2025年8月29日(金)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT.56 New beginning』の記者会見が、7月22日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-BLACK女子ライトフライ級3分3R延長1Rで、ぱんちゃん璃奈(フリー)がアム・ザ・ロケット(タイ)と対戦する。
ぱんちゃんは2019年2月にプロデビュー。無敗の快進撃を続け、2020年8月にREBELS-BLACK女子46kg級初代王座(REBELSとKNOCK OUTの統合により現在はKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者)、2022年3月にはKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座に就き二階級制覇を達成。2024年3月のK-1でRISEの平岡琴に勝つなど無敗の快進撃を続けていたが、5月の『巌流島バーチャルファイト』でルシア・アプデルガリムに判定2-0でプロ初黒星を喫した。
6月のKNOCK OUTで同じアルゼンチンのアイリン・ゴンザレスに判定勝ちで再起すると、10月にK-1グループからの刺客・美伶に判定2-0で辛勝(美伶が2.35kgオーバーで減点)。2025年2月、山田真子と延長戦の末にドローとなった。戦績は17勝(4KO)1敗1分。
アムはムエタイで80戦以上の戦績を誇り、2012年にWMC女子ミニフライ級王座、2013年にはWPMF女子ミニフライ級王座を獲得。2014年にMMAデビューし、2019年3月にDEEP JEWELSに初来日。伊澤星花、村上彩、万智らと対戦している。RIZINでは2019年8月に浜崎朱加、大晦日に山本美憂と対戦するがいずれも敗れた。
会見に出席したぱんちゃんはアムについて「蹴りは速いと思うけれど、寝技はそんなに上手くない選手だと思います。キックルールで戦うんですけれど、試合映像が全部MMAなので。見させてもらったんですけれど腕を取られるのは弱いなって。ただミドルとかローは上手い。MMAは私よりちょっと強いくらいだなと思っています」との印象を話す。
今回使用される八角形のリングについては「いつもと違って追い込み方や逃げ方も違うので、未知でやりにくいなとは思うんですけれど、巌流島のルールに比べれば全然マシだと思います。試合中にちょっと(試合場から)出たら黒子さんに手で押されるんですよ。前蹴りしようとしてちょっと出たら押されるので、それに比べれば壁があるってくらいの感じなので、あれを経験しているとやりやすいんだろうなと思います」と、巌流島ルールよりはやりやすいだろうと答えた。
同会見では、あと1年で引退すると発表したぱんちゃんの引退ロード第1章となる。
山口元気KNOCK OUT代表は今大会について「通常の後楽園とは違う位置づけで、KNOCK OUTとはこういうものだよというのを見せていくプレゼン的な大会になります。八角形リングは時間がかかる都合上、平日でしか後楽園ホールには入れられないんですが、基本的には八角形リングでKNOCK OUTは今後やっていくことを目標にしています。KNOCK OUTのこれからの姿勢を見せるために本気でいいカードを揃えました。後楽園とは思えない選手、演出、気合いを入れた大会になります」と「採算ド外視のプレゼン大会」だと説明した。
平日の金曜日ということもあり、当初は19:00からの本戦開始を考えていたが「出場希望者が多くて断れないし、選手のやる気を断るのもしたくない。そのため平日ですが18:00からオープニングセレモニーになります。皆さん、仕事を休んで来てください(笑)」と、18:00から本戦開始に変更となったことも発表された。