【ムエタイオープン】壱がメインでウェイトップにTKO勝ちで2025年を締めくくる、蒔が見事なKOで王座奪取、夢叶がモンコンチャイを2度ダウンさせて撃破、駒木根稔和と秀馬がジュニア王者に

Muay Thai Open 512025年12月6日(土)東京・ひがしんアリーナ ▼メインイベント（第12試合）55.5kg契約　3分3R〇壱・センチャイジム（センチャイムエタイジム/WBCムエタイ日本＆ムエタイオープン・スーパーバンタム級王者）TKO　2R 2分59秒　※レフェリーストップ×ウェイトップ・ソーガミン（タイ） 　沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となった。2023年8月の初防衛戦で古村光に敗れて王座を失ったが、2024年4月のリマッチで王座奪還。6月にはムエタイの激闘王と呼ばれたチョークディーから勝利を収め、7月の『ONE Friday Fights』で初参戦初勝利。「KICKBOXING JAPAN CUP スーパーバンタム級トーナメント」では12月の決勝戦へ進出するも、森岡にKO負けを喫した。2025年3月に『MuayThaiOpen 50』で2RにKO勝ち、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座を獲得。4月にはONEの2戦目でマイサンカンに2度のダウンを奪われ1度は取り戻すも逆転ならず判定負け。6月、森岡悠樹にKO負けでKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座を奪われた。10月には繁那に判定勝ちでWBCムエタイ日本スーパーバンタム級王座を獲得。戦績は30勝（11KO）12敗1分。　1R、壱はいつも通りに足への前蹴りを多用し、じりじりと前へ出ていく。時折、緩急をつけた左ハイ、左ミドルを放つ。ウェイトップは様子見。 　2R、ギアを上げて壱は左ミドル、左ハイ、左のボディストレート。ウェイトップはロープを背にして回り込み、右ミドルを返していくが、壱の左ハイがヒット。左インローで徐々に追い詰めていく壱が左ハイを狙い始めたかと思えば、左アッパーでダウンを奪う。 　足を震わせながら立ち上がったウェイトップは右ハイで反撃するも、壱がコーナーへ詰めての連打から右フックでダウンを奪うとレフェリーが試合をストップした。 　壱はマイクを持つと「皆さんの応援があってムエタイオープンが開催出来ます。今年もありがとうございました。ムエタイオープン最高っ！」とマイクで語った。 [nextpage] ▼セミファイナル（第11試合）59kg契約　3分3R〇夢叶（エムトーンジム/INNOVATIONスーパーフェザー級王者）判定3-0　※30-25×2、30-26×モンコンチャイ・キアチャイレック（タイ） 　1R、夢叶は左ミドル、モンコンチャイは右ミドルを蹴る。軽快なステップで動く夢叶はボディを攻めていき、モンコンチャイは下がる。 　2R、夢叶がパンチを見せながらの右ローを何度も決めていき、足を上げるモンコンチャイ。左ミドルと前蹴りのモンコンチャイに夢叶はパンチとロー、ボディで攻めていく。 　3R、首相撲で勝負を毛蹴るモンコンチャイだが、首相撲になっても夢叶は負けじとヒザを蹴る。ワンツー、左右フックと左ボディで攻める夢叶が左フックの連打でスタンディングダウンを奪う。 　続いて左フックと左アッパーの連打で畳み込み、2度目のダウンを奪った夢叶。最後は飛びヒザ蹴りを放ったが時間切れ。夢叶の大差判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼第10試合 MuayThaiOpenバンタム級タイトルマッチ 3分5R×イティポン・シット.ポージョーウォー（タイ/ノーナクシンジム/王者）KO　3R 2分46秒※右縦ヒジ〇蒔・センチャイジム（センチャイムエタイジム/INNOVATIONバンタム級王者/挑戦者）※蒔が新王座に就く。 　蒔（まくと）は2023年12月10日にジャパンキックボクシングイノベーションでプロデビュー。そのデビュー戦は判定2-0で判定勝ちし、2戦目にして『ONE Friday Fights 52』のリングに上がったが、16歳のルアポンに1R1分2秒、レフェリーストップによるTKOで敗れた。2024年8月の『MuayThaiOpen』で石川直樹に判定で敗れたが、その後は3連続KO勝ちと調子を上げ、2025年7月にはINNOVATIONバンタム級王座を獲得した。しかし9月のKNOCK OUTでは石川直樹に判定2-1で惜敗。戦績は7勝（4KO）2敗。 　イティポンは2025年2月のシュートボクシングに参戦し、SBルールで濱田海に判定勝ち。初参戦のSBでスタンディングチョークスリーパーを仕掛け、キャッチポイントを奪ってみせた。その試合では首相撲からのヒザを多用。3月のMuay Thai Openで矢島直弥に勝利し、王座に就いた。　1R、ジャブを突いてからの右ストレートを狙う蒔、イティポンは前蹴りを多用して蒔を近づけさせないようにするが、早くもヒジを使う。 　2Rもジャブから右ストレートで前に出る蒔を前蹴りで抑えるイティポン。それでも蒔はどんどん前へ出てパンチを出していき、ついに右ストレートをビッグヒット、のけ反らせる。右フックもヒットさせて蒔が優勢に。 　3R、さらに前へ出る蒔がパンチとヒジで攻勢に。イティポンをヒジで応戦するが、蒔の勢いが上回り、コーナーへ追い込んでの連打でダウンを奪う。 　その後も蒔の勢いは止まらず、イティポンにロープを背負わせての左右フックとヒジの連打。イティポンも打ち返したが、蒔の右縦ヒジでマットに沈んだ。 　蒔はマイクを持ち、「僕一人ではこのベルトを獲ることはできませんでした。僕に協力してくださる皆さん、ありがとうございます。僕のインスタをフォローしてくれると嬉しいです」と、ラウンドガールを務めた妹と抱き合って王座戴冠を喜んだ。 [nextpage] ▼第9試合　ムエタイオープン・アマチュア53.5kgタイトルマッチ　2分3R〇駒木根稔和（TSKjapan/WBCムエタイ・アマチュア世界大会55kg級優勝）TKO　3R 1分30秒　※レフェリーストップ×鬼久保蒼流（健成會）※駒木根が王座に就く。 　1R、出会い頭からの打ち合いで鬼久保が右ストレートでダウンを奪う。その後は駒木根の逆襲が始まり、パンチの連打とヒザ蹴り。前蹴り。コーナーへ詰めての連打で駒木根がスタンディングダウンを奪い返す。 　2R、駒木根は左の三日月からワンツー、連打で鬼久保にロープを背負わせる。鬼久保は前蹴り、ヒザで応戦。 　3R、互いにボディをヒザで攻める中、さらにパンチでもボディを攻めていく駒木根。鬼久保は蹴りで応戦するが、駒木根の連打でコーナーを背負い、左右フックの連打でスタンディングダウンを奪われる。 　再開後もコーナーを出られることなく、駒木根の左右フックを浴びたところでレフェリーがストップした。 [nextpage] ▼第8試合　女子43.5kg契約　2分3R△Uver∞miyU（T-KIX GYM）ドロー　判定1-1　※29-29、28-29、29-28△ロウ・イツブン（NEXT LEVEL渋谷） 　1R、前に出るmiyUにイツブンは左右のミドル。ワンツー、左右フックで前に出るmiyUは手数を出し、イツブンはカウンターをとる場面もあるが、下がる展開。 　2Rも前に出るmiyUを左右ミドルで迎え撃つイツブン。miyUは距離を詰めてパンチを連打しようとするがイツブンの首相撲に捕まる。 　3R、ワンツーからヒジを打つmiyUにイツブンもヒジで応戦し、激しいヒジの打ち合いに。イツブンは左ミドルを上手く当てるが、miyUの突進に下がりながらとなる。 　判定は三者三様のドローとなった。 [nextpage] ▼第7試合　MuayThaiOpenジュニア　スーパーバンタム級タイトルマッチ　2分3R〇秀馬（エムトーンジム）判定3-0　※30-28、29-28、30-27×大澤透士（TRASH）※秀馬が王座に就く。 　1R、秀馬はジャブ、鋭いワンツーとパンチ主体。大澤は左ミドル、左ロー、組んでのヒザで対抗。 　2Rも秀馬はパンチ主体でワンツー、大澤は左ミドルを蹴る。出入りする秀馬がパンチを当てていく展開に。 　3R、秀馬はミドルをかわしての右ローを蹴り込んでいき、ジャブを突いていく。ボディにもジャブ。大澤をスピードで上回った秀馬が判定3-0で勝利し、ベルトを巻いた。 [nextpage] ▼第6試合　女子53.5kg契約　2分3R〇真秀鷹虎センチャイジム（センチャイムエタイジム）判定2-0　※29-28、29-29、30-29×優波（TFG EVOLVE） 　1R、サウスポーの真秀は左ミドル、優波はスネでカットしてパンチへ。両者とも打撃から首相撲に移行し、ヒザを蹴り合う。 　2R、真秀はミドルを空振りしてのバックハンドブローを多用、スウェーでミドルをかわす優波はこれをもらう。ジャブを突く優波にパワーで優る真秀は組み付くと豪快にコカす。 　3Rは首相撲の戦いとなり、前半は優波が上になる場面が多かったが、後半は真秀がパワーで投げるようにして優波をコカした。 　判定2-0で真秀の勝利となった。 [nextpage] ▼第5試合　ジュニア　35kg契約　2分3R△川原さくら（橋本道場）ドロー　判定0-1　※28-29、29-29×2△大牙虎男（Vallely Kickboxing team） [nextpage] ▼第4試合　66kg契約　2分3R〇志賀野真人（TSKJapan）判定3-0　※30-27×2、30-28×小泉　琉（健成會） [nextpage] ▼第3試合　ジュニア　42kg契約　2分3R〇阿部　龍（橋本道場）判定3-0　※30-28、30-29、29-28日野原晴海（HIDEGYM） [nextpage] ▼第2試合　64kg契約　3分3R〇ムラッシュ村松（TSKJapan）判定3-0　※29-28×3×古林けいご殿（龍拳會青葉台支部） [nextpage] ▼第1試合　ジュニア　28kg契約　2分3R×發知　楓（橋本道場）判定0-2　※29-29、28-30、29-30〇大空（SUCCEED GYM）