2019年12月8日(日)東京・後楽園ホールで開催される新日本キックボクシング協会『SOUL IN THE RING CLIMAX』の記者会見が、10月28日(月)都内にて行われた。
REBELSとKNOCK OUTで活躍するぱんちゃん璃奈(ストラッグル)が、新日本キックに初参戦。46kg契約3分3Rでペットチョンプ・モークルンテプトンブリ(タイ)と対戦する。
ペットチョンプは身長165cm、体重46kgでムエタイの戦績は7勝5敗3分。ボクシングの試合にも出場しており戦績は4勝7敗。10月26日にWomen's International Boxing Associationの世界ミニマム級王座決定戦に出場し、TKOで敗れている。日本人選手とも4度対戦しており、2018年7月には亀田三兄弟の妹・亀田姫月とも対戦(2R1分31秒、亀田がTKO勝ち)。
会見に出席したぱんちゃんは「初めてタイの方を呼んでもらっていただきありがとうございます。ムエタイ選手なのかボクサーなのか私も分かっていませんが、どっちでも構いません。KOできなくてもダウンを1回は取りたいです」と、デビュー戦以来となるダウンを取りたいと熱望。
タイ人とはプロデビュー前にタイで2分3R、8オンスグローブで対戦したことがあるが、プロでは初めてとなる。「お互い細くてリーチが長いので、打ち方が似ているなと思って。ただ私はパンチではなく蹴りでやっていこうと思っているので、パンチに合わせて圧勝できればと思います。一度リングに尻もちをつかせたいです。6戦目なので差をつけるところを見せたいと思います」と、試合スタイルがほぼパンチという女子ムエタイには珍しいタイプのペットチョンプに、蹴りで対抗するとした。
女子ムエタイについては「蹴りが主体で、首相撲は私的には組んでの技がそんなにないので組んでからのスキルも凄いと思っています」との印象を持っていたが、ペットチョンプに関しては「蹴りも組みも凄いと思っていたのが、日本人より蹴りを出さない感じでした」と、あまりムエタイっぽくはないという。さらに「私はタイの女の子の試合映像も見ますが、日本人や韓国人の方が強いんじゃないかって。タイ人は強い凄いというイメージではなく、気持ちがそんなに強くないイメージがあります」と、男子ムエタイとは違い女子ムエタイはそこまで怖くないとする。
ただ、最終目標としては「女子はメジャースタジアムには上がれないので、ヒジなしルールでトップをとったらヒジありルールのMAX MUAYTHAIとか女子も上がれる舞台へ引退する前に上がりたいと思っています。気合い入れて頑張ります」と、ヒジ打ちありルールでタイのリングに上がることだと語った。
ペットチョンプもタイ美人なので『美女対決では?』との声が飛ぶと、ぱんちゃんは「最初に会長から『美女だよ』と言われた時に、自分で『美女対決ですね』と言ってしまいました(笑)。攻撃でもルックスでも勝っているので大丈夫です。相手のリズムに合わせてパンチの打ち合いになるともらってしまうので、蹴りを使って距離を取る、ステップを使う。気持ちはそんなに強い選手ではないと思うので勢いで勝ちたいと思います」と言い放つ。
前回10月のKNOCK OUTではJ-GIRLSピン級王者MIREYを破ったぱんちゃん。「MIREY選手に勝ったというよりは、自分がいい動きが出来たというのが自信になりました。もっと自信をつけるためにはもっといい勝ち方をしてから来年、タイトルに絡んでいきたいと思います。相手が何もできなくなる状態まで持ち込むシーンを1回でも作ったり、誰がどう見ても圧倒しているシーンを作らないと上には行けない。見せ場を作りたい。理想に今の実力が追いつけていません。そうなればもっとファンがついてくれると思うので、自分次第だと思います」と、さらに上を目指していきたいと意気込んだ。
また、毎回のように鼻血を出して戦っていることについては「お医者さんに鼻の中が曲がっていてバカになっているので(防止するのは)無理だと言われたので、今回も出しながら頑張ります」と笑った。