2025年12月30日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館『MAROOMS presents KNOCK OUT.60 ~K.O CLIMAX 2025~』(U-NEXT配信)の対戦カード発表記者会見が、11月11日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-REDライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)vs.挑戦者・久井大夢(TEAM TAIMU)が決定。
ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1グループに参戦。2018年4月に第5代Krushライト級王者、2020年12月に第4代K-1 WORLD GPライト級王者となった。2025年2月にKNOCK OUT初参戦を果たすと古村匡平に判定勝ち、6月に重森陽太をKOしてKNOCK OUT-REDライト級王者となり、8月には下地奏人をKOした。戦績は119勝(28KO)31敗3分。
久井は2022年4月にプロデビュー後、12月に3戦目にしてKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座を獲得。2023年9月にBLACKライト級王座に就き17歳にして2階級制覇、2024年6月に龍聖とBLACKスーパーフェザー級王座決定戦を争い、17戦無敗だった龍聖に初黒星を付けて三冠を達成。2024年12月の「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント」で優勝し、再び同王座にも就いた。
2025年2月にはIPCC世界-60kg王座をカンボジアで獲得。6月に龍聖との再戦を制してBLACKスーパーフェザー級王座の初防衛に成功すると7月にライト級転向第一戦でロムイーサンとの再戦で判定負け。9月に『ONE Friday Fights』初参戦を果たすとONEムエタイで完封勝利。10月には古村匡平にKO勝ちして戦績は18勝(6KO)5敗。
会見ではゴンナパーからの「誰が挑戦者として挙がってきても、負ける気はしないのでマイペンライです」とのメッセージが読み上げられ、久井は「試合までしっかり仕上げてベルトを絶対に獲ります」と意気込む。
「対策は父とミットでやっています」という久井は、ゴンナパーを「全体的に何でもできる選手やと思うんですけれど、ヒジやパンチでも危ない部分はあるのかなと思っています」と評する。
そのうえで「作戦もそうやし、絶対に勝てる自信があるので試合を楽しみにしていて欲しいですね」と勝利を約束。
昨年の12月30日に行われた「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント」の決勝戦では、徹底した首相撲で勝ちに徹したが、そういう作戦も考えているのかと聞かれると「僕は今回、絶対に倒したいと思っています」と断言した。
久井は山口元気KNOCK OUT代表に「メインなんですか?」と自らメインイベントを志願。山口代表は「考えます」と答えを保留。
「まだカードが一部しか発表されてないので、試合順は全カードが発表されてからリリースします。カードの注目度も含めて考えていきたいと思います」と言われると、久井は「自分は圧倒的に倒して勝つしか言えないじゃないですけれど、そういう感じなのでぜひメインでやらせてほしいです」と強くアピール。
「KNOCK OUTもそうやし、格闘技界を背負って戦う試合を見せなあかんなと思っているので。もしメインでやれるようになったら最高の勝ち方で締めくくりたいと思います」と、久井は2025年のキックボクシングを締めくくる試合になるであろうメインへのこだわりを語った。
また、10月30日の『GOAT』で行われた龍聖の試合についての感想を求められると「きっちりダウン取って勝ったので凄いと思いました」と言い、龍聖が格闘技界のカリスマを目指すと宣言したことについて聞かれると「周りの結果や発言は気にしてないので。自分がどうやって強くなるか、しっかり勝つことを考えているので気にしてない。自分が圧倒的に強くなって盛り上げていきたいと思っています」とする。
来年の展望については「目標みたいなのはよく聞かれるけれど考えていないし、自分が目標としてきたことは今まで超えている気はするので、そんなに考えてないですね」と、まずは目の前の試合に集中すると話した。