2025年8月29日(金)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT.56 New beginning』の記者会見が、7月22日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-REDライト級3分3R延長1Rで、古村匡平(FURUMURA-GYM)がプンルアン・バーンランバー(タイ)と対戦する。
古村は幼少の頃よりムエタイを学び、ムエタイ仕込みの強烈なミドルキック、ヒザ蹴り、パンチを武器とする。2023年4月に強豪スリヤンレックからTKO勝利を奪い、11月には元ルンピニー王者のバットマンから殊勲の勝利を収めた。2024年はRIZINとカンボジアのクンクメールに出場も黒星。2025年2月のゴンナパー戦では判定負け。戦績は23勝(10KO)7敗1分1無効試合。
プンルアンは『ONE Friday Fights』の常連出場選手で、2023年6月の『ONE Friday Fights 20』から6連勝(3KO)を達成。ジャオスアヤイにKO負けで連勝を止められると、サミンダンには判定勝ちもその後はヨードレックペット、ナックロップら強敵に4連敗を喫している。戦績は66勝9敗。ランバー・ソムデートM16のBaanrambaa所属。
ランバーは1999年5月に、現役時代の山口元気KNOCK OUT代表とも対戦しており、ランバーがKO勝ちしている。KNOCK OUTにとっても因縁深い相手だ。
会見に出席した古村は「ゴンナパー戦で拳が折れて半年ぶりの復帰戦になります。今ゴンナパー戦で気付いた自分に足りないものを積み上げているので、それを存分に発揮してライト級はこれから俺が天下を取ろうと思っているので、その再スタートを見てください」と挨拶。
プンルアンについては「蹴りが速い。ステップも踏む。昔のムエタイというよりもONEに順応したスタイルという感じなのでそこは気をつけつつ、自分の持ち味を活かして倒せるように頑張ります」と評した。
【写真】ヨードレックペットに敗れているとはいえ、先制のダウンを奪っているプンルアン(左)(C)ONE Championship ゴンナパーの王座戴冠、久井大夢の参戦などで賑やかとなってきたライト級の動きについて聞かれると「まずは6月に重森がゴンナパーに負けてベルトを獲られたところですが、僕としては凄い複雑な気持ちというか。重森は僕の中でも半分ライバルのイメージがあったので、それがあんな形で負けてしまって。ありうる状況だったんですが凄い悔しい。重森が負けてダメージも多いと思うし、王者もゴンナパーになったので、僕がREDのライト級で全員捻り潰していって、重森と来るべき時にお互い万全な状態でやって倒して、そこから俺がゴンナパーを捻り潰しに行こうと思います」とのプランを語る。
今回使用される八角形リングについては「四角いリング以外で戦ったことは1回あるけれど、景色がいいのかなって。コーナーポストが邪魔で見えないお客さんもいるので見やすかったりするのかな。戦い方に関しては角(コーナー)がないので、自由に使える。しっかり楽しんで勝とうかなと思います」と、戦いやすいという。
相手がONE FFの常連選手、オープンフィンガーグローブムエタイをやり慣れている選手ということでモチベーションは高いかと問われると「ONEでも上位の選手だと思うので、技術も高いですし、世界レベルだと思うので。僕はこの1年間ずっと相手が全員外国人で世界と戦ってきた自覚はあるので、全然そこは戦っていけると思うし、全然勝てると思っています。しっかりここで勝って、俺が地獄のライト級を制覇して俺が魔王になってやろうと思います」と宣言した。