2025年6月7日(土)ルンピニー・スタジアム『ONE Fight Night 32: Nakrob vs. Jaosuayai』(U-NEXT配信)は、日本時間午前10:00から始まる。
第3試合のフェザー級ムエタイ3分3Rで、リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレックフェアテックスジム)がアリアン・エスパルザ(米国)と10カ月ぶりの復帰戦、第5試合ではフライ級ムエタイ3分3RでONEフライ級キックボクシング3位・内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM)が強豪ジョハン・エストゥピニャン(コロンビア)と連敗脱出を懸けて戦う。
当初、メインイベントではONE女子アトム級ムエタイ世界王者アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)と挑戦者シール・コーエン(イスラエル)のタイトルマッチが組まれていたが、試合は中止。そのためセミファイナルのフライ級ムエタイ3分3R、ナックロップ・フェアテックス(タイ/Fairtex Training Center)vs.ジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリー(タイ/Sor Dechapan)がメインに繰り上がった。
ナックロップはK-1に来日経験があり、2022年9月に朝久裕貴と対戦してKO負け。タイのテレビマッチで活躍し、激しい試合をするムエタイ選手として知られている。2023年1月にONE初参戦、3連勝をナビル・アナンにストップされたが、その後は11月にデッドゥアンレックにTKO勝ち、12月にペットンローに判定勝ち、2024年4月にムアンタイと大接戦の末に判定2-1で勝利した試合は両者にボーナスが贈られる大激闘だった。
6月にタギール・カリロフにヒジで初回KO勝ちし、本戦契約を獲得すると8月にはデッドゥアンレックを返り討ちに。12月にゴントーラニーに敗れて連勝をストップされるも、2025年3月はプンルアンをKOしている。ONE戦績10勝(5KO)2敗。
ジャオスアヤイはタイ国BBTVスタジアム・フェザー級8位として、2019年11月の「第3代K-1フェザー級王座決定トーナメント」に初来日。1回戦で安保璃紅を必殺の飛びヒザ蹴りでKO、準決勝でも卜部弘嵩との延長戦に及ぶ激闘の末に勝利。決勝こそ江川優生の左ボディに沈んだものの、鮮烈なインパクトを残した。2020年3月『K'FESTA.3』で小澤海斗からも勝利を収めている。2022年8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦で玖村修平にKO負けを喫した。
『ONE Friday Fights』には2023年6月から参戦し、初戦のペットスクンビットには初回KO勝ちも、8月の2戦目ではコンスック・フェアテックスに判定負けを喫している。11月にはパイダンをKO、12月はラジャのスーパーフェザー級王者ペットスクンビットから判定勝利を収めた。2024年4月はゴントーラニーに判定負けしたが、5月にプンルアンを左フックで初回KOに仕留めた。9月にはスリヤンレックと大激闘の末に判定勝ち。2025年1月にヨードレックペットを2RでKOしてみせると、3月にはデニス・ピューリックもKO。ONE戦績は7勝(5KO)2敗。
前述のとおり両者ともK-1に来日しており、日本でもなじみ深いムエタイトップファイター同士の戦いとなる。
コー・メインのストロー級ムエタイ3分3Rでは、アリーフ・ソー・デチャパン(タイ/マレーシア/Sor Dechapan)がマフディー“The Sniper”ジャマリ(モロッコ/Ostora Fighters World)と対戦。
アリーフは2023年4月のONE Friday Fightsから参戦し、4連勝(2KO)を飾ったが2024年4月にジャン・ペイメンに判定負け。続く7月のエリス・バルボーサ戦も判定2-1で敗れたが、8月にザカリア・ジャマリをKOして再起した。11月にはボルター・ゴンサルベスに判定勝ち、2025年2月にシャミル・アドコフを初回TKOして3連勝中。177cmの長身でまだ21歳。ONE戦績は7勝(5KO)2敗。
ジャマリは2025年4月からONEに参戦、“タイのサイタマ”ことトンプーンを左フックで初回KOに沈めた。今回が2戦目でアリーフを喰いに行く。
キャッチウェイト(-63.5kg)ムエタイ3分3Rで、ジョハン・ガザリ(マレーシア/米国/Rentap Muaythai Gym)がディエゴ・パエス(コロンビア/米国/Classic Fight Team)と対戦。
18歳のガザリは家族全員がムエタイ選手。ONEには2023年2月の『ONE Friday Fights 6』から参戦すると、タイ、ロシア、メキシコのファイターに5連勝。2024年6月の『ONE 167』で本戦初出場を果たしたが、ニューイェン・トラン・デュイ・ニャットに判定負け。9月の『ONE 168』ではホスエ・クルスを初回KO。2025年1月にはジョハン・エストゥピニャンに判定で敗れ、ONEでの戦績を6勝(5KO)2敗とした。
パエスは2025年2月にONE初参戦でショーン・クリマコに判定2-1で勝利。その試合ではバックスピンエルボーを多用し、首相撲からのヒジも繰り出していた。
キャッチウェイト (-63.5kg) ムエタイ3分3Rではタギール・カリロフ(ロシア/Archangel Michel/Samingpri Muay Thai Gym)がLiaoShixu(中国)と対戦。
カリロフはタイでムエタイを学び、現在はエカテリンブルクのサミンプライ・ムエタイ・ジムで練習を積む。ONE初登場は2021年2月のロッタン戦で、対戦相手の欠場による1週間前オファーのスクランブル参戦だったが、ロッタンを相手にスプリット判定まで持ち込んでいる。その後はデニス・ピューリックに判定負け、チョーファーに初回TKO勝ち、ブラック・パンサーを初回KO。2023年7月にはスーパーレックと対戦してTKOで敗れるも、11月にはヨードレックペットにスプリット判定ながらも勝利を収めている。2024年6月のナックロップ戦では初回KO負け、11月のゴントーラニーには判定負けで連敗中。
今回はONE初参戦のLiaoShixuと対戦する。
MMAは2試合で、キャッチウェイト(-72.8kg)ではONEで1勝のイブラギム・ダウエフ(ロシア/Fight Club Akhmat/One Chance)とONE初参戦のマゴメド・アカエフ(ロシア/Black Dragon)、キャッチウェイト(-80.3kg)では初参戦でケイド・ルオトロに敗れたニコラス・ヴィーニャ(アルゼンチン/Aldao Team)と2連勝のジャービル・ジャブライロフ(トルコ/Team Amir)が対戦する。