は那須川選手とやりたいと思っています」 長谷川「那須川選手の印象は、GOATの試合が終わって1カ月半くらいで、タイトルマッチに挑戦できていた状態だったと思うんですけれど、そこを断っているのでハングリー精神が足りんかなって印象です。でも、断ってくれたおかげで僕にもチャンスが巡ってきたので、そこはありがとうって感じです」 上村「知名度と人気と実力を全部持っているので、それを全部ひっくり返せると思うとワクワクします」 ――那須川選手は花岡選手にいろいろ言われていたが? 那須川「率直に、みんな俺のことが好きなんだろうなって感じです(笑)。選手としては嬉しいですけれど、ナメんなよって言うのがあります。花岡選手は王者なので、向こうがAサイドなので言われてしまうのは仕方がない。文句を言わせないように勝つしかないですし、長谷川選手と星選手の勝った方と自分がやると思いますし、一戦一戦全員叩き潰しに行くのが自分のやるべきことだと思います」 ――伊藤代表、銘打ってはいないが挑戦者決定戦と捉えても? 伊藤「勝者同士は2~3カ月以内に組みたいと思っているので、その時の内容じゃないですかね。次期挑戦者にふさわしい内容であれば挑戦者として決めたいと思っています」 ――上村選手と星選手は、那須川選手と長谷川選手の対決が実現するのではと盛り上がっていて、ファンも期待していると思うが、それに対して反論は? 星「そうなんですよ、それ思っていて(笑)。Xでも見ましたし、コメント欄にもこれは龍心と長谷川でしょとみんな言っていて、やめてくれよと思いました。でも、その注目度そのまま自分が今回勝って持って行けばめちゃくちゃ美味しいなと思うので。自分は今、KROSS×OVERって団体の王者をやらせてもらっていて、13連勝しているけれどその割にRISEでのインパクトをまだ残してないし、知らない方々もいると思うので、ここが大事な試合になると思うのでかましたいと思います」 上村「僕もXを見て、やっぱりそうやなって思っていました。ただ、そう簡単には行かせんぞと思っています」 ――2人は下剋上する気満々だが、それを受けて2人はどう思ったか? 長谷川「僕も最近のRISEでは100%を出し切れてないと思うので、100%を受け止めて欲しいです」 那須川「自分もそのXの反応を見て、会見やるまで俺と長谷川選手がやるんじゃないかなって勘違いしていたくらい気まずいんですけれど、だよなって感じです。そう期待しちゃうよなって。だからこそお互い勝ち上がるしかないのかなっていうのはありますね」
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