2025年8月2日(土)東京・大田区総合体育館『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO』の追加対戦カードが、7月2日(水)都内にて行われた記者会見で発表された。
SuperFight!のオープンフィンガーグローブマッチ -54kg契約3分3R延長1Rで、RISEスーパーフライ級王者・花岡竜(橋本道場)とフライ級3位・塚本望夢(team Bonds)が対戦する。
花岡は“平成最後の怪物”と称され2022年からRISEに参戦し滉大、政所仁を相手に勝利。2024年3月の『RISE ELDORADO』ではRISE×K-1対抗戦に抜擢され、Krush王者の池田幸司から3Rにダウンを奪い完勝している。6月には「RISE NEW WARRIORSスーパーフライ級トーナメント」で準優勝したホープの長谷川海翔に勝利。12月に「第3代RISEスーパーフライ級王座決定戦」に臨み、政所仁を破って王座に就いた。2025年6月にはモハメド・ミカイリ・ガザリに判定勝ち。戦績は25勝(8KO)3敗1分。
塚本はジュニアキック出身で、2021年7月のDEEP☆KICKでプロデビュー。11月から行われたDEEP☆KICK -51kg初代王座決定トーナメントで初代王座に就いた。2022年4月の「RISE初代フライ級王座決定トーナメント」では1回戦で数島大陸とダウンの奪い合いの末に判定負けで初黒星。2023年2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」では決勝へ進出するも松本天志にTKO負け。前戦は2024年10月にOFGマッチで伊東龍也に判定勝ちしている。戦績は13勝(4KO)4敗。
会見で塚本は「復帰戦でこんないい相手用意してもらってありがとうございます。試合まであと1カ月、全身全霊で全てを懸けてぶっ倒してぐちゃぐちゃにしてやろうと思っています」と言い放つ。
花岡は「6月の試合が終わってまたすぐ参戦させてもらって。OFGはやったことはあるんですがRISEでは初めてなので、新しい花岡竜のスタイルを見せられると思うので楽しみにしていてください」と挨拶。
それぞれの印象を聞くと、塚本は「何でも出来て小技が上手いなと思います」、花岡は「自分にスタイルが似ているかなと思っていて、テクニックもスピードもある選手って印象です」と評する。
今回は54kg契約となるが、スーパーフライ級に上げることも視野に入れているのかと聞かれた塚本は「僕はフライ級のベルトをずっと狙っているので、これ勝って階級上げるよりかは全然どっちでも出来るので、フライ級もスーパーフライ級もどっちも狙って行こうと思います」と、両階級でベルトを狙うという。
花岡は2022年3月の岡山ジム主催興行で行われた「53kg賞金トーナメント ZAIMAX MUAYTHAI オープンフィンガールール」(花岡がHIROYUKI、平松侑に勝って優勝)以来のOFGマッチとなるが、「OFGでやってみての感想は自分向いているなと思いましたね。僕はパンチスピードも速いし、ステップも出来るのでまずもらわないし、自分の攻撃もグローブが小さい分、当てられるので楽しかったイメージがあって向いているかなと思いました」と、OFGとの相性はいいようだ。
伊藤隆RISE代表からは「53kgは激戦区なので、花岡チャンピオンには初防衛戦をクリアしてもらったら来年になると思うんですが、その勝者を世界タイトル(王者は大﨑一貴)に挑戦させたい」との言葉があり、花岡は「いま相手がいないので、相手が決まるまで遊んで試合組んでもらって防衛して、世界王者になろうと思います」とした。
これに塚本が「僕も勝ったらタイトルマッチやらせてもらえるんですか? フライ級でもスーパーフライ級でもどっちでもいいんですけれど」と、花岡に勝ったらタイトルマッチをやらせてもらいたいと言うと、伊藤代表は「まずはフライ級で行きましょう。空位になるのでそこを獲ってもらって」と答えた。
しかし、花岡は「僕が負けるようなことがあったらダイレクトリマッチでタイトルマッチでもいいかなと思う」と、今回塚本が自分に勝ったら今度はタイトルを懸けて再戦してもいいと宣言。塚本は「お願いします」と答えたが、伊藤代表は「勝った場合は候補になります。それはそれでまた検討したい」とまとめた。
また、今回OFGマッチを行う理由を聞かれた花岡は「僕が前回の試合が終わってから日本人とやりたいって言ってたし、それだったら階級上か下の選手。OFGは想像していなかったのでビックリしましたけれど、僕が試合間隔を開けたくないと言っていたからOFGで試合を組んでくれたのかなという解釈です」と答える。
塚本もOFGマッチを受けた理由を聞かれ、「僕、散髪行って日サロ行って寝てたんですよ。そうしたら父から電話が来て『花岡竜とやるか?』と聞かれて。『やるわ』と言って電話を切った後に『マジか!』みたいな感じになりました。それで夕方にジムへ行ってルールはって聞いたら、54kgでOFGだと。まあ、やってくれるんだったらそれでやると伝えましたね」と、ルールは何でもよかったと話した。