変わらぬ強さを見せつけたブアカーオ
「MAS FIGHT CAMBODIA」
2019年10月27日(日・現地時間)カンボジア・プノンペン
▼メインイベント 71kg契約 9分1R
〇ブアカーオ・バンチャメーク(旧ポー.プラムック/タイ/K-1 WORLD MAX2004・2006優勝)
KO 4分10秒 ※2ノックダウン
×クリス・ナギンビ(コンゴ)
MAS FIGHTは2018年11月にマカオで初開催されたイベントで、9分1R、投げ、スタンディングチョーク、ヒジ打ちもOKで判定決着はなくKOのみ勝敗がつく、というルールで試合が行われた。会場にはアジアのVIPのみが招待され“VIP FIGHT”として話題となった。
このMAS FIGHTにブアカーオが初参戦。当初はヤン・ビン(中国)との対戦が決まっていたが、ナギンビに変更となった。ナギンビはヨーロッパで最大勢力を誇ったIT'S SHOWTIME(GLORYに買収された)で活躍。ジョルジオ・ペトロシアンやアンディ・サワー、ヨーセングライらと拳を交えている。最近では2018年7月に『ONE』に参戦し、アーメン・ペトロシアンから勝利を収めている。
1R、ジャブとローの応酬からナギンビは右ストレート、ブアカーオは左フックで強襲。ナギンビは飛びヒザ蹴りから荒々しい右フックを叩きつける。ブアカーオはボディに狙いを定めたか、プッシュして前へ出ながら前蹴り、右ストレートでボディを攻める。ブアカーオの左前蹴り連打に下がるナギンビ。右ボディブローからの右ハイキックでブアカーオがダウンを奪う。
カウント7で立ち上がるナギンビだが、場内にはKOを期待するブアカーオコールが沸き起こる。ワンツーで抵抗するナギンビだがブアカーオにヒザを突き刺され、左右フックを浴びる。ブアカーオはナギンビの右フックをもらって一瞬フラつくも、荒々しく左右フックを叩きつけながら前進。最後は左ローからの左右4連打で倒し、見事なKO勝ち(2ノックダウン制)を飾った。これでブアカーオは239勝(73KO)24敗12分。
MAS FIGHTのプロモーターであるトニー・チェン氏(KUNLUN FIGHTのプロモーターでもある)は「カンボジアでの大会が大成功であった事に感謝します。観客のみなさん、最高でした。我々は今回、カンボジアで、メインイベントにレジェンド選手、プアカーオを招いて歴史に残る大会が開催出来たと思います。これからもMASFIGHTを楽しんで下さい」とコメントした。