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インタビュー

【K-1】最強の証明に臨むオウヤン・フェン「これだけ練習しても努力が足りないと常に思っている。満足しなければ一人で残って納得するまで取り組む」

2025/11/10 16:11
 2025年11月15日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~』にて、「K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・準々決勝」でジョナス・サルシチャ(ブラジル/TF Team/CT Allan Popeye)と対戦するオウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)のインタビューが主催者を通じて届いた。  オウヤン・フェンは、武林風-70kg級世界王者。23年12月に和島大海の持つK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルに挑戦し、KOで第5代王者となった。昨年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、パスカル・シュロスを判定で下すも決勝ラウンドは怪我で欠場に。今年のMAX開幕戦はカスペル・ムシンスキを判定で下した。 私と彼では経験とテクニックの差が開いている ――開幕戦のムシンスキ選手との試合は、事実上の決勝戦とも言われていました。接戦になりましたね。 「早いラウンドでのKOか、3R判定までもつれるか、どちらかだと思っていました」 ――後者になりました。 「はい。スタミナや経験では私が上なので、判定勝ちを予想していました。1Rはパンチのスピード、キレ、重さが分からなかったので相手を見るようにしました。それが分かってからは、2、3Rに自分から距離をコントロールするように戦いました」 ――ムシンスキ選手は圧力をかけて戦うスタイルですが、たしかにプレスは弱くなっていた印象もありました。 「みなさんが試合をどう見たのかは分かりませんが、自分が距離を制したと思っています」 ――難関をクリアして、いよいよ決勝ラウンドを迎えます。準々決勝ではサルシチャ選手と戦いますが、彼の印象を教えてください。 「ブラジルの選手は飛びヒザ蹴りなど独特のブラジルスタイルがありますので、そこは気をつけないといけませんが、経験が少ない印象があります。私と彼では、経験とテクニックの差が開いているように思います」 ――すごく冷静に分析しますね。今回、もしも決勝でストーヤン・コプリヴレンスキー選手と戦うことになり勝てば、自他ともに認めるチャンピオンになります。 「その試合が実現して、決勝で彼に勝つことができて優勝すれば最高の結末になります。それが実現できるように、万全の準備をします」 ――オウヤン選手は、K-1全勝です。なぜ、ここまで結果を出すことができているのでしょうか。 「いくつか要因がありますが、みなさんご存じのように私はWLF武林風の王者になりました。そして一昨年には和島大海選手を倒してK-1チャンピオンになりました。また昨年にWLF武林風MAXトーナメントで優勝しました。この3つのベルトを戴冠できたのは、天津阿福ファイトクラブのチーム力のおかげだと思っています。チームや仲間のおかげでベストコンディションを保てていますし、最高のパフォーマンスを出せています。チーム力が一つの要因です」 ――なるほど。 「あとは他の選手と同じように、努力が背景にあるのは変わりません。その中で言えるのは、これだけ練習しても努力が足りないと常に思っています。他のジムで出稽古したり、自分のジムで練習をしている時でも、全員がいなくなってから満足しなければ一人で残って納得するまで取り組んでいます」 ――努力はいくらしても足りないと。 「その通りです」 ――あなたと同じ武林風四大天王の朝久裕貴選手は、オウヤン選手との絆の強さを感じますが、やはり互いに大きな存在なのでしょうか? 「もちろんです。朝久選手は同志であり、仲間です。自分が日本で試合をする度に、彼は福岡から東京へ出てきて応援に駆け付けてくれます。バックステージまで来て励ましてくれるので、モチベーションが上がる要因になっています。同じK-1の選手でもあり、同じ武林風の仲間。絶大なる信頼をおいています」 ――やはり、武林風四大天王のプライドを強く持って試合をしているのでしょうか? 「はい、武林風四大天王のプライドや誇りを持って戦っていますが、この武林風四大天王は2年前に新しく決まりました。自分たち4人が世界を席巻して君臨することによって、その後に続く若いファイターへの道標になっているはずです」 ――分かりました。最後に11月の大会へ向けてのメッセージをお願いします。 「十分に準備をして決勝ラウンドで戦います。チームは各方面の専門家がたくさんいますので、彼らと一緒に最高に仕上げて、新しいオウヤン・フェンを見せたいと思いますので楽しみにしていてください」 協力:CFP 岩熊宏幸
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