2025年11月2日(日)、東京・後楽園ホールで開催される『宗明建設 Presents DEEP 128 IMPACT』の決定対戦カードが発表された。
ライト級正規王者の野村駿太(BRAVE)が怪我により防衛戦ができないため、「DEEPライト級暫定王座戦」が決定。BLACK COMBATとDEEPの元ライト級王者の大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)が約2年振りにDEEP凱旋。元フェザー級王者の神田コウヤ(THE BLACK BELT JAPAN)と「暫定王座」を争う。
▼DEEP ライト級暫定王座決定戦 5分3R大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)神田コウヤ(THE BLACK BELT JAPAN)
現DEEPライト級正規王者の野村駿太は、2024年9月に江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)に判定勝ちで王座獲得。その後、RIZINに参戦し、3月にルイス・グスタボに判定勝ち、7月にパトリッキー・ピットブルに判定勝ちで、9月28日のRIZIN名古屋大会で同級王者のホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)に挑戦が決まっていたが、野村の怪我により試合はキャンセルされていた(※サトシは9月28日の『RIZIN.51』で堀江圭功の挑戦を受ける)。
大原は、23年2月、韓国でDEEP×BLACK COMBAT対抗戦に臨むとユン・ダウォンを1R KOし、5月にV2を果たすと、9月、BLACK COMBAT王者イ・ソンハとのW王座戦で1R一本負けを喫し、王座陥落。その後BLACK COMBATで3戦を経て24年9月、韓国でイ・ソンハと再戦。2R ニンジャチョークで一本勝ちでリベンジしBLACK COMBAT王座を戴冠したが、12月にはムン・ギボムに判定負けで王座陥落。2025年5月『RIZIN WORLD SERIES in KOREA』で体重超過のジョニー・ケースの右オーバーハンドにKOされるも試合はノーコンテストとなっている。DEEPには23年9月にイ・ソンハとの初戦で2R スロエフストレッチで一本負けして以来2年ぶり。11月2日に35歳となる。
神田は、レスリンググレコローマンで天皇杯ベスト8、2018年にMMAデビューし、23年2月、DEEPフェザー級暫定王座決定戦で五明宏人に判定勝ちで戴冠。同年の『ROAD TO UFC』では初戦突破するも準決勝でリー・カイウェンに判定負け。牛久絢太郎の王座返上に伴い、神田が正規王者となるも、24年3月、青井人に判定2-3で敗れ王座陥落。7月の木下カラテ戦で体重超過し、減点2のなかスプリット判定負け。12月にライト級に階級を上げて山田聖真と対戦。偶発的な金的攻撃により試合続行不可能のため、3R途中までの判定で神田が勝利した。25年8月には負傷欠場の山本颯志の代役の佐々木大を2R TKOに下している。29歳。
大原と神田はともに身長180cmで、リーチも大原191cm、神田が191.8cmとほぼ同じ体躯。これまで対日本人では感じなかった圧力を両者はどう感じるか。ライト級注目の初対決となる。
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▼DEEP フェザー級 5分3R牛久絢太郎(アメリカン・トップチーム)椿 飛鳥(フリー)
牛久は、元DEEP&RIZINフェザー級王者。2020年9月にDEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志に判定勝ちで戴冠すると、2021年10月のRIZINフェザー級タイトルマッチで斎藤裕に2R TKO勝ちで2団体王者に。4連勝で迎えた2022年10月のRIZIN王座防衛戦でクレベル・コイケに一本負けで王座陥落した。
2023年9月に萩原京平に判定勝ち後、バンタム級への転向を発表し、DEEPフェザー級王座も返上。2024年4月のバンタム級初戦ではRIZINで太田忍に判定負け。9月の佐藤将光戦でも判定負け。2025年5月に3年半ぶりにDEEPに参戦し、バンタム級王者・福田龍彌に挑戦も判定負けで3連敗。今回フェザー級に戻して戦う。現在はATTから帰国し、POWER OF DREAMの夏合宿にも参加。出稽古で中原由貴、横山司らとのプロ練習も行っている。33歳。
椿は、23年10月に齋藤翼にスプリット判定勝ち後、24年3月に結城大樹に判定勝ち、7月にたておにスプリット判定勝ちと接戦を制しての3連勝。25年3月に修斗世界フェザー級王者SASUKEに挑戦したが、2R リアネイキドチョークで一本負け。『BREAKTHROUGH COMBAT0』では、Progressルールで城戸泰介、大脇征吾にポイント勝利しており、ケージグラップリングが強化されている。6月にトライデントジムを離れフリーとなったことを報告、LIT GYM TOKYO ほかで出稽古を積む。DEEP初参戦。29歳。
ともに粘り強い組技師。その組みの圧力のなかでの立ち合い、際の打撃も巧みな牛久に対し、椿もスクランブル、強いポジショニングを持つ。牛久にとってはフェザー級に戻してどこまでかつての力強さを取り戻せるか。
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▼DEEP ライト級 5分3R 大木良太(フリー)倉本大悟(JAPAN TOP TEAM)
大木は、17年からプロ5連勝後、21年7月にDEEPライト級暫定王者決定戦で、大原樹理に3Rテクニカル判定負け。同年10月に石塚雄馬にも判定負けで2年のブランクを作ると、23年7月の前戦で北岡悟と対戦。スプリット判定負けを喫した。負傷から2度の手術を経て2年4カ月ぶり復帰戦となる。36歳。
フルコンタクト空手がベースの倉本は、21年9月のBreaking Down 2を経て、22年9月にDEEPでプロMMAデビュー。24年3月のDEEPで川名雄生に判定勝ちすると、5月に北岡悟に1R TKO勝ちで5連勝。24年11月のRIZIN名古屋大会でRIZINに初参戦、キム・ギョンピョに1R TKO負け。25年3月にトミー渡部に3R TKO勝ちした。31歳。
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▼DEEP ライト級 5分3R 北岡 悟(パンクラスイズム横浜)山田聖真(JAPAN TOP TEAM)
第8代DEEPライト級王者にして元戦極ライト級王者の北岡は、2020年9月の小金翔戦でのドロー以降、久米鷹介、 大原樹理、鈴木琢仁、上迫博仁、江藤公洋相手に5連敗を喫したが、2023年2月に高野優樹にノースサウスチョークで一本勝ちすると、5月に大山釼呑助にギロチンチョークで一本勝ち。さらに7月に大木良太にスプリット判定勝ちと3連勝を飾った。
しかし、その後、2023年11月に4連勝中の泉武志と連勝対決に臨むもスプリット判定で敗れ、2024年5月にJTTの倉本大悟と対戦。1R、右ヒザからのパウンドでTKO負け。25年3月には山本颯志に判定負けし3連敗中。今回、3戦連続でJTTの選手との試合が組まれた。45歳。
山田は、高校・大学で柔道で団体戦で全国大会に出場するなど、15年間の柔道歴を持つ。23年にプロMMAデビューし、5勝4敗。24年7月のCombate Globalでマルコス・ヨレーダに判定負け後、12月DEEPで神田コウヤに3R 負傷判定負けで連敗。25年3月に井上竜旗に判定勝ちで再起すると、5月に宇良拳にも判定勝ちで2連勝中。27歳。
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▼DEEP バンタム級 5分2R ※選手名から前戦高野優樹(フリー)山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)
▼DEEP 59kg 以下 5分2R 木村琉音(K-clann)火の鳥(BRAVE GYM)※高木恭平から火の鳥に改名
▼DEEP フェザー級 5分2R直樹(FIGHTER'S FLOW)三井俊希(reversal gym osaka anne)
▼DEEP バンタム級 5分2R寺崎昇龍(Fight Holic)唐沢タツヤ(GRABAKA)
▼DEEP メガトン級 5分2R 誠悟(AACC) バッファロー(ROOM)