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【NJKF】健太とMOMOTAROがONEから凱旋、S1ジャパントーナメント決勝戦とタイトルマッチも

2019/10/30 17:10
【NJKF】健太とMOMOTAROがONEから凱旋、S1ジャパントーナメント決勝戦とタイトルマッチも

ほぼ月イチペースで試合をする働き者の健太(左)が2019年のNJKFをギョンジェ戦で締めくくる

2019年11月30日(土)東京・後楽園ホール『NJKF 2019 4th』の全対戦カードが決定した。今大会ではトリプルメインイベントとダブルタイトルマッチが行われる。

 トリプルメインのトリを飾るのは、WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者・健太 (E.S.G)。MAXFC 65kg級1位チョ・ギョンジェ (韓国)と対戦する。

 現在『ONE Championship』に参戦中の健太は、NJKFには6月の後楽園興行でジョー・セイシカイを2R KOして以来の出場。対戦相手のギョンジェは韓国『MAX FC』-65kg級で1位につける20歳で、アグレッシブなファイトを売りとする。29戦25勝(16KO)4敗の戦績で高い勝率を誇り、 今興行でS1ジャパントーナメント65㎏級決勝を争う中野椋太も判定で降している。


大田(左)と馬渡が決勝戦

 トリプルメイン第2試合では55kg級のS1ジャパントーナメント決勝戦、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者・大田拓真 (新興ムエタイ)vsジャパンキック バンタム級王者・馬渡亮太 (治政館)が行われる。

 S1はムエタイの大物プロモーターであるソンチャイ・ラタナスパン氏が主催する大会で、2003年12月から行われている。NJKFとソンチャイ氏との提携関係が結ばれたことにより、日本人によるS1トーナメントを55kgと65kgの2階級で実施。優勝者にはS1ジャパンのタイトルの他、タイでS1のタイトルマッチやIBFの世界ランキング入りといったチャンスが与えられる。

 大田はNJKFの若きエースとして期待を集める20歳。ジュニア時代にタイトルを総なめし、2015年4月に国内プロデビューを果たすと、昨年6月のWBCムエタイ日本統一フェザー級タイトルマッチで新人(あらと)を判定で下し、新王者に輝いた。ヒザ蹴り、右ミドル、前蹴りを得意としており、ムエタイの本場タイでの試合経験も豊富だ。1回戦ではINNOVATIONの三階級王者である岩浪悠弥を判定で下している。

 馬渡はジュニアキック出身で、小学生の時からタイ人選手と拳を交えるなど経験豊富。昨年9月にタイでチェンマイ・ボクシングスタジアム認定バンタム級王座を獲得し、今年5月に日本で同王座の初防衛も成功させると、さらに8月にはジャパンキック・バンタム級王座も手中に収めた。1回戦ではWMAF世界スーパーバンタム級王者・知花デビットを判定で破り、今年の戦績は5勝(4KO)。

 馬渡はジュニア時代に大田と対戦するも敗戦。「僕の団体なので、勝って強いことを証明したい」(大田)、「リベンジを決勝でできるように頑張ります」(馬渡)と互いに成長しての一戦に意気込みを示す。


 トリプルメイン第1試合は65kg級のS1ジャパントーナメント決勝戦。NJKFスーパーライト級王者・畠山隼人 (E.S.G)vs NJKFウェルター級王者・中野椋太 (誠至会)で優勝が争われる。

 畠山は2006年5月プロデビューで戦績は10勝(4KO)8敗2分。2018年6月にNJKFスーパーライト級王座を獲得し、パンチを得意とする。1回戦ではWMC日本スーパーライト級王者・栄基からダウンを奪っての判定勝ち。

 中野は2018年に4戦4勝(2KO)で、12月にはNJKFウェルター級王者になったパンチを得意とするアグレッシブファイター。しかし今年になって国際戦でタイ人と韓国人に連敗。1回戦はシードで決勝戦に臨む。


 セミファイナルには、健太と同じく『ONE Championship』に参戦中の元WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者MOMOTARO (OGUNI)が出場。元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者琢磨 (東京町田金子)と対戦する。

 MOMOTAROは9月のONEベトナム興行で元ルンピニー王者の強豪シントンノーイを1R41秒でKOしての凱旋出場。今回は過去2戦(13年02月と13年09月)でいずれも判定負けを喫している琢磨と対戦する。当時琢磨に連敗を喫し引退を思い悩んだMOMOTAROだが、そこから環境を変え現在に繋がる活躍が始まった。思いがけず訪れた機会をものにし、過去に落とし前をつけることはできるか。対する琢磨は今年に入りWBCムエタイ日本統一王座を手放すなど振るってないが、相性のよいMOMOTAROを相手に再浮上を狙う。


 NJKFバンタム級王座決定戦では、同級1位・日下滉大 (OGUNI)と同級3位・一航 (新興ムエタイ)が王座を争う。これが3度目のNJKF王座戦となる日下に対し、一航も昨年フライ級で挑んで以来となる2度目のチャレンジ。サウスポーの名王者を輩出してきたOGUNI-GYMの流れを受け継ぎ日下が3度目の正直を果たすのか、あるいは一航が今興行でS1ジャパントーナメント決勝戦に臨む兄・大田拓真とともにベルト共演を決めるのか。


 ミネルヴァ スーパーバンタム級タイトルマッチでは、王者☆SAHO☆(闘神塾)が挑戦者・浅井春香(KICKBOX)を相手に防衛戦。パンチを得意とする☆SAHO☆は17年9月に現役女子高生としてミネルヴァ王座を戴冠し、現在はWMC女子日本同級王座も保持する二冠王。

 対する浅井もJ-GIRLSフェザー級のベルトを持つ選手。今年2月のJ-GIRLSフェザー級タイトルマッチでは王者・空手こまちにカウンターを決めてダウンを奪い王者となった。☆SAHO☆がベルトを守るか、浅井が二冠王となるのか。

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