K-1K-1
K-1
ニュース

【K-1】史上最多5度目の防衛戦に臨む金子晃大のテーマは「道徳」、3連続KOの挑戦者・大久保琉唯は「偉大な王者を倒して格闘技界全体を変える」

2025/12/05 15:12
 2026年2月8日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD GP 2026~ -90kg世界最強決定トーナメント~』の対戦カード発表記者会見が、12月5日(金)都内にて行われた。  K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)vs.挑戦者・大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)がついに決定。両者は2024年9月に「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」の決勝戦で対戦し、金子がローキックでKO勝ちしている。  金子は「しっかり格闘技をやれることに日々感謝しながらやっていきたい」、大久保は「1年半前に金子選手に敗れてから、やっと来たなって感じで。あの時はK-1の王者になれるかって言うと、そういう器でもなかったのかなと感じています。だけど今は日頃からK-1のことを考えて、K-1を大きくしたいと思ったり、K-1が大好きだからこそベルトを巻きたいと思っていますし、2月8日は全力で偉大な王者に挑ませていただいて必ずベルトを巻きます。最後は勝って、みんなで笑いたいと思います。約束は守ります」と、それぞれ挨拶。  互いの印象を聞かれると、金子は「勢いがある選手だと思います」、大久保は「スーパー・バンタム級のベルトの価値を高めてきたのも金子選手だと思いますし、偉大な王者ですが、それを超えないといけないと思っています」と答える。  オファーが来た時にどう思ったか、との質問には「チャンピオンとしてやるべきことをやって来たっていうのが僕のK-1でのやり方だったので、そこは変わらずやっていこうと思います」と、決められた挑戦者を相手に防衛戦をやるのみとする。  大久保は「1年半前に負けてからこの試合が決まるまで、全て負けることなく勝ち続けてきたので、やっと来たかってそういう感じです」と、待ち続けてきたチャンスがようやく来たという気持ちだとした。  以下、会見での質疑応答の全文。 [nextpage] 会見での質疑応答 ――金子選手は前回の池田戦でどんな収穫があった? 「精神の大事さは上がったかなと思います」 ――試合後、精神のゲージが無くなってしまって充電する時間が欲しいと言っていたが? 「あれは分かりやすく言いましたけれど、2カ月スパンでしっかり作るのは物理的にむずいなと思っていて。そういう意味で2カ月ではキツいなと思いました」 ――戦う気持ちは戻ってきている? 「戦う気持ちは元々減ってないですよ」 ――前回の大久保選手との試合はKO勝ちだった。今回は? 「今回もKOで勝ちたいと思っています」 ――大久保選手は3連続KO勝ち中、大久保選手の成長をどう見ている? 「勢いあるなと思います」 ――前回のKO勝ちした試合を見てどう思った? 「勢いあるなと」 ――大久保選手は金子選手が長期政権を築いていることをどう思っている? 「金子選手がスーパー・バンタム級のベルトの価値を高めてきたのも事実だし、ずっとベルトを保持して勝ち続けてきたのも素晴らしいことだと思うんですけれども、今後このままだとK-1が何も変わっていかないと思いますし、僕がしっかり金子選手と言う偉大な王者を倒して格闘技界全体を変えるような勢いでやっていきたいと思っています」 ――金子vs.池田をどう見た? 「1Rで池田選手が勝っちゃうんじゃないかって展開もあったんですけれど、王者の意地でそこをひっくり返した試合でしたね」 ――3連続KOで覚醒したと言っていた。何が変わったか? 「全体的なパワーだったり技術もそうですが、自分の中で気持ちが変わってきたのかなっていう。倒しに行くマインドと言うか、練習もそうですし、格闘技に対して真剣に向き合うようになってきたのが一番大きいところだと思ってます」 ――4連続KOはいけそうか? 「もちろん倒しに行く展開は3Rの中で必ず出てくるので、隙を見てKOで王者になりたいと思います」 ――最近マッスル化が進んでいるが、体重は? 「確かに身長もこの階級の中だと高いですし、体重も大きくなっていてキツいなと思うところもあるんですけれど、55kgはK-1の全階級の中で一番価値があると個人的に思っているので、その王者になりたいと思っているので頑張ります」 ――今は何kgくらい? 「最近は節制し始めて63~64kgくらい。普段は65~66kgくらいいっちゃうんですが今回は少し節制しながらって感じです」 ――K-1の顔になるためには何が必要? 「覚悟かなと思っています。団体であったり、ファンの皆さんが望んだり想像するることを覚悟をもってやっていけることだと思います」 ――相手をどういう存在だと認識している? 金子「勢いのある選手だって感じです」 大久保「チャンピオン」 ――大久保選手はこの試合が実現するタイミングを重要視していたが、今回実現するタイミングはベストだった? 「本当は今年ベルトを巻くってことが目標で1年間やって来たんですけれど、2月8日、このタイミングで良かったなというか。この1年間全試合KOで勝ってきて、挑戦者は大久保しかいないだろうってファンの皆さんも納得できる勝ち方を積んできたので、このタイミングで良かったなと思っています」 ――金子選手、今回の試合のテーマは? 「道徳ですね」 ――2026年のテーマはありますか? 「まだ2026年になってないのでまだですね」 ――大久保選手のテーマは? 「集大成とか。簡単に言えば6歳から15年間格闘技をやってきて良かったなと思えるようにしたいです」 ――2026年のテーマは? 「全勝全KOでやっていきたいです」 ――ベルトへの想いは? 金子「このベルトに本当に人生を懸けてきた選手たちと自分の人生を懸けてやってきているベルトなので、戦ってきた方々の想いも背負ってると思っています」 大久保「金子選手が勝ち続けてきたからこそ価値のあるベルト。6歳からやってきて世界チャンピオンになりたいっていう夢があって、それがあと一歩、あとちょっとのところまで来た。僕も格闘技に人生を賭けてますし、小さい頃から格闘技しかやってこなかったので、このベルトに向けて真剣な気持ちで取りに行きたいと思っています」 ――金子選手、「道徳」とはどういう意味? 「試合を見てもらえば分かると思います」 ――大久保選手は、金子選手の道徳発言をどう思うか? 「意味合いは試合をやってみないと分からないですけれど、なんとなくは分かる感じです。やってきたことを見せつけるだったり、そういうところなのかなと思っています。僕も小さい頃からやってきたものを全て見せたいなと思ってます」 ――大久保選手は、金子選手に俺とやってくれとアピールをしてきたが、今はどういう気持ち? 「嬉しいっていう気持ちではないですけれど、なんか不思議な気持ちですね。いろいろな気持ちがある中で、ベルトを獲ったら嬉しいなという気持ちになると思いますし、今はこのいろいろな感情も楽しんで試合までやっていければいいなと思っています」 ――大久保選手は華もあるし、ルックスもいい。K-1が表に出したいような存在になってきていると思うが、そういう評価をどう感じている? 「もちろん嬉しいんですけれど、やっぱり一番自分の満足するものは、試合で見せるとか、チャンピオンになるってことだと思います。一番自分の中で幸福度の高いことを、達成したいと思っています」 ――金子選手は、大久保選手という若い芽を摘むという意識は? 「そういうことは思っていないですけれど、僕がK-1という3分3Rの戦いでやってきた戦いを、今まで戦ってきた選手たちの全部を含めて見せていきたいなと思っています」 ――最後にファンにメッセージを。 金子「2月8日は試合を見に来てくれた方々に、今までやってきていることや、たくさんの人の想いを背負いながら戦っていくところを試合で届ければいいなと思っています」 大久保「2月8日まで死に物狂いの練習をして、自分自身をしっかり鍛え直して、最強の姿で帰ってきます。必ずベルトを巻きたいと思ってます。応援よろしくお願いします」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント