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【新日本キック】再びWKBA世界王座獲りに挑む勝次「心技体の全てで相手を上回りたい。過去最高のパフォーマンス見せる」

2019/10/15 22:10
2019年10月20日(日)東京・後楽園ホールで開催される新日本キックボクシング協会『MAGNUM 51』にて、WKBA世界スーパーライト級王座決定戦に臨む同級2位・勝次(藤本ジム)が、15日(火)都内ジムにて公開練習を行った。  この日は得意の右ストレートを温存し、タイ人トレーナーを相手にミドルキック&ヒザ蹴りを中心としたミット打ちを披露。 「調子はいつも通り。普段と同じようにバッチリ仕上がっています」と勝次。今回はこれまでのライト級からスーパーライト級に一階級上げての世界タイトルマッチとなる。 「13年くらいライト級でやって来ましたが、先輩の石井宏樹さん、大先輩である沢村忠さんもライト級でやっていたのもあってライト級で頑張りたいとこだわってきたんですが、こだわりすぎていたかなと。やはり適性階級でやらないと。3月のタイトルマッチは調整が上手くいかず減量に失敗してしまいました。大事なところで失敗してしまったので、思い切って階級を上げてやっていこうと思ったところでこのビッグチャンスが来ました。何kg減量しても最後の1~2kgはつらいんですが、ライト級の時の1~2kgがないというのが気持ちはラク。パフォーマンスは絶対に上がるはずです」と、3月のWKBA世界ライト級王座決定戦で延長戦の末に敗れた経緯から上げることを決断したという。  4月のREBELSでは63kg契約で宮越慶二郎と対戦したが判定負け。「僕の中で16年選手をやっていて一番重い階級で試合をしました。1カ月前にライト級で試合をやって、ギリギリまで落とした状態から今度は2kg重い体重でやって、終わってからナメていたと思いました。試合間隔は開けないといけないと反省しました。体重差もキックボクシングをやったことがない人は1~2kgくらい変わらないだろうと思うでしょうが、その1~2kgの差を痛感しました」と、この試合でも体重調整の大切さを痛感した。  スーパーライト級(63.50kg以下)に上げることを決めてからは「破壊力、パフォーマンスは上がると思います。練習内容は変わっていませんから、普段も変わってない。でも減量がラクになる分、スピードは維持しながら、パフォーマンスが上がっている自信はあります」とスーパーライト級に身体が馴染んできている。  今回対戦するWKBA世界スーパーライト級4位、ライト級ムエタイ南米王者アニーバル・シアンシアルーソ(アルゼンチン)については、「リカルド・ブラボ(日本ウェルター級王者)と同じ様に独特の伊原スタイルの構えからコンビネーションを出してくると思っているので基本通りの防御、攻撃を再確認しました。以前に同門の緑川創と試合をしていて、その時は右ミドルが重たいと思いました。対策は出来ています。当時は70kgでやっていましたが、その当時よりは確実に強くなっているとイメージしています。ナメていると勝てない。今回は本当に結果が全てだと思っているので、相手を過大評価して練習に取り組んでいます」と、対策はバッチリの様子。  自分に関しては「スピードを出していこう、と思っています。飛び込みのパンチの起動も進化しているので、今までと同じ戦い方から少し変えていますね。悪い癖を消していっています。今回が一番いいパフォーマンスを出せる自信があるので、それをリング上で証明します」と、過去最高の自分を出せるとする。 「これがラストチャンスだという気持ちはもちろんあります。WKBAって何だって知らない方もほとんどだと思いますが、キックボクシングを作った野口修さんが世界で最初に作った世界ベルトなので意味がある。ずっと獲りたかったベルトです。先輩の新妻聡さんも巻いているし、そのまた先輩の飛鳥信也さんも挑戦しているので、思い入れがあります」と、WKBA王座に懸ける想いを口にした。  そして「階級を上げて一発目でこんなチャンスをもらえるとは思っていなかったので、そこは感謝です。打ち合うだけが勝次じゃないというのを見せたいです。キックボクシングを17年やっているので、基本、テクニック、フェイント、スピード…心技体の全てで相手を上回りたいと思います」と、集大成を見せると語った。
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