2度目の防衛に成功したコム。日本のトップ2に勝利している
2025年6月29日(日)東京・後楽園ホールで開催された『RISE 189』。

そのメインイベントで同級1位・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)の挑戦を判定3-0(50-46×3)で退け、2度目の王座防衛に成功したRISE QUEENフライ級王者テッサ・デ・コム(オランダ/Fight team Vlaardingen)が試合後インタビューに答えた。
「2度目の防衛が出来てとても良かった。彼女と戦って、彼女も凄く努力してきたんだなということが分かりました。でも勝ててよかったです」と、安堵した表情を見せるコム。

小林との3度目の対戦については「1度目、2度目とは全然違いました。凄い圧力をかけてきました。私は戦略をいつもたてますが、彼女は圧力をかけてたくさん動いてコンビネーションを狙ってきたのを感じました。こっちは体力で負けず、その圧をかけられても動いてコンビネーションをたくさん出すようにしました」と振り返る。
1R終盤に小林の左目が大きく腫れあがり、2Rにドクターチェックが入った時には「試合を止められるかもと思いましたが、試合を続けたい気持ちの方が大きかったと思います」と、このまま戦い続けたいと思っていたという。

目が腫れてほぼ左目が塞がった状態で5Rを戦い抜いた小林だが、コムは「彼女は彼女の戦略を続けていたと思います。彼女の力の違いは感じなかったです」と、目が腫れた後も動きが落ちることはなかったとした。
今後に関して問われると「強い選手とやりたいです。その中で、自分が戦いたいのはK-1のSAHO選手。彼女はいいプレイヤーだと思っているので戦いたいです。自分のベストを尽くしたいから彼女と戦いたい。その理由は彼女がいい選手だと知っているからこそ、彼女に勝って自分が一番強いことを証明したいと思っています」と、K-1 WORLD GP女子フライ級王者SAHO(闘神塾)の名をあげた。

次回の試合は「9月末にベルギーでアントニア・プリフティと戦う予定です」と、K-1でKANAを破って第2代K-1 WORLD GP女子フライ級王者となり、SAHOにそのタイトルを奪われたプリフティとの対戦が予定されているとのこと。
ヨーロッパでも相手がいなくなっているのでは、と聞かれると「たくさん選手はいますが、私と同じステージに立てる選手は少ないと思います」と答えるコム。では、この階級で世界で何番目に位置していると思うかと聞かれると「5位か6位くらいに位置していると思います。1位はONE Championshipのペッディージャーだと思います」とした。

また、尊敬する女子アスリートは引退した元GLORY女子世界スーパーバンタム級王者ティファニー・ヴァン・スーストだと答えた。
伊藤隆RISE代表は大会総括で、小林愛三・小林愛理奈と日本のトップ2に勝ったコムを今後どう起用していくのかと聞かれると「2度防衛した後の先には世界がある。今後どうしていくかは彼女のチームと話し合いたい。ヨーロッパでも52kg最強レベルなので。RISEが世界タイトルを作るか。それにふさわしい選手だと思います」と、コムのためにRISE世界タイトルを新設するかもしれないと話した。(※コムがコメントする前の総括)



