シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】海人と激突するGLORY世界1位ケール「海人を嵐のような攻撃に巻き込んで、マットに沈めたい」

2025/06/20 11:06
 2025年6月22日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2025 act.3』(U-NEXT配信)にて、海人(TEAM F.O.D)と対戦する元GLORY世界ライト級1位エンリコ・ケール(ドイツ=「元」なのは現在ライト級ランキングが休止中のため)のインタビューが主催者を通じて届いた。  いよいよGLORYのランキング1位との対戦を迎える海人。ケールはONEであのチンギス・アラゾフからダウンを奪って勝利したことがある強豪だ。海人戦を前にケールは「世界のファンが待ちわびている試合」だとした。 私と海人の試合は世界最高レベルの戦い ――まず日本で試合が決まった時の率直な心境を聞かせてください。 「日本で試合ができることをとても光栄に思っている。日本で試合することは子供の頃からの夢だったんだ。当時はK-1をはじめ、日本で行われている大きな大会をずっと見ていて、自分もああいった舞台に立ちたいと思っていたからね。また日本はキックボクシングがものすごく人気だということも認識しているし、今回SBへの出場が決まってSBがとても歴史がある団体だということも知った。そういう意味で日本、そしてSBで戦えることは本当に自分にとって光栄なことだよ」 ――ケール選手は2024年3月のテイジャニ・ベスタティ戦以来、試合をしていませんが、なにか試合をしなかった理由があるのですか? 「実はあの試合で胸を怪我してしまい、それが自分のキャリアの中でも初めての大きな怪我だったんだ。その怪我の治療のために時間がかかり、それが理由で試合から離れることになってしまった。試合が出来ない時間は長かったけれど、逆にしっかり練習することができたし、過去最高と言っていいくらい体のコンディションも整った。そして何より早く試合がしたくてしょうがないという気持ちになって、心身ともに良い状態だよ」 ――対戦相手の海人選手にはどんな印象を持っていますか? 「海人は世界的に見てもトップレベルの選手だと思っている。彼はGLORYでベスタティとタイトルマッチを戦っているし、他の試合を見ても相手を倒す攻撃力を持っていると思う。ただ自分も今まで世界のトップレベルの選手と試合をしてきて、自分がトップ選手だということを証明してきた。そういう意味で海人という世界トップの選手と戦えることが楽しみであり、この試合は日本、そして世界のファンが待ちわびている試合だと思っている」 ――ケール選手はどんな試合をして、勝ちたいと思っていますか? 「ゲームプランは試合当日に見せることになると思うが、この試合に向けてしっかりハードなトレーニングをしてきているので、楽しみにしていてほしい。みなさんに約束できるのは、絶対につまらない試合にはならないということ。最後はKOで終わるような、エキサイティングな試合になると思っている。今、私は自分の心の中にも海人と戦いたいという炎が燃えたぎっている。海人と戦うことが待ち遠しいので、すごく激しい試合になると思っている」 ――ケール選手はGLORYやONEなど世界各国の様々なイベントに出て、世界のトップ選手たちと戦ってきましたが、闘争本能が衰えることはないですか? 「先日も『どうしてあなたはまだ戦い続けるのか?』という質問を受けたんだけど、先ほども言ったように自分の心の中にある格闘技への情熱は今も衰えることがないんだ。むしろ約1年半試合から離れていたことで、その情熱はより強まっていると思う。この情熱が消えない限り、自分は戦い続けるし、世界のトップ選手たちと戦い続け、自分がトップレベルの選手だということを世界に証明し続けたいんだ。強いヤツと戦いたいという気持ちが衰えることはないよ」 ――今回の試合でケール選手は自分のどんなところをアピールしたいと思っていますか? 「私は“ハリケーン”と呼ばれているが、それにはそう呼ばれるに相応しい理由がある。海人との試合では自分の力をすべて解放し、リングの上でハリケーンを起こしたいと思う」 ――ケール選手はいつからハリケーンと呼ばれているのですか? 「今から15~16年前にデビューして、対戦相手をボコボコにして颯爽と去っていく姿やバックキックやバックブローといった回転系の技を得意にしている姿を見て、コーチが『アイツはまるでハリケーンだ』と言ったことがきっかけだ。それから多くのファンやマスコミが自分のことをハリケーンと呼ぶようになったんだ。試合当日も海人を嵐のような攻撃に巻き込んで、マットに沈めたいと思っている」 ――これからのケール選手の目標を聞かせてもらえますか? 「試合をするときはいつも自分の格闘技人生の中でベストな試合をし、自分が最高のファイターであることを証明するつもりで戦っている。自分はずっとトップファイターと戦ってきて、自分が勝てるような弱い選手と戦うつもりは一切ない。今は海人と戦うことに全てフォーカスしていて、未来のことは海人戦が終わってから考えたい」 ――それでは最後に日本のファンにメッセージをいただけますか? 「改めて日本のファンに伝えたい。私と海人の試合は世界最高レベルの戦いであり、日本だけではなく世界中が注目している試合だ。この試合は必ず素晴らしい試合になることは間違いないので、ぜひ多くの人に会場で私たちの試合を見てもらいたい」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.338
2025年5月23日発売
14戦無敗、全試合フィニッシュ勝利でRIZINフェザー級新王者となったラジャブアリ・シェイドゥラエフ。その強さを徹底特集。ケラモフ戦の木村柊也ら無敗選手達。野杁正明×平本蓮のSP対談、ONE新王者・若松佑弥も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント