米国の総合格闘技プロモーション『Bellator』(ベラトール)のスコット・コーカーCEOが、RIZINとBellatorの2団体同時世界王者である堀口恭司(アメリカン・トップチーム)の防衛戦の時期について言及した。
10月26日(土・現地時間)米国コネチカット州モントビルで『Bellator 232』の開催後、コーカーCEOは会見に出席。記者との質疑応答の中で堀口の防衛戦について聞かれると、「彼が防衛戦を行う時はここ(米国)で戦うことになる。おそらく第2四半期のどこか、もしくは、実際のところ第1四半期だろう。RIZINのスケジュールをみたところでは、(2020年は)4月まで興行が開催されないだろう。彼は大晦日の試合に出て、おそらく2月にここアメリカで我々のために戦うことになるだろう」と答え、堀口のBellator世界バンタム級王座防衛戦を2月に米国で行う考えを示した。
堀口は昨年の大晦日、さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.14』に出場し、当時のBellator世界バンタム級王者ダリオン・コールドウェル(米国)とRIZIN初代バンタム級王座決定戦で激突。それまでもRIZINと協力関係にあったBellatorが、初めて現役王者を日本のリングに送り込んだ試合で、堀口は3Rにギロチンチョークを極めて一本勝ちし、RIZINのベルトを巻くことになった。
それから6カ月。2019年6月に米国ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催された『Bellator 222』で、今度は堀口がRIZINの現役王者として初めてBellatorのケージに乗り込み、コールドウェルのBellator世界バンタム級王座に挑戦。堀口はコールドウェルとの5Rに渡る再戦を判定で制し、Bellatorのベルトを奪取するとともに、RIZINとの2団体同時王者に君臨することとなった。
しかし8月の『RIZIN.18』で堀口は2団体同時王者として臨んだ初陣で、朝倉海(トライフォース赤坂)に衝撃の1RKO負け。この試合はノンタイトル戦であったため、王座陥落はまぬがれたが、RIZIN史上最大とも呼ばれるビックアップセットを許している。堀口と朝倉海の両者はすでに2019年の大晦日、さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.20』にて、RIZINバンタム級タイトルマッチでの再戦が決定しており、堀口はRIZIN王座の初防衛戦、そしてリベンジマッチという大一番を経て、早ければ2月に米国でBellator王座の初防衛戦に臨むことになりそうだ。