2019年10月22日(火・祝)東京・後楽園ホール『DEEP 92 IMPACT』のメインイベントにて、王者・武田光司(BRAVE)vs挑戦者・大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)によるDEEPライト級タイトルマッチが行われる。
MMAを始めて10年の大原が、キャリア2年でDEEPのベルトを巻いた武田に挑戦する。
キャリアの多くをDEEPマットで戦ってきた叩き上げの大原は、武田とは2018年8月に対戦し判定負けしているが、その後、3勝1敗1分と好戦績を挙げており、長倉立尚、濱村健ら実力者にも勝利している。
ハイペースで試合をこなし、王座戦にこぎつけた大原にタイトル挑戦に賭ける思いを聞いた。
――武田選手と再戦でのタイトルマッチという形にこぎつけました。
「とりあえず1回戦って、本当にレスリングが強いのは分かったので、まずレスリングの対策と、あと倒すための打撃を特に磨いていきたいということが今一番です」
――KIBAマーシャルアーツクラブに加え、出稽古ではウェルター級の佐藤洋一郎選手とも練習されてきたようですね。
「組み力が強いので、1階級上の選手と一緒にやって、パワーと重さに慣れて。そうしたら試合のときに、少し軽いなという印象になるかなと思うので、そこも踏まえて、佐藤選手と一緒にやらせてもらいました」
――デビューから10年で45試合も戦い、大原選手のDEEPでのキャリアは、年に4から5試合戦うというスパンでした。身体の強さはもともとからなのでしょうか。
「身体が強いのは、本当に生んでくれた両親に感謝です。あとは運もあるのかなと。運良く大きな怪我もありませんでした。正直なところ、ライト級だとほぼ減量がないので、きつい減量がないからその分動けるし、無理な減量で身体が動かないから怪我をするということもないので、そういったことも関係していると思います」
――なるほど。KIBAでは弟さんのオーロラ☆ユーキ選手ともスパーリングされているのですよね。
「はい、ずっと。結局兄弟なので同じジムでずっとやっています。試合が決まって、オーロラにビデオを見てもらって、その動きを見せてもらって、スパーでもやってもらってます」
――シミュレーションを。
「はい。それに組みの力だけだったらオーロラのほうが強いので。それくらいオーロラは研究して組みでも力があります」
――前回の対戦では、大原選手がオールラウンダーがゆえに、下になって対応もしていましたが、あの結果を踏まえると倒されず立つことが重要になりますか。
「倒して動かして仕留めるような感じでしたね。動いても最後は逃がさない。だから、クラッチを組ませず倒されないこと。結局他の選手もそうだと思うんですけど、一番嫌なのはずっとスタンドでいられることだと思っているので、今後ずっとほぼ下になることはないだろうと思っています」
――ここまで試合勘が途絶えることはなかったと思います。どんな気持ちでタイトルマッチに臨みますか。
「この10年間、苦い思いばっかしてたんですけど、本当にその全てを込めて、明日リヴェンジをかまして、やってきた意味があったという風にしたい試合です。勝って、ベルトを巻くことが周囲のみんなへの恩返しだと思っているので、明日はみんなに恩返ししようと決めています」