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インタビュー

【RIZIN】伊澤星花、体重超過の相手に「ちょっとパウンドを多めに入れてきました(笑)」次は大島沙緒里vs.須田萌里の勝者と「やりたい」謎の伊澤星花チャレンジ予告も

2025/07/28 21:07
 2025年7月27日(日)さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』の第10試合キャッチウェイト5分3Rで、シン・ユジン(韓国/Bon Jiujitsu Songtan)に1R2分24秒、肩固めで圧勝した伊澤星花(JAPAN TOP TEAM)が試合後インタビューに答えた。  この試合は当初、伊澤が保持するRIZINスーパーアトム級(-49kg)王座を懸けたタイトルマッチとして行われるはずだったが、試合前にユジン側から49kgまで落とせないとの申し出があり、伊澤が一階級上の52kg契約のノンタイトル戦にすることを譲歩。しかし、前日計量でユジンはそれさえも850グラムオーバーし、伊澤の激怒が話題となった。  伊澤は試合で勝利後、韓国から来たユジンに感謝の言葉を述べると、「もう体重超過の件は試合で」済んだこととした。 ストレートの予定がタックルに入ってた ――試合を終えた率直な感想をお聞かせください。 「やっぱり試合っていいですね。楽しかったです」 ――今回試合までに色々なことがあった。それでも試合をしたいという気持ちで今回の条件を受けた? 「そうですね。もうやる選択肢以外なかったです。この大きいスタジアムバージョンのさいたまスーパーアリーナ、次いつ出来るか分からないじゃないですか。もうやる一択です」 ――体重が52kgになって、そこから相手がオーバーして久しぶりのストロー級での試合となったが、普段の試合とあまり変わりなかった? 「相手自体は大きいなっていうのは感じましたね。でも自分のコンディション的には変わらないなと思いました」 ――シン・ユジン選手と対戦しての印象は? 「寝技の対処とかも上手にしていたので、しっかりと格闘技をやってる選手だなって印象です」 ――今後の目標・展望は? 「マイクでも言ったんですけど、伊澤星花チャレンジをやるので。こっから詳細はおいおい出していくんですけど、ぜひ女子格闘技を盛り上げていきたいなと思ってます」 ――かなり怒りを持って試合に臨んだと思うが、冷静な判断はできていた? 「冷静な、いつも通りの試合と同じような判断をしながら、ちょっとパウンドとかを多めに入れてきました(笑)」 ――試合前に打撃を見せたい、打撃でKOしたいと言いながらも、今回もいつもの華麗なフィニッシュだった。その点については? 「いやぁ、またやっちまいましたね(笑)。最初の前蹴りはすごい練習してきた攻撃だったので“よしっ!”て思って。そこからプレッシャーかけて追い詰めて、ストレートの予定がタックルに入ってました。あそこで角度も完璧だったんでストレート行けば良かったなっていう反省はありますね」 ――逆に言うと、まだ見せてない引き出しはいくらでもある。 「逆に打撃をやらざるをえないぐらいなね、相手に出てきてほしいなと思いますね」 ――伊澤選手の試合の2つ前に女子の試合があった(須田萌里vs.NOEL)。そちらは? 「見ました。萌里選手が勝つと思ってたんで、順等な結果かなと思います」 ――ご自身の挑戦者としてはまだまだという感じ? 「大島(沙緒里)選手に勝ったらやりたいなと思います」 ――視界には入っている? 「もうなんなら大島さんか萌里ちゃんか、勝った方とやりたいなっていう感じですね」 ――敗れたがNOEL選手の可能性については? 「ないんじゃないですか。また頑張ってほしいですね」 ――ROAD FCに対しても怒っていたが、ROAD FCだと今RIZINにシン・ユリ選手が来ていて、パク・ジョンウンっていう日本にも出てる選手がいる。そういった選手と戦ってみたいとは? 「そうですね。あんまりROAD FCのことを知らずに言ってたんですけど、強い選手と試合できるならやりたいですね」 ――ノエル選手との対戦の可能性じゃなくて、選手としての今後の可能性を感じるところはありますか? 「すごい打撃自体は良かったと思うんで、ノビシロはすごいあるかなと思います。身体の力もすごいあったんで、ここから寝技の対処がまだまだだったので、そこを磨いていけばトータル的に強くなるかなと思います」 [nextpage] 体重超過のシン・ユジン「選手をこのまま続けていてもいいものかどうか、やめた方がいいのではないか」と自問自答し「もう1度頑張ってみたい」  2025年7月27日(日)さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』の第10試合キャッチウェイト5分3Rで、伊澤星花(JAPAN TOP TEAM)に1R2分24秒、肩固めで敗れたシン・ユジン(韓国/Bon Jiujitsu Songtan)が試合後インタビューに答えた。  試合後、ユジンはインタビュールームに現れ、溢れる涙を拭いながら体重を超過してしまった理由、そして今後のことを話した。 「今日初めての敗戦ということになりました。本来の競技力を十分にお見せすることがないまま終わってしまいました。まず大きな失態をしてしまいまして、この場をお借りして謝罪をしたいと思います。せめて試合内容だけでもいいものにしたいと思ったんですけれども、それも叶わず、今は散さんたる思いです。とても虚しくて残念です。  今まで負けていなかったので、傲慢になっていたところも、自惚れていたところもあったのではないかなと反省しています。今回の敗北をしっかりと受け止めて、自分自身が選手としての資格があるのかどうか、もう1度自分自身を見つめ直したいと思っています。  このスポーツを始めて8年になります。プロになって5年になります。そう長くはない時間ではありますけれども、最近の自分を振り返ってみますと、競技に対する情熱、そして切実さというものがかなり落ちていたのではないかなと思いました。まず体重を合わせることができなかったということ、減量に失敗したということ。それだけを取ってみてもこのまま選手生活をしていいものかどうか、選手としての資格がないのではないか。このようなビッグチャンスは私のような選手ではなくて、もっと一生懸命努力している人に与えられるべきものではないか。  この競技の選手をこのまま続けていてもいいものかどうか、やめた方がいいのではないか。今日、短い時間の中で色々なことを考えました。ただ、今回このような大舞台で初めて競技をさせていただいて、やっぱりもう1度やり直してみたい。もっと切実にこの競技に臨んでみたい。しっかりと準備をしてリングに立ちたい、そういう思いがふつふつと 湧き上がってきたのも事実です。なので少し、休む時間をもらって、もう1度また機会を与えていただける選手として立派な姿、いい内容の競技をお見せできるようにもう1度頑張ってみたいと思っています」  また、今後は階級を上げることを考えているかと聞かれると「今の段階で階級を上げることは全く考えていません。少し休養期間を取って、選手として今の階級でしっかりと体重を合わせて、競技に臨めるように管理していくということをまず考えたいと思います」と答えた。
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