2019年11月1日(金)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』の第1試合で、耀織(=よしき/Y's glow)と対戦する“暴腕”鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)のインタビューが主催者を通じて届いた。
鈴木はREBELS-60kg王者・鈴木宙樹の弟で、元々はMMAファイターとしてパンクラス・ネオブラッド・トーナメント2018フライ級(56.7kg)で優勝。8月の『REBELS』でキックボクシングの試合に臨み、パワフルなパンチで初回TKO勝ちを飾ると10月の『KNOCK OUT×REBELS』ではメインイベントに抜擢。二冠王・橋本悟を1R僅か45秒でマットに沈めた。
■実力を全部十分に出し切るのは2Rで倒すことがベスト
――10月のKNOCK OUT後楽園大会(橋本悟に1RKO勝ち)に続いての参戦が決まりました。
「試合が終わってケガも特になかったので、山口(元気)会長にやりたいとお願いして、今回の試合が決まりました。ちなみに前回の試合後に6日間ぐらい休み、すぐに練習を再開して仕上げてきています」
――橋本戦では秒殺KO勝ちでしたが、イメージ通りの動きができたのでしょうか。
「練習通りのことができましたが勢いで勝てたようなものなので、再戦をしたら内容はどうなるかはわかりません。慢心しないで練習しようと思いました」
――セコンドに付いたお兄さんの宙樹選手からは何か試合内容に関して言われました?
「早く倒すことができたので、『今回は凄く良かった。文句ない内容だった』と言ってくれましたが、『気を抜くと絶対にボロが出るから調子に乗らないで練習しろよ』と言ってくれます。いつも厳しく優しくアドバイスしてくれるので、兄が一番頼れる存在です」
――プロ3戦目でキャリアのある橋本選手とやって得るものは大きかったですか?
「チャンピオンに勝てたことは自分の中でも大きな自信になりましたし、逆に今回は悟さんに勝った後の試合なので悟さんのためにも負けられません」
――橋本戦後、練習で強化していることはありますか?
「みんなは僕のことをパンチしかできない選手と思っているのでしょうが、別にそうでもないと自分では思っています。練習ではパンチも蹴りもバランスよく練習していて、蹴りは特にしっかり練習するようにしています」
――パンチが得意ということで、タイ人トレーナーから蹴りを強化しろと言われたりもします?
「『パンチで勝負するのもいいけど、それで通用しない相手もいずれ出てくるぞ』と言われてます。目の前の試合に勝つだけの練習をしているわけではないので、その先にチャンピオンになること、チャンピオンになってからのことを考えて練習しています」
――次の対戦相手、耀織選手についてはどのような印象がありますか?
「パンチも蹴りもバランスよくできる選手なので、しっかりガードを上げて、いつも通り落ち着いて戦えば勝てる相手だと思うのでこれといった研究はしていません」
――耀織選手は蹴り技が得意ということで、今までに対戦した選手とは違うタイプの選手になります。
「蹴り技よりも強いのがパンチです。蹴り技とパンチが同時に出ても最初に当たるのはパンチなので、むしろ逆に当てられるもんなら当ててみろという感じでいます」
――耀織選手は同階級の選手のパンチではKOされないと豪語してました。
「自分もKOされたことがないので、そうやって言いたい気持ちもわかるのですが、耀織選手が今まで戦ってきた選手には僕みたいに強いパンチを打てる選手がただ単にいなかっただけだと思います。僕はMMAからキックに転向して次は4戦目です。ただ単に今まで耀織選手とやるタイミングがなかっただけであって、やれば普通に倒せると思っています」
(C)KNOCK OUT――今回の試合で見てもらいところはありますか?
「今後も勝ち続けてチャンピオンになりたいという気持ちは誰よりも強く持っているので、勝ちにこだわる貪欲さ、気持ちを見てもらいたいですね」
――ファンにメッセージをお願いします。
「1Rで倒すのはベストですが、早く倒そうとすると倒せないものです。今持っている実力を全部十分に出し切るのは2Rで倒すことがベストです。今回は2Rで倒すのが理想なので、ちゃんと有言実行しようと思います。第1試合目から応援しに来てください」