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【PFL】石井慧がゴルソフに判定負けで準決勝進出ならず

2019/11/01 10:11
【PFL】石井慧がゴルソフに判定負けで準決勝進出ならず

(C)Satoshi Ishii

2019年10月31日(日本時間11月1日)米国ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイで「PFL 2019 #9」が開催された。

ヘビー級プレーオフでは、石井慧(32/チーム・クロコップ)がデニス・ゴルゾフ(29/ロシア)と準々決勝で対戦。

ミルコ・クロコップのもとチーム・クロコップで練習を積む石井はクロアチア国籍を取得し、8月のレギュラーシーズン2戦目でジャレッド・ロショルト(米国)に判定負けも、1勝1敗の3Pでランキング8位、準々決勝8人のなかに滑り込む形でプレーオフ進出を決めた。

対戦相手のゴルソフは予選1位突破の強豪。2016年、2017年のコンバットサンボ100キロ級の世界王者でMMA戦績は脅威の24勝5敗。2019年6月のPFLヘビー級では、石井に判定勝ちしたロショルトを1R2分03秒、左フックから鉄槌でTKO。2戦目ではケルヴィン・ティラー(米国)に2R3分40秒、エゼキエル・チョーク(袖車絞め)で一本勝ちしている。

196cmの長身から繰り出す左ジャブが長く、フィニッシュも右ハイ、左フックからのパウンド、腕十字、三角絞め、袖車絞めと、打倒極のすべてにおいて秀でているゴルソフを相手に、180cmの石井はジャブを被弾しない距離、接近戦の打撃、そしてテイクダウンプレッシャーをかけるなかでトップを奪いたい。上からのパスガードが強い石井だが、ゴルソフはオーバーフックからテイラーを2度スイープしており、下からの仕掛けにも注意が必要だ。

▼ヘビー級準々決勝 5分2R
〇デニス・ゴルソフ(ロシア)
[判定2-0]※19-19,20-18×2
×石井 慧(クロアチア/日本)

1R、196cmの長身のゴルソフと180cmの石井、向かい合うと身長差が際立つ。

サウスポー構えの石井にオーソドックス構えのゴルソフ。左に回りながらダブルレッグのフェイントは石井。ジャブ&ローのゴルソフに石井は左ロー。

低いダブルレッグは石井。両足を後方に飛ばすゴルソフに片足を手繰ろうとする石井。軽くボディにパンチを入れるゴルソフ。ブレーク。

ゴルソフの左を右にステップで交わして左ストレートをヒットさせた石井! すぐに組み付き金網まで押し込むと左で差してシングルレッグへ。これは切るゴルソフになおも左で差す石井に体を入れ替えるゴルソフ。しかし左で差して左足を内側に踏み込み、払い腰で投げた石井!

サイドを奪う石井だがゴルソフは腰を切りフルガードに戻すと素早く三角絞めへ。石井も上体を立てて腕を流されないように凌ぐ。

2R、圧力かけるゴルソフ。右前蹴りはゴルソフもかわす石井にゴルソフは右のブラジリアンキックを放つ。ブロックする石井。左右にサークリングする石井。左ストレートは頭を倒してかわすがゴルソフは左ミドル! しかし得意の左ジャブ・右ストレートは遠い。

前手争いから前足にシングルレッグは石井もゴルソフの懐は深く石井は引き込み気味にガードポジションに。下の石井にスタンドから足を蹴るゴルソフ。左右に回りながら石井の足にローを蹴り続ける。さらに片足をつかんでのボディストレート。一瞬立とうとする石井だが、ゴルソフは立たせない。ゴルソフの長いパウンドがかすめるが、ケージに詰まったところで石井は左で差して立ち上がりに。そこにオモプラッタを合わせたゴルソフ。さらに三角絞め狙いも石井は防御。リフトしスラムしたところでゴング。

3Rで見たいと思わせる両者の攻防だが、2Rの短期決戦は判定へ。1Rに左を当て投げからテイクダウンを奪った石井だがゴルソフは足を戻して三角狙い。2Rは先にシングルレッグに入るも引き込んだことで下の時間が長くなった石井。両者ともに明確なダメージが無い2Rの判定は1者ドロー、2者がゴルソフを支持しゴルソフが準決勝進出。石井は年末のファイナルに進むことができなかった。

なお、ヘビー級準決勝はデニス・ゴルソフ(ロシア)vs アリ・イサエフ(ロシア)と、フランシマウ・バホーゾ(ブラジル)vs ジャレッド・ロショルト(米国)に。

ライトヘビー級準決勝はジョーダン・ジョンソン(米国)vs ラシッド・ユサポフ(ロシア)、エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)vs ヴォルク・アターエフ(ロシア)となっている。

▼ヘビー級準決勝 5分3R
フランシマウ・バホーゾ(ブラジル)
ジャレッド・ロショルト(米国)

▼ヘビー級準決勝 5分3R
デニス・ゴルソフ(ロシア)
アリ・イサエフ(ロシア)

▼ライトヘビー級準決勝 5分3R
ジョーダン・ジョンソン(米国)
ラシッド・ユサポフ(ロシア)

▼ライトヘビー級準決勝 5分3R
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
ヴォルク・アターエフ(ロシア)


▼ヘビー級準々決勝 5分3R
×アレックス・ニコルソン(米国)
[判定0-3]※19-20,17-19×2
〇フランシマウ・バホーゾ(ブラジル)

▼ヘビー級準々決勝 5分2R
×モー・デリース(米国)
[1R 3分41秒 TKO] ※
〇ジャレッド・ロショルト(米国)

※インローにカウンターを合わされたロシュルトだが、ガードに戻し凌ぐと、ボディロックからダブルレッグテイクダウン、バックマウントからデリースの身体をを伸ばしてパウンド

▼ヘビー級準々決勝 5分2R
×ケルヴィン・ティラー(米国)
[判定0-3] ※16-20,17-20×2
〇アリ・イサエフ(ロシア)

▼ライトヘビー級準々決勝 5分2R
×ヴィニー・マガリャエス(ブラジル)
[1R 2分46秒 KO]
〇ラシッド・ユサポフ(ロシア)
※※左インローから右アッパー、左ストレートでKO

▼ライトヘビー級準々決勝 5分2R
△マキシム・グリシン(ロシア)
[判定]※タイプレーク判定0-1
△ジョーダン・ジョンソン(米国)

▼ライトヘビー級準々決勝 5分2R
△ヴォルク・アターエフ(ロシア)
[判定]※タイプレーク判定3-0
△ヴィクトル・ネムコフ(ロシア)

▼ライトヘビー級準々決勝 5分2R
〇エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
[1R 1分13秒 TKO]
×シギ・テサレイリ(ニュージーランド)
※打ち下ろしの左フックからラッシュ

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