萩原に勝利し、MMA戦績を10勝1敗とした秋元
2025年11月3日(月・祝)兵庫・GLION ARENA KOBEにて開催された『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』。

メインイベントで、萩原京平(SMOKER GYM)に2R3分52秒、TKOで勝利した秋元強真(JAPAN TOP TEAM)が試合後インタビューに答えた。以下、その全文。
冷静に戦い方を変えた
「初めてあんなにいっぱい殴られて、もらっちゃって。けど、最後勝ち切って会場も爆発してたんで、言ったことできてよかったなという感じです」
――たくさんもらってしまったということだが、それは相手が思っていた以上に打撃を打ってきたのか、それとも相手の殴り合いに乗ってしまったのか?
「けっこうムキになっちゃったっていうのと、萩原選手は打撃が強いのは分かっていたんですけれど、思ったより拳も凄く硬くて、一発で多分鼻血出たんですよね。で、思ったより伸びるし、モーションも無くて見づらくてもらっちゃいましたね」

――秋本選手も大きく振っていた。真っ向勝負でいこうというプランだった?
「こういう激しい展開になるっていうのは正直やる前から分かっていたことだったんで、気持ちが折れないっていうのだけ持っていってたんですけど、雑だったかもしれないですね。けど、強かったですね」
――満員のケージからの景色はどうだった?
「凄い綺麗だし、上が高かったじゃないですか。だからお客さんの顔も結構近くて見えて、応援団の方とか家族の顔も見えて、勝った瞬間やばかったですね。自分も爆発しましたね」
「マイクでも言ったんですけど、グラップラーにはまだ勝てないって声が出てくるんで、ベルトに近づくグラップラーとやりたいですね。元チャンピオンとかとやりたいですね」
――具体的な名前は?
「斎藤裕選手とか。今練習してるか分かんないですけれど、元チャンピオンとやらせてほしいですね」
「鼻が折れたかなと思ったんですけど、呼吸も出来るし、腫れてるから曲がってるように見えてるって言われて。だから顔の感覚がないんですよ。だからめっちゃ気持ち悪いです。右目がちょっとだけぼやけます」
――そういう風になるのは初めて?
「初めてです。僕、あんまりもらって痛いとか思ったことないですけど、初めて痛いって思ったし、(意識が)飛んではないですけど、クラッてきた場面もあったんで。だけど俺、打ち合いも強いんだなと思いますね」
――打ち合いをやって楽しいみたいな感覚は?
「楽しかったですけど、やっぱり怖さもあったですね。けど、あの中でもお互い駆け引きがあって、どっちが気持ちが折れるかの勝負だったので、楽しかったですね。今思えば」

――当然ファンからは大晦日というところを期待する声がありますが?
「無理っすね。ダメージ的に絶対に無理です。今年はちょっとゆっくり休んだ方がいいってお声がけをいただいたので、社長から。休みます。来年頑張ります」
――2Rからガラッと作戦が変わったが、インターバル中にセコンドからどんな指示が?
「付き合わなくていいっていうのと、落ち着けって言われたのかな。で、自分でも1R後半からちょっと落ち着き始めて、ちょっと変えよう、混ぜようと思って戦い方を変えたっすね、冷静に」
――序盤は感情的になっていた?
「感情的になったじゃないですけど、ここで引いたらダメだなっていうのもあったんで。あそこでタックル行ってても取れてなかったと思うので。ここは自分の打撃に自信を持って、強い気持ちを持って戦ったすね」
「そうですね。僕も効いたんですけど、萩原選手も多少ダメージもあった段階で入れたんで…あんまり覚えてないですね」
――今まで対戦してきた選手の中で、打撃だけでいくと萩原選手はどのくらいの強さだった?
「一番強かったですね。顔見れば分かると思うんですけど。めちゃくちゃ強かったです。拳も凄く硬いし、ジャブだけで目がボワッとぼやけたので怖かったですね」
――試合前は舌戦が話題になったが、今はリスペクトを持っている?
「そうですね。僕は萩原選手に生意気言ったたんで、萩原選手は分からないですけど、僕は元々ムカついてるとか思った試合ではなかったんで。元々見てた選手だし、RIZINでは先輩なんで。リスペクトはむちゃくちゃしてるっすね」

――萩原選手のカーフはキツいと聞くんですけれど、インカーフの場合はどうだった?
「カットを徹底してやってたんでモロには喰らってない。いま多少は痛いんですけど、試合中は全然大丈夫でした」
――先ほどグラップラーには勝てないという話もありましたけど、今日試合を決めたのはグラップリングの成長だったと思う。オタツロックは試合の中で有効だと考えていた?
「オタツロックを練習したわけではないですけど。竹浦さんが来てくれて、寝技いっぱい練習するようになって。自分の寝技全体のレベルが上がった結果だったかなっていう感じです」
――超強いグラップラー、元王者っていうことになってくると、クレベル・コイケ選手が条件に当てはまってくるが?
「全然やりたいです」

――クレベル選手に寝技で対抗するのか、それとも自分の強さで制圧したいのか?
「付き合いはしないですけれど、僕の寝技の攻めは多少見せられたと思うので、ディフェンスも上手くなっているんだぞってのを見せたいですね。最後に負けたのが1年経たないくらいなので、成長を早く見せたいです」
――セコンドの朝倉海選手には、試合後どんなことを?
「けっこう褒めてくれて。めっちゃ嬉しかったですね。海さんがセコンドにいるだけで心強いし、僕が強気で行けるのも海さんと練習しているというのがあるので。全ての方に感謝ですね」
「めちゃくちゃ強かったですね。僕もああいう試合がしたいと思って臨んだんですけれど、いっぱい負けちゃいましたね」
――いいイメージをもらった?
「控室も同じで、待機場所も同じで、心強い先輩って感じで」








