ONE Friday Fights 1132025年6月20日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信
▼フライ級ムエタイ 3分3R×ドンキング・ヨータラックムエタイ(タイ)KO 1R 2分21秒 ※左ストレート〇ヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)
“ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。
ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、4連勝(3KO)するもムアンタイ、タギール・カリロフに連敗。2024年6月のコムアウット戦で連敗を脱出したのも束の間、8月にコンスックに敗れた。11月のプンルアン戦ではダウンを奪われるも3Rに逆転KO勝ち。1月31日の『ONE Friday Fights 95』ではジャオスアヤイに2RでKO負け、3月のONE日本大会では吉成士門に判定負けを喫している。戦績は90勝38敗3分(KO数は不明)。
ドンキングは24歳。2024年3月からONE FFに出場し、これまで4戦全勝(3KO)の好戦績をマークしている。パンチが得意なムエマッドタイプ。戦績は79勝16敗。ヨードレックペットにとっては背水の陣となる。
1R、サウスポーのヨードレックペットはいつも通りじりじりと前へ出ていき左インロー、ドンキングは右ミドルを蹴ってのワンツー。早くも左右フックとボディで仕掛けるヨードレックペットにドンキングもワンツーを打ち込む。ジャブを伸ばして鋭い右につなぐドンキング。
ジャブが多いドンキングに、ヨードレックペットはガードを固めて頭を下げ、近付いてボディからの左右フック。ヨードレックペットは左ボディストレートを打ち込み、ドンキングの右ストレートに右フックを合わせ、ドンキングの左フックをブロックしての右フックからの左ストレートでダウンを奪う。バッタリと大の字に倒れるドンキング。ヨードレックペットの豪快なKO勝ちとなった。
「相手の武器が強いのは分かっていたので近付いて倒そうと思っていた。次は本戦契約を勝ち取りたいです」と勝利者インタビューに答えるヨードレックペットには、35万バーツ(約155万円)のボーナスが贈られた。
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▼第4試合 キャッチウェイト(-71.2kg)ムエタイ 3分3R〇アユーブ・エルカドラウィ(モロッコ)TKO 2R 0分30秒 ※レフェリーストップ×佐藤界聖(PCK連闘会)
佐藤は仙台の元・聖域統一ウェルター級王者で、3月の『新日本キックボクシング協会』で大谷真弘とドロー(佐藤が1.3kgオーバーで減点2&グローブハンディ)、5月の『HOOST CUP KINGS NAGOYA 15』では匡志YAMATOに判定負けを喫した。動き続け、蹴り続ける運動量の多いスタイルで右カーフ、左ミドル、右フックと攻撃を散らす。女子キックボクサーの佐藤 “魔王” 応紀の息子。
2024年12月の『ONE Friday Fights 90』でONEに初参戦し、ルディ・ダ・シウバと対戦。善戦するも、17歳とは思えないシウバの試合巧者ぶりに判定負けを喫した。ONE初参戦のモロッコ人選手を相手にONE初勝利を目指す。
1R、サウスポーのエルカドラウィはパワフルな前蹴り、ワンツーで前へ出る。右ハイからワンツー、さらに飛びヒザと攻めるエルカドラウィに佐藤は右ストレートを返す。右オーバーハンドを放った佐藤にエルカドラウィはワンツー、右ミドル。
右ヒジで佐藤は左目上をカットして流血。躍動感のある動きで襲い掛かるエルカドラウィが左ミドルからの右フックでダウンを奪う。
前蹴りで突き飛ばしながらワンツーで前へ出て右ハイも放つエルカドラウィ。佐藤が前へ出てきたところに左フックを合わせて2度目のダウンを奪う。ワンツー、前蹴り、右フック、飛び蹴りと猛攻を加えるエルカドラウィに佐藤は倒れ込むがゴング。
2R、足払いでコカすエルカドラウィ。右ストレートで大きく崩れる佐藤にエルカドラウィが右ストレート、左フック、右ヒザ蹴りで佐藤の頭を蹴り上げ、最後は左フックで佐藤がコーナーに崩れ落ちたところでレフェリーがストップした。