終始、苦笑していた那須川天心。無事計量をパス
2025年6月8日(日)東京・有明コロシアム『Prime Video Boxing 13』の前日計量が、7日(土)都内にて13:00より行われた。

那須川天心(帝拳ジム/WBC同級1位、WBA2位、WBO2位、IBF4位)は最初秤に乗ると僅かにオーバーしたのか首から下げていたお守りを外して再び秤の上に。それでもオーバーだった様子でリストバンドを外しての再度計量でもオーバー。最後は下着を脱いで100グラムアンダーの53.4kgでパスした。

対戦相手のビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国/WBA同級6位)も下着を脱ぎ、リミットちょうどの53.5kgで計量をパス。

終始苦笑いだった那須川。下着を脱いでの計量パスはキックボクシング時代も含めて初めてのことだった。

計量後、その理由を聞かれると「いつもギリギリで乗りたいんですけれど、予備計量で200グラムアンダーだったので、200(分の水を)飲んだら…。で、あれ(秤)って曖昧なところがあるので付けてるお守りとか取ったら大丈夫かなと思ったら、多分75ぐらいまであったんで、とても無理だったのでパンツを脱がせていただきました」と、直前に水を飲んだのが裏目に出たと説明。


「すぐ脱ごうとしたら、すかさずインスペクターの山本さんが入ってくれて。さすが慣れてるなって。あの赤い闘魂タオルで守ってくれましたね。だから公共の場で僕のすっぽんをさらさないですんだかなって思いました」と、初めての経験から慌てて脱ごうとし、危うく放送事故を起こしてしまうところだったと苦笑い。

それでも「いつかは全国の前にさらしてやろうっていうぐらいの気持ちはあります」とジョークを言って笑いを起こした。

減量自体に関しては「めちゃくちゃ順調でしたね。今までで一番。最初は不安要素がいっぱいあったんですよ。どれだけ前から用意したらいいかとか。それがだんだん明確になってきて、体重を落とすのにもいろんなことを試したりとか。これ食っていいな、これ食っちゃダメだなとかもあったので。あとはしっかりとリカバリーして、試合に挑むだけだなっていう感じですかね。エネルギーもしっかりと残ったまま全然落とせる余力がある感じなので、問題ないかなと思いました」と、バンタム級の体重を作るコツが分かってきたとする。

当日は60kg前後で試合を迎えるとし、「やるべきこと、やってきたことを出すだけです」と、世界前哨戦にも気負いはないと語った。



