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【新日本キック】緑川創が強豪ガムライペットと、HIROYUKIがMASAKINGと連戦。伊原代表が藤本会長へアツいメッセージ

2019/10/29 16:10
【新日本キック】緑川創が強豪ガムライペットと、HIROYUKIがMASAKINGと連戦。伊原代表が藤本会長へアツいメッセージ

HIROYUKI(左)は他団体ランカー、緑川(右)は強豪タイ人を迎え撃つ。中央は伊原代表

2019年12月8日(日)東京・後楽園ホールで開催される新日本キックボクシング協会『SOUL IN THE RING CLIMAX』の記者会見が、10月28日(月)都内にて行われた。

 会見にはガムライペット・アユタヤファイトジムとの対戦が決まったWKBA世界スーパーウェルター級王者・緑川創(藤本ジム)と、INNOVATIONフライ級10位MASAKING(岡山ジム)と対戦する日本フライ級王者HIROYUKI(藤本ジム)、伊原信一・新日本キックボクシング協会代表が出席。


 伊原会長は「2人とも新日本キックを代表する選手です。私はいつもHIROYUKI君の試合を見てワクワクしています。会場も盛り上がる素晴らしい戦いをしてくれます。来年はWKBA(世界タイトル)のベルトを狙っていく勢いがありますので期待してください。緑川は日本の格闘技界の財産です。若い頃から勢いが良くて何かを起こしてくれる、何かを作ってくれるなと。WKABの王者になりまして今回は初防衛戦です。素晴らしい戦いを私自身もワクワクして見たいと思います。ラジャダムナンのタイトルマッチもやりたいです。これからますます頑張って凄い力を発揮すると思います」と、両選手を評価する。

 HIROYUKIは「12月は岡山のMASAKING選手と試合が決まったみたいで。見たこともないし知らないし誰だよと思ったんですが、同じ階級でやってくれる選手がいない中でやってくれるので、しっかり倒したいと思います」と、いつも通りヘラヘラとしながら試合へのコメント。

 MASAKINGはJAPAN KICKBOXING INNOVATIONを主戦場とする選手で、2018年フライ級新人王。10月にはJ-NETWORKスーパーバンタム級王座決定戦に抜擢されたが判定2-1で惜敗し、王座を逃した。


 11月1日(金)の『KNOCK OUT』で壱・センチャイジムとの対戦を目前に控えているHIROYUKIは「いつもより練習はしたので。いつもは週2~3日しかしないんですが、今回は4回もしたのでちゃんと練習しました。多分KO勝ちできると思うので楽しみにしておいてください…かな? 特に不安要素はなく望めるかなと思っています」と、少ない練習量を1日増やしたからと自信満々にヘラヘラ。

 緑川は「6月にラジャダムナンのタイトルマッチで負けて、そこから11月に復帰戦が岡山であるんですが、3週間後にこの防衛戦が決まりました。強豪タイ人ですが、2つをクリアーすることで完全復活になるのではと思っています」と、2連戦へ向けて意気込む。

 WKBA世界タイトルに挑戦してくるガムライペットは、飛びヒジ打ちや回転蹴りが得意。MAX MUAYTHAIの人気選手だという。2017年9月の『M-ONE』にゲーオ・ウィラサクレック推薦選手として初来日し、T-98からヒジ打ちでカットを奪い2RでTKO勝ちしている。


 この強敵に対して緑川は「前の試合が終わってリセットして、練習を始めたら故障はありましたが今は調子がいい。絶好調な感じです。自分のスタイルを崩さず、今は練習で変えていることがいろいろあるのでそれを出せるように。そうすれば問題ないと思います」と、自信をのぞかせた。また、「欲を言えば倒したり、KOしたりすることが一番ですが、今回は勝つことにこだわりを持って、勝つことで復活かなと思っています」と、2連戦で勝利することに重きを置きたいとする。

 両選手とも短いスパンでの連戦となったが、HIROYUKIは「今までは2~3カ月は開けていたので1カ月間隔は初めてですね。でも先輩からは、お前は試合をしないと練習しないからと言われているので、来年はバンバン試合がしたいと思っています。怪我をしなければ問題ないと思います」と、やはり余裕のヘラヘラ顔で答える。

 緑川も「昔は2~3週間間隔でやったことがあります。今回は3週間で2試合して、強敵2人に勝つという自分の覚悟を見ていただきたいと思います」と、逆にモチベーションが高まっているようだ。


 例年、12月の『SOUL IN THE RING』は藤本ジム主催興行として行われるが、藤本勲会長が体調を崩しているため今回は伊原プロモーションが主催を受け持つ。そのことに関してHIROYUKIは「藤本会長が体調を壊していて興行を打てないので伊原会長に組んでもらいました。デビューした頃から出ていた大会なので少し悲しいですが、藤本ジムの強い先輩方が僕の試合の後に控えているので、先陣としてしっかり倒そうかと思っています」、緑川は「立ち位置的にはジムで長男的な位置にいると思うので、最後12月の興行を派手に締めくくりたいと思います」とそれぞれ意気込んだ。

 伊原代表も「キックボクシングをやって52年になりますが、藤本会長は素晴らしい人です。私が先輩と呼ぶのは藤本会長だけです。HIROYUKIから藤本会長元気ないんですよと聞き、藤本会長が毎年やっている12月の興行をお祭りにしないか、元気になってもらおうと思いました。私も会長にはよくしてもらったし、お世話になっています。緑川とHIROYUKIが会長頑張れという試合をして、試合後にありがとうございますと大きな声でバンザイと叫びたいです。そういう素晴らしい試合になると思います。藤本会長が大好きで、その子供(選手)たちと一緒にできることを感謝しています。今大会はイノベーション、MA日本キックボクシング連盟、ムエタイオープン、REBELSといろいろな団体が藤本勲、頑張れという興行にしたいと思います」と、アツいメッセージを送った。


 さらに「来年は攻めて、攻めて、キックボクシング界を誰が見ても素晴らしいと言われるような試合を各団体と協力して組んでいきたいと思います」と、攻めの姿勢で行くと宣言した。

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