MMA
インタビュー

【RIZIN】バンタム級で安藤達也、中島太一「ナメんじゃねえぞ」、後藤丈治が勝利「ATTの選手に挑戦させてもらいたい」

2025/06/17 21:06

鹿志村「ダースチョークは左行くか、右行くかの選択だったけど──」

──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

「負けちゃいましたね、負けちゃいました。うーん、仕事はしたと思うので、切り替えて、次この試合の経験が、いいものになるように、今後の努力に繋げていきたいと思います」

──注目度の高いカードでした。負けてしまった敗因をどのように分析していますか。

「もちろん相手のストライキングも寝技もすごいハイレベルなもので、わかってはいたんですけど、カーフキックも効かされちゃったし(苦笑)。自分自身、焦ってしまった感覚はそこまでなくて、行くとこ行けなかった根性のなさが出ちゃった。根性論じゃないですけど、でもこの負けから、いいものを得て、次に繋げるだけだなって思います」

──後藤選手と実際に戦った印象を教えてください。イメージと違ったとこはありましたか。

「いや……、うーん、イメージしてなかったですね、俺が。もう自分が、僕がやりたいことをやって極めて勝つことしかイメージしていなかったので、イメージ不足(笑)出ちゃったなっていう感じですよね。もっといろんな想定してやることも大事なんだなっていうことを学びました」

──試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。

「今後もとにかく自分が作り上げたいMMAを作り上げるだけなんですけど、本当にこういう格闘技やってて勝ち負けって絶対つくし、負けも別に悪いことじゃないんですよ。ここから負けた先に自分が繋げられるものがあれば、それはそれでいい負けだったとどうせ後から言えるので、そうできるように、明日から、もはや今日から、今からもうやれることをやって、次また強い自分になって、戻ってきたいなと思います」

──1Rからかなり後藤選手のカーフキックや左ボディを被弾しました。ダメージは?

「正直効いてましたね。痛かったです! あれはただの痩せ我慢です。我慢して自分のやりたいことをやると決めてたんですけど、できなかったですね。やりきれなかったですね」

──2Rタックルしてダースチョークで首を狙いに行きましたがエスケープされました。展開のなかに誤算がありましたか。どういう展開だったのでしょうか。

「あそこはすげえ技術的なことを言うと、左行くか、右行くかの選択なんですよ、僕の中では。で右行った自分がやっぱ間違いだったのかな。左行けばよかったなって。差して組んで、こっち(右)行くのか、こっち(左)行くのかで迷ったんですよ、あの場面で。クラッチ組めた! あのクラッチすごい得意で。“あ、どっち行こうかな”、で、こっち(右)行っちゃった俺が、違ったかあっていう。ああ、こっち(右)の対処上手い人なんだ、こっち(左)行けばよかった。こっち(左)行ってたらまた展開変わってたし、1R目の最後、腕十字のセットとったじゃないですか。あそこも、“たられば”で終わってからなら誰でも言えるけど、あれもあと1分早くテイクダウンしてあの形作れてたら、極められたよなあって思う部分で。あの腕十字と2R目のダースチョーク、あと最後のオーバーハンドは多分、夢に出てきますよね(苦笑)」

──しかし、相手のプレッシャーが強かった?

「もちろん。もちろん彼のプレッシャーが強かったです。行ききれなかった。もっと鍛錬するだけですね、俺が」

──イメージしてなかったという話がありましたが、対戦相手の分析はしない?

「そもそもそれを僕がやるのが苦手であんまり好きじゃない。なんか、どうせ違うことしてくるじゃん? とか思っちゃう。分析しても全然違うことしてくるじゃん?って思っても、いざ試合ってなると“うわ、映像通りのことしてきてんなコイツ”みたいな時がある。たぶん今日はそれだった。もちろん映像は見るんです。見るけど、見て、それに合わせて僕の技を変えようとは思わないんですよ。なんで、いつも通り行けるっしょ。2連勝くらいしてたんで、その調子で行けるっしょ、行けるっしょ。で、行けなかった。反省してまた違う自分に変われたらいいなって思います。分析します、これからは」

──RIZINという大きな舞台に参戦した感想は?

「すごい貴重な経験だったなって思うし、もちろん戻ってきて、必ず見返してやりたいっていう気持ちになりますよね、やっぱ。これ味わっちゃうと。そう思います」

──中島太一選手や安藤達也選手などの同じ階級のベテランの活躍を見て、ああいうところで戦っていかないと、という感覚ですか。

「はい。その通りです。その感覚でしかないっすよね。やっぱりベテランって、ベテランの強さあるなっていうことも感じるし、やっぱ僕はまだ23歳でここからなので、僕には伸びしろしかないなってのも思うし、やるだけですねあとは。這い上がるだけですね。楽しかったです」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント