エリオット「日本のファンは本当に格闘技が好きなんだ。その国を訪れて直接見てみたいと思わせる」
──Xに投稿したシカゴの素晴らしい景色についての動画を見ました。到着してからファイトウィークはどうでしたか。
「本当に最高だったよ。シカゴにはあまり滞在しなかったけど、最初の数夜はウィッカーパークに泊まった。すごくクールな場所だった。最高の地区だよ。食事も最高で、人々は本当に親切だった」
──コンディションはいかがですか。
「正直、これ以上ないほど良い。毎回どんどん良くなっている」
Chicago pic.twitter.com/HGLKzYXr8Y
— Tim Elliott (@TElliott125) August 13, 2025
──あなたはこのスポーツ界で長く活動していて、大きな大会で戦ったり、厳しいジムでトレーニングしたりしてきました。ただ、今回のスポットライトはあなたにとって新しいものだと思います。朝倉海のような選手は、彼の名前が挙がると熱狂的なファンがたくさんいて、彼に対する期待がすごく高い。そんな海を相手にするのはどうですか。
「この対戦は本当に嬉しかった。UFCで戦った経験もあるし、USADAの後もUFCで戦った。大きな舞台でも小さな舞台でも戦ってきた。でも正直、海と戦うことで、ペイパービューのパート(メインカード)に出られるチャンスを得られたんだ。つまり、海と戦うからペイパービューのパートで戦える。それには少し感謝しているんだ。ここにいることが嬉しくて好きだ。でも、俺は長年この世界にいるのにペイパービューのカードで戦う機会はほとんどない。だから、それは全て彼次第で、彼がやっていることなんだ」
──あなたはUFC以外のMMAも観戦するようですが、海が別のプロモーション(RIZIN)でバンタム級でチャンピオンになる前に、彼についてどれくらい知っていましたか?
「少しだけ知っている。彼が俺の友人である(扇久保)博正と戦ったこと、博正と俺は互いに戦っているから(TUF決勝)。また、俺の友人であるフアン・アーチュレッタが海と戦ったことも知っている。彼は俺がデメトリウス・ジョンソンと戦った際にセコンドを務めてくれたからね。海は1発で試合を決める破壊力ある打撃を持ち、テイクダウンに強烈なヒザを合わせることができるファイターだ。
でも、今では相手の試合のビデオをあまり見ないんだ。それは一種の抑止力になる。相手の試合を見ると、彼らがやる良いことしか見えないから。自分の試合を見ると、悪いことしか見えてこない。だから、キャリアのこの段階では、(対戦相手の分析は)コーチに任せるようにしている。自分はそうしないようにしているんだ。試合を見るのは好きだよ。でも分析はしないようにしている。なぜなら、俺は考えるタイプではなく、行動するタイプだから。ただ出て行ってやるだけ。もし考えすぎると、それは俺を妨げるだろう。
彼が誰なのかは知っているし、素晴らしいアスリートで、素晴らしいファイターであることも知っている。でも正直、彼の試合をたくさん観たわけじゃない」
──その点から、王者パントージャと海の試合を観ましたか? 海はさきほどの会見で「リングで戦うことに慣れていたので、ケージに慣れていなかった」と言っていました。今や彼は経験を積んだので、ファンは異なるパフォーマンスを期待すべきでしょうか。
「ああ、そうだろうな。かなり違う。もし俺がリングで戦っていたら、同じように感じるだろう。彼は最高の自分を発揮するだろうと期待している。リングに入ったことはないから、その一つだけでは足りないけど、彼は結局のところファイターだ。本当に上手い。戦う場所や方法は(もう)それほど差はないだろう。あと、彼はギロチンチョークをもらうと思うから、ケージがどう関係するかな」
──普通、アメリカ人が海のような人気のある選手と戦う時、日本のファンだけでなく──例えばムハンマド(モカエフ)と戦った時のはあなたへのメンションやDMに多くのロシア人ファンが反応したと思います──では、この試合に向けて日本のMMAファンはあなたをどう扱っていますか?
「彼らは完全に違うんだ。多くのロシア人は俺をあまり好きではないかもしれないけど、日本のファンは違う。彼らは単に格闘技のファンであり、他のことは気にしない。戦いたいと思っていること、そして良い試合を見せられることが重要なんだ。多くの人が何でも批判する。髪型やスタイル、“これが退屈だ”とか、“あれがどうだ”とか。でも日本のファンとはそんなことは一切ない。それだけでなく、本当にその国を訪れて直接見てみたいと思わせた。この試合後、朝倉海と相撲の試合に参加しようかって話すらしたくらいだ。なぜなら、俺はビーチレスリングの経験があって、ビーチレスリングの全国チャンピオンだからね。 それは相撲と少し似ている。だから、どうだろう、見てみるのはクールだ。
とにかく、日本の格闘技ファンは格闘技が好きなだけで、それだけさ。他のことは本当に重要ではないんだ。なぜなら、それが俺たちがここで行っていることだから。それが全てだ」
──ところで今回のメインイベントのミドル級王座戦ドリカス・デュ・プレシvs.ハムザト・チマエフについて、あなたの意見を聞きたいです。
「本当に、俺はずっと迷っているんだ。チマエフは本当に大きく、止まらないように見える。俺はチマエフを選ぶ。彼はまだ多くの試合をしていないけど、彼が戦うたびに、いつも観戦するのが楽しみになる。でも、つまり、これは“厳しい戦い”になるだろう。非常に興味深く興奮する。賭けるかどうかは分からないが、俺は彼を選ぶ。彼は大きすぎて強すぎる」



