52kgオーバーでもきっちりと一本を極めて見せた伊澤。これで16戦全勝に(C)RIZIN FF
2025年7月27日(日)さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』の第10試合キャッチウェイト5分3Rで、シン・ユジン(韓国/Bon Jiujitsu Songtan)に1R2分24秒、肩固めで圧勝した伊澤星花(JAPAN TOP TEAM)が試合後インタビューに答えた。
この試合は当初、伊澤が保持するRIZINスーパーアトム級(-49kg)王座を懸けたタイトルマッチとして行われるはずだったが、試合前にユジン側から49kgまで落とせないとの申し出があり、伊澤が一階級上の52kg契約のノンタイトル戦にすることを譲歩。しかし、前日計量でユジンはそれさえも850グラムオーバーし、伊澤の激怒が話題となった。
伊澤は試合で勝利後、韓国から来たユジンに感謝の言葉を述べると、「もう体重超過の件は試合で」済んだこととした。
ストレートの予定がタックルに入ってた
「やっぱり試合っていいですね。楽しかったです」
――今回試合までに色々なことがあった。それでも試合をしたいという気持ちで今回の条件を受けた?
「そうですね。もうやる選択肢以外なかったです。この大きいスタジアムバージョンのさいたまスーパーアリーナ、次いつ出来るか分からないじゃないですか。もうやる一択です」

――体重が52kgになって、そこから相手がオーバーして久しぶりのストロー級での試合となったが、普段の試合とあまり変わりなかった?
「相手自体は大きいなっていうのは感じましたね。でも自分のコンディション的には変わらないなと思いました」
――シン・ユジン選手と対戦しての印象は?
「寝技の対処とかも上手にしていたので、しっかりと格闘技をやってる選手だなって印象です」
「マイクでも言ったんですけど、伊澤星花チャレンジをやるので。こっから詳細はおいおい出していくんですけど、ぜひ女子格闘技を盛り上げていきたいなと思ってます」
――かなり怒りを持って試合に臨んだと思うが、冷静な判断はできていた?
「冷静な、いつも通りの試合と同じような判断をしながら、ちょっとパウンドとかを多めに入れてきました(笑)」

――試合前に打撃を見せたい、打撃でKOしたいと言いながらも、今回もいつもの華麗なフィニッシュだった。その点については?
「いやぁ、またやっちまいましたね(笑)。最初の前蹴りはすごい練習してきた攻撃だったので“よしっ!”て思って。そこからプレッシャーかけて追い詰めて、ストレートの予定がタックルに入ってました。あそこで角度も完璧だったんでストレート行けば良かったなっていう反省はありますね」
――逆に言うと、まだ見せてない引き出しはいくらでもある。
「逆に打撃をやらざるをえないぐらいなね、相手に出てきてほしいなと思いますね」

――伊澤選手の試合の2つ前に女子の試合があった(須田萌里vs.NOEL)。そちらは?
「見ました。萌里選手が勝つと思ってたんで、順等な結果かなと思います」
――ご自身の挑戦者としてはまだまだという感じ?
「大島(沙緒里)選手に勝ったらやりたいなと思います」
――視界には入っている?
「もうなんなら大島さんか萌里ちゃんか、勝った方とやりたいなっていう感じですね」
「ないんじゃないですか。また頑張ってほしいですね」
――ROAD FCに対しても怒っていたが、ROAD FCだと今RIZINにシン・ユリ選手が来ていて、パク・ジョンウンっていう日本にも出てる選手がいる。そういった選手と戦ってみたいとは?
「そうですね。あんまりROAD FCのことを知らずに言ってたんですけど、強い選手と試合できるならやりたいですね」
――ノエル選手との対戦の可能性じゃなくて、選手としての今後の可能性を感じるところはありますか?
「すごい打撃自体は良かったと思うんで、ノビシロはすごいあるかなと思います。身体の力もすごいあったんで、ここから寝技の対処がまだまだだったので、そこを磨いていけばトータル的に強くなるかなと思います」






